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159出発準備
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今回、船が出る港までは、馬車でも日数がかかる。
移動に掛かる旅費は全て軍が出してくれ、護衛もクリームのメンバー任せだ。
さすがに、何もしないのも悪いので、オリバーさんが食材を用意するので、食事の準備はOZでする事にした。
このメンバーなら問題ないと、俺のアイテムボックスの事は教えてある。。
そして、旅のお供にデザートを用意しようかと言うと、クリームのメンバーから大量の砂糖の差し入れ。
「頼む、俺達の分も作ってくれ。この通りだ。」
全員揃って、頭を下げられてしまった。
初めから、皆の分は作るつもりだったので必要な分だけで良いと言っても、レオの出版記念パーティーに参加させてもらったお礼も込めてと渡された。
しかし、これだけの砂糖の大量購入とはAラング冒険者というのは凄い。
俺は、ニックさん達への教育があるため、料理はレオ、浩司が中心に用意してくれている。
休みの日は更にデザートも作っている。
蕎麦饅頭、饅頭、どら焼きから始まり、シフォンケーキ、アップルパイ、タルトにクッキー、マドレーヌ。
手伝って欲しいと言われて行くと、次々と運び込まれる牛乳から生クリームを錬成し続けさせられ、ホールケーキやロールケーキ、色々な果肉を混ぜたアイスまで作っていた。
「少し、作り過ぎじゃないか。道中、毎日食べても余るよ。」
「全員甘い物が好きだから問題無い。
俺達の拡張バッグは余裕が無いけど、拓ちゃんのアイテムボックスは容量が増えたんだろ。」
アイテムボックス頼りなのか。
浩司の言う通り、エチゴさんから頂いた白磁鉱石のおかげでアイテムボックスの容量は増えている。
半分以上が食材や料理で埋まっているので、この位のデザートが増えても今更なんだが
拡張バッグも8畳の部屋くらいの容量が有るはずだが、皆、中に何を入れているんだろう?
仕事の合間に、浩司の監視下でオリバーさんの薬外の体を調べさせてもらった。
薬外とは、毒も薬も効かない体質だ。
調べてみると、毒だろうと、ポーションだろうと体内に吸収されていない。
傷口にかけても吸収されず、そのまま体外に排出される。
ガラとレオにも協力してもらったが、体内に吸収された時点で効果が現れている。
薬外でも魔法による治癒は効果があるから不思議だ。
次に、俺の魔力を練り込んだポーションを飲んでもらうと効果は有った。
『これは、拓の魔力が効いているだけじゃ。薬としての効果は全くない。』
結局、どんな薬や組み合わせて使っても効果は全くなかった。
魔力そのものならば、影響を及ぼす事が出来るのだろう。
睡眠薬を与えても影響は無いが、闇魔法で睡眠を誘発させると眠ってしまった。
水魔法で作った水を飲むと、腹を下すらしい。
結局、さんざん体を触らせてもらって、分かったのは魔力は効いても薬は効かないと言う事だけだ。。
『当然じゃ、そんな簡単に分る訳なかろう。』
「そうだよな。回復効果のある薬が作れれば良かったけど、難しいな。」
『拓らしいな。じゃったら、地道に進むしかなかろう。』
会話を聞いた浩司が笑って頭を撫でてくる。
こいつ、俺がオリバーさんの体を触る事が目的だったとでも思っていたのだろうか。
確かに、下心が無いとは言えないが・・・
準備に追われ、あっという間に遺跡に向かう日が来てしまった。
ニックさんとサリーには出来る限りの事を教えた。
皆、凄い努力家の人ばかりだ。俺だったら、無理とか言っていただろう。
アークのメンバーはレオから教わったレシピで料理の授業を行なってくれるそうだ。
皆から後は任せて下さいと言われ、送り出してもらった。
移動に掛かる旅費は全て軍が出してくれ、護衛もクリームのメンバー任せだ。
さすがに、何もしないのも悪いので、オリバーさんが食材を用意するので、食事の準備はOZでする事にした。
このメンバーなら問題ないと、俺のアイテムボックスの事は教えてある。。
そして、旅のお供にデザートを用意しようかと言うと、クリームのメンバーから大量の砂糖の差し入れ。
「頼む、俺達の分も作ってくれ。この通りだ。」
全員揃って、頭を下げられてしまった。
初めから、皆の分は作るつもりだったので必要な分だけで良いと言っても、レオの出版記念パーティーに参加させてもらったお礼も込めてと渡された。
しかし、これだけの砂糖の大量購入とはAラング冒険者というのは凄い。
俺は、ニックさん達への教育があるため、料理はレオ、浩司が中心に用意してくれている。
休みの日は更にデザートも作っている。
蕎麦饅頭、饅頭、どら焼きから始まり、シフォンケーキ、アップルパイ、タルトにクッキー、マドレーヌ。
手伝って欲しいと言われて行くと、次々と運び込まれる牛乳から生クリームを錬成し続けさせられ、ホールケーキやロールケーキ、色々な果肉を混ぜたアイスまで作っていた。
「少し、作り過ぎじゃないか。道中、毎日食べても余るよ。」
「全員甘い物が好きだから問題無い。
俺達の拡張バッグは余裕が無いけど、拓ちゃんのアイテムボックスは容量が増えたんだろ。」
アイテムボックス頼りなのか。
浩司の言う通り、エチゴさんから頂いた白磁鉱石のおかげでアイテムボックスの容量は増えている。
半分以上が食材や料理で埋まっているので、この位のデザートが増えても今更なんだが
拡張バッグも8畳の部屋くらいの容量が有るはずだが、皆、中に何を入れているんだろう?
仕事の合間に、浩司の監視下でオリバーさんの薬外の体を調べさせてもらった。
薬外とは、毒も薬も効かない体質だ。
調べてみると、毒だろうと、ポーションだろうと体内に吸収されていない。
傷口にかけても吸収されず、そのまま体外に排出される。
ガラとレオにも協力してもらったが、体内に吸収された時点で効果が現れている。
薬外でも魔法による治癒は効果があるから不思議だ。
次に、俺の魔力を練り込んだポーションを飲んでもらうと効果は有った。
『これは、拓の魔力が効いているだけじゃ。薬としての効果は全くない。』
結局、どんな薬や組み合わせて使っても効果は全くなかった。
魔力そのものならば、影響を及ぼす事が出来るのだろう。
睡眠薬を与えても影響は無いが、闇魔法で睡眠を誘発させると眠ってしまった。
水魔法で作った水を飲むと、腹を下すらしい。
結局、さんざん体を触らせてもらって、分かったのは魔力は効いても薬は効かないと言う事だけだ。。
『当然じゃ、そんな簡単に分る訳なかろう。』
「そうだよな。回復効果のある薬が作れれば良かったけど、難しいな。」
『拓らしいな。じゃったら、地道に進むしかなかろう。』
会話を聞いた浩司が笑って頭を撫でてくる。
こいつ、俺がオリバーさんの体を触る事が目的だったとでも思っていたのだろうか。
確かに、下心が無いとは言えないが・・・
準備に追われ、あっという間に遺跡に向かう日が来てしまった。
ニックさんとサリーには出来る限りの事を教えた。
皆、凄い努力家の人ばかりだ。俺だったら、無理とか言っていただろう。
アークのメンバーはレオから教わったレシピで料理の授業を行なってくれるそうだ。
皆から後は任せて下さいと言われ、送り出してもらった。
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