164 / 745
164寒天?
しおりを挟む
売り物が無くなり2人が荷物を片づけ始めた時に、目に入ったプルブルした塊
「ちょっと待って、それは何?」
「これですか、海藻から作るんですが水分を固めることが出来るんです。
食べるものが少ない時、これでお腹を充たしているんです。」
男の子が恥ずかしそうに言いながら見せてくれた。
これって、もしかして・・・
「これ、君達が作っているの?」
「はい。」
「これも売ってくれる。」
「こんなのを売るなんて。」
「売ること自体は問題ないみたいだね。じゃあ、この塊を幾らで売ってくれる。」
「これを鉄貨1枚でどうでしょうか。」
大体、4リットル位か
「鉄貨1枚なのか。」
「えっと、2つで鉄貨1枚で良いです。」
言い方が悪かったかな。高いと言っている様に思われたか。
「それで良いなら、2つで鉄貨4枚にしよう。」
「あの、増えていますが。」
「分かってるよ。じゃあ、決まりで良いね。明日、タコと一緒に持ってきてくれない。
いや、今持っているのを先に売ってもらえるかな。」
クリームやOZのメンバーが不思議そうに固まりを見ていた。
浩司も何だか分かっていない
「多分、これ寒天みたいな物だと思う。」
「えっ、寒天って粉か繊維状じゃないのか。それに変な臭いがするな。」
「確かに酷い臭いだけど、寒天と同じ作り方で改善できるかもしれない。
上手くいったら、牛乳寒天を作ろうか。俺、大好きなんだよね。それに料理にも使いたいな。」
元の世界なら、ここまで酷い臭いはしていないだろう。このままだと料理に使えない。
その後、宿に戻って気が付いたが、3食付の宿だった。
美味しそうな魚を大量に購入したが、しばらくアイテムボックスの中で保存となってしまった。
部屋はOZだけの6人部屋を用意してくれていた。
夕飯まで1時間程あるので、部屋で寒天の処理を行う事にする。
寒天を糸状に細くし浩司に凍結と解凍を繰り返してもらうと、思った通り白い繊維状の塊になった。
「凄いな、普通に糸寒天になったな。臭いも無くなっている。」
浩司が俺の作業を感心していた。他のメンバーも興味深げに眺めている。
「こんなに短時間での凍結、解凍の繰り返しでも何とかなるものだね。
正直、完全に臭いが落ちるとは思わなかった。結果オーライかな。」
未だ時間が有るので、ついでに牛乳寒天を作るか。
寒天を水にふやかし、浩司の火魔法で加熱して溶かした所に砂糖を入れて、最後に牛乳を入れる。
フルーツを敷き詰めたパットに流し込めば冷えて固まるのを待つだけだ。
丁度、終わった所で夕食の時間になった。
「ちょっと待って、それは何?」
「これですか、海藻から作るんですが水分を固めることが出来るんです。
食べるものが少ない時、これでお腹を充たしているんです。」
男の子が恥ずかしそうに言いながら見せてくれた。
これって、もしかして・・・
「これ、君達が作っているの?」
「はい。」
「これも売ってくれる。」
「こんなのを売るなんて。」
「売ること自体は問題ないみたいだね。じゃあ、この塊を幾らで売ってくれる。」
「これを鉄貨1枚でどうでしょうか。」
大体、4リットル位か
「鉄貨1枚なのか。」
「えっと、2つで鉄貨1枚で良いです。」
言い方が悪かったかな。高いと言っている様に思われたか。
「それで良いなら、2つで鉄貨4枚にしよう。」
「あの、増えていますが。」
「分かってるよ。じゃあ、決まりで良いね。明日、タコと一緒に持ってきてくれない。
いや、今持っているのを先に売ってもらえるかな。」
クリームやOZのメンバーが不思議そうに固まりを見ていた。
浩司も何だか分かっていない
「多分、これ寒天みたいな物だと思う。」
「えっ、寒天って粉か繊維状じゃないのか。それに変な臭いがするな。」
「確かに酷い臭いだけど、寒天と同じ作り方で改善できるかもしれない。
上手くいったら、牛乳寒天を作ろうか。俺、大好きなんだよね。それに料理にも使いたいな。」
元の世界なら、ここまで酷い臭いはしていないだろう。このままだと料理に使えない。
その後、宿に戻って気が付いたが、3食付の宿だった。
美味しそうな魚を大量に購入したが、しばらくアイテムボックスの中で保存となってしまった。
部屋はOZだけの6人部屋を用意してくれていた。
夕飯まで1時間程あるので、部屋で寒天の処理を行う事にする。
寒天を糸状に細くし浩司に凍結と解凍を繰り返してもらうと、思った通り白い繊維状の塊になった。
「凄いな、普通に糸寒天になったな。臭いも無くなっている。」
浩司が俺の作業を感心していた。他のメンバーも興味深げに眺めている。
「こんなに短時間での凍結、解凍の繰り返しでも何とかなるものだね。
正直、完全に臭いが落ちるとは思わなかった。結果オーライかな。」
未だ時間が有るので、ついでに牛乳寒天を作るか。
寒天を水にふやかし、浩司の火魔法で加熱して溶かした所に砂糖を入れて、最後に牛乳を入れる。
フルーツを敷き詰めたパットに流し込めば冷えて固まるのを待つだけだ。
丁度、終わった所で夕食の時間になった。
3
お気に入りに追加
182
あなたにおすすめの小説
お布団から始まる異世界転生 ~寝ればたちまちスキルアップ、しかも回復機能付き!?~
雨杜屋敷
ファンタジー
目覚めるとそこは異世界で、俺は道端でお布団にくるまっていた
思わぬ″状態″で、異世界転生してしまった俺こと倉井礼二。
だがしかし!
そう、俺には″お布団″がある。
いや、お布団″しか″ねーじゃん!
と思っていたら、とあるスキルと組み合わせる事で
とんだチートアイテムになると気づき、
しかも一緒に寝た相手にもその効果が発生すると判明してしまい…。
スキル次第で何者にでもなれる世界で、
ファンタジー好きの”元おじさん”が、
①個性的な住人たちと紡ぐ平穏(?)な日々
②生活費の為に、お仕事を頑張る日々
③お布団と睡眠スキルを駆使して経験値稼ぎの日々
④たしなむ程度の冒険者としての日々
⑤元おじさんの成長 等を綴っていきます。
そんな物語です。
(※カクヨムにて重複掲載中です)
はずれスキル『模倣』で廃村スローライフ!
さとう
ファンタジー
異世界にクラス丸ごと召喚され、一人一つずつスキルを与えられたけど……俺、有馬慧(ありまけい)のスキルは『模倣』でした。おかげで、クラスのカースト上位連中が持つ『勇者』や『聖女』や『賢者』をコピーしまくったが……自分たちが活躍できないとの理由でカースト上位連中にハメられ、なんと追放されてしまう。
しかも、追放先はとっくの昔に滅んだ廃村……しかもしかも、せっかくコピーしたスキルは初期化されてしまった。
とりあえず、廃村でしばらく暮らすことを決意したのだが、俺に前に『女神の遣い』とかいう猫が現れこう言った。
『女神様、あんたに頼みたいことあるんだって』
これは……異世界召喚の真実を知った俺、有馬慧が送る廃村スローライフ。そして、魔王討伐とかやってるクラスメイトたちがいかに小さいことで騒いでいるのかを知る物語。
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~
櫻木零
ファンタジー
20XX年。特にこれといった長所もない主人公『朝比奈陽翔』は二人の幼なじみと充実した毎日をおくっていた。しかしある日、朝起きてみるとそこは異世界だった!?異世界アリストタパスでは陽翔はグランと名付けられ、生活をおくっていた。陽翔として住んでいた日本より生活水準が低く、人々は充実した生活をおくっていたが元の日本の暮らしを知っている陽翔は耐えられなかった。「生活水準が低いなら前世の知識で発展させよう!」グランは異世界にはなかったものをチートともいえる能力をつかい世に送り出していく。そんなこの物語はまあまあ地頭のいい少年グランの異世界建国?冒険譚である。小説家になろう様、カクヨム様、ノベマ様、ツギクル様でも掲載させていただいております。そちらもよろしくお願いします。
捨てられ従魔とゆる暮らし
KUZUME
ファンタジー
旧題:捨てられ従魔の保護施設!
冒険者として、運送業者として、日々の生活に職業として溶け込む従魔術師。
けれど、世間では様々な理由で飼育しきれなくなった従魔を身勝手に放置していく問題に悩まされていた。
そんな時、従魔術師達の間である噂が流れる。
クリノリン王国、南の田舎地方──の、ルルビ村の東の外れ。
一風変わった造りの家には、とある変わった従魔術師が酔狂にも捨てられた従魔を引き取って暮らしているという。
─魔物を飼うなら最後まで責任持て!
─正しい知識と計画性!
─うちは、便利屋じゃなぁぁぁい!
今日もルルビ村の東の外れの家では、とある従魔術師の叫びと多種多様な魔物達の鳴き声がぎゃあぎゃあと元気良く響き渡る。
気がついたら異世界に転生していた。
みみっく
ファンタジー
社畜として会社に愛されこき使われ日々のストレスとムリが原因で深夜の休憩中に死んでしまい。
気がついたら異世界に転生していた。
普通に愛情を受けて育てられ、普通に育ち屋敷を抜け出して子供達が集まる広場へ遊びに行くと自分の異常な身体能力に気が付き始めた・・・
冒険がメインでは無く、冒険とほのぼのとした感じの日常と恋愛を書いていけたらと思って書いています。
戦闘もありますが少しだけです。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる