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124探索
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遺跡探しは俺、浩司、アルとガラ、レオ、エチゴさんの2組に分かれて探すことにした。
探索魔法を使っても何も発見が出来ない。
地中に埋まっている可能性も考えて、地下に探索魔法を行いながら進んでいくのだが
「アル、そんなに魔力を使っていると、いざと言う時に対応出来なくなるよ。」
アルは何かにつけ魔法を使おうとしている。
「すまねぇ、拓。獣人にとって魔法を使うのは夢なんだ。
俺なんかが、こんな魔道具を持てるなんて嬉しくってな。」
「気持ちは分かるけど、正しく練習をしないと遠回りになるぞ。
キツイ訓練が待っているだろうし。ガラもレオも初めは死んでたよな。」
「浩司の言うとおりだよ。脅かしじゃなくグリムの訓練は限界にチャレンジさせられるから。」
「そこまで鍛えてもらえるのか。嬉しくなってきたぜ。」
アルってマゾなのか。こういう人の方が、その傾向は強いかも知れない。
肉付きも良いし縄が似合いそうだ。
女王様に苛められて喜んでいるアルか・・・凄く見たいかも。
そんな事を考えていた俺の顔を覗き込むようにしてアルが話してくる。
「拓、変な事を考えてねえか。
俺達獣人がどういう扱いをされているか分かるよな。
俺が2人を育て上げた師匠の訓練を受けられるなんて幸運どころか奇跡なんだぞ。」
俺と浩司が顔を見合わせてしまう。
「アルの運が良いのかは微妙だよ。
ただ、今の台詞で更に厳しい訓練になりそうだから頑張ってね。
俺達も手伝う事になるだろうけど、正直逃げたいかな。」
俺の言葉にグリムは文句を言うが、アルの話を聞いて異常にやる気を出している。
この勢いは、俺達にも絶対来るな。
浩司も同じことを考えていたみたいで2人で溜息を付いてしまう。
「それにしても何も見つからないな。完全に破壊されてしまったか、何か見落としているのか。」
「もしかするとガラ達の方で発見が有ったかも知れないぞ。もう少し頑張ろうぜ。」
3日間探し続けているが何も発見出来なかった。
夕食の後、地図を見ているとエチゴさんが何か気付いた様だ。
「現在の地図と言うのは、かなりあいまいな物です。
実際に歩くと尾根の位置が地図よりも手前に感じがします。
古代地図を出してもらえませんか。」
しばらく、2つの地図を見比べていると
「やはり、そうか。いいですか、現在の地図では尾根はここになります。」
そう言って、指で地図の上をなぞっていく。
「川や他の山の位置から昔の地図に重ねると、昔の尾根はこの辺になります。」
「尾根の位置が変わっているのか。そうすると遺跡は」
「尾根の向こう側に在るのではないかと。」
「地形が変わっているとは考えなかった。そうか、反対側か。」
しかし、その日の夜中から急に天候が荒れだした。
探索魔法を使っても何も発見が出来ない。
地中に埋まっている可能性も考えて、地下に探索魔法を行いながら進んでいくのだが
「アル、そんなに魔力を使っていると、いざと言う時に対応出来なくなるよ。」
アルは何かにつけ魔法を使おうとしている。
「すまねぇ、拓。獣人にとって魔法を使うのは夢なんだ。
俺なんかが、こんな魔道具を持てるなんて嬉しくってな。」
「気持ちは分かるけど、正しく練習をしないと遠回りになるぞ。
キツイ訓練が待っているだろうし。ガラもレオも初めは死んでたよな。」
「浩司の言うとおりだよ。脅かしじゃなくグリムの訓練は限界にチャレンジさせられるから。」
「そこまで鍛えてもらえるのか。嬉しくなってきたぜ。」
アルってマゾなのか。こういう人の方が、その傾向は強いかも知れない。
肉付きも良いし縄が似合いそうだ。
女王様に苛められて喜んでいるアルか・・・凄く見たいかも。
そんな事を考えていた俺の顔を覗き込むようにしてアルが話してくる。
「拓、変な事を考えてねえか。
俺達獣人がどういう扱いをされているか分かるよな。
俺が2人を育て上げた師匠の訓練を受けられるなんて幸運どころか奇跡なんだぞ。」
俺と浩司が顔を見合わせてしまう。
「アルの運が良いのかは微妙だよ。
ただ、今の台詞で更に厳しい訓練になりそうだから頑張ってね。
俺達も手伝う事になるだろうけど、正直逃げたいかな。」
俺の言葉にグリムは文句を言うが、アルの話を聞いて異常にやる気を出している。
この勢いは、俺達にも絶対来るな。
浩司も同じことを考えていたみたいで2人で溜息を付いてしまう。
「それにしても何も見つからないな。完全に破壊されてしまったか、何か見落としているのか。」
「もしかするとガラ達の方で発見が有ったかも知れないぞ。もう少し頑張ろうぜ。」
3日間探し続けているが何も発見出来なかった。
夕食の後、地図を見ているとエチゴさんが何か気付いた様だ。
「現在の地図と言うのは、かなりあいまいな物です。
実際に歩くと尾根の位置が地図よりも手前に感じがします。
古代地図を出してもらえませんか。」
しばらく、2つの地図を見比べていると
「やはり、そうか。いいですか、現在の地図では尾根はここになります。」
そう言って、指で地図の上をなぞっていく。
「川や他の山の位置から昔の地図に重ねると、昔の尾根はこの辺になります。」
「尾根の位置が変わっているのか。そうすると遺跡は」
「尾根の向こう側に在るのではないかと。」
「地形が変わっているとは考えなかった。そうか、反対側か。」
しかし、その日の夜中から急に天候が荒れだした。
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