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095娯楽の魔道具
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食後は、俺達が作り上げた物のお披露目。
見張りの人以外は全員集まってくれたみたいだ。
皆、何が始まるのか凄く興味を持ってくれている。
兵士の方々には7ヶ所に用意した玉に魔力を込めて頂くために待機して頂いている。
ガラの挨拶でお披露目式だ
「では皆さん、これからOZによる冬のプレゼントを披露させて頂きます。
一緒にカウントダウンをお願いします。」
「「「10、9、8……3、2、1、魔力注入」」」
中央に設置したグラスタワー、木に巻きつけた小さい魔石や池の上に吊り下げたサッカーボール大の玉、動物を形作ったオブジェが一斉に輝く冬のイルミネーション。
想像したいた以上に素晴らしい景色だった。
OZのメンバーで成功を喜んでいたが、他の人の反応が全く無い。
全員、沈黙の中じっとイルミネーションを見ているだけだった。
《あれっ、この反応は想定外…何が駄目なんだ。》
この沈黙をどうしようかと頭が空回りしていると
「凄い…こんなの初めて見た。」
誰かが呟き、そして集まった人達から歓声と凄い拍手。
もしかして驚いて言葉が無かったのか…やった、大成功だ。
「皆さん、散策もできる様になっていますので良ければどうぞ。
また、光らせるための魔力供給場所が7ヶ所あります。
魔力に余裕が有る方は、ついでに供給をして頂けます様お願い致します。」
この小さい魔石が光っていられるのは30分位しかない。
そこで見学者に魔力供給をしてもらう事にした。
『こうして全体を見ると凄いな。これがお主が考える娯楽としての魔道具の使い方か。』
満足してこの景色を眺めている所に、後ろからドタバタと駆け寄ってくる足音が2つ
1人は確認するまでも無いが、もう1人は誰だ?
「ちょっと拓ちゃん、これは何なのよ。こんな奇麗な光を始めてみたわ。夢を見ているみたいよ。」
「この魔石を全て拓殿が作ったのですか。材料は渡した廃材ですよね。これは凄すぎる。」
やはりのサリナ姫と想定外のトリス錬成術師が凄い勢いで俺に詰め寄ってくる。
この景色に興奮しているのは嬉しいが、少し怖い。
ブルネリ公爵やピース医師は興奮はしている様だが、普通にガラ達と話している。
2人がチラッとこちらを見たが、直ぐに目を逸らされた。
当てにならないバラン将軍は、やはり笑っている。
「あっあの、せっかくなので庭を散策してはどうです。気持ち良いと思いますよ。」
少し落ち着いた2人を庭に向かわせて、ハリボテのログハウス型屋台で暖かい紅茶を配っていく。
今日のOZは完全に裏方だ。
その内、数人がバイオリンの様な弦楽器で演奏を始め、ちょっとしたパーティの様になっていた。
「そろそろ紅茶を配る係を私達と代わろうか。」
後ろを振り向くと、ブルネリ公爵とセバスチャン。
「ブルネリさんにやってもらう訳にはいかないですよ。」
対応に困っている俺に
「気にしなくて良い。こういう事を一度やってみたいと思っていた。
せっかく作ったのだ。OZの皆さんも、楽しんできてはどうだ。」
「私もお手伝いさせて頂きますので大丈夫ですよ。」
セバスチャンが居るなら問題無いだろう。
2人の言葉に甘えて、OZのメンバーで散歩をする事にした。
「綺麗だよね。セッティングは大変だっただろ。」
「魔石作り程じゃないよ。こうしてみると本当に綺麗だな。拓ちゃんと一緒に歩けて嬉しいよ。」
浩司に手を引かれて歩いている。
ごつごつした浩司の手の感触がとても嬉しい。
周りの人も皆楽しそうだ。
見張りの人以外は全員集まってくれたみたいだ。
皆、何が始まるのか凄く興味を持ってくれている。
兵士の方々には7ヶ所に用意した玉に魔力を込めて頂くために待機して頂いている。
ガラの挨拶でお披露目式だ
「では皆さん、これからOZによる冬のプレゼントを披露させて頂きます。
一緒にカウントダウンをお願いします。」
「「「10、9、8……3、2、1、魔力注入」」」
中央に設置したグラスタワー、木に巻きつけた小さい魔石や池の上に吊り下げたサッカーボール大の玉、動物を形作ったオブジェが一斉に輝く冬のイルミネーション。
想像したいた以上に素晴らしい景色だった。
OZのメンバーで成功を喜んでいたが、他の人の反応が全く無い。
全員、沈黙の中じっとイルミネーションを見ているだけだった。
《あれっ、この反応は想定外…何が駄目なんだ。》
この沈黙をどうしようかと頭が空回りしていると
「凄い…こんなの初めて見た。」
誰かが呟き、そして集まった人達から歓声と凄い拍手。
もしかして驚いて言葉が無かったのか…やった、大成功だ。
「皆さん、散策もできる様になっていますので良ければどうぞ。
また、光らせるための魔力供給場所が7ヶ所あります。
魔力に余裕が有る方は、ついでに供給をして頂けます様お願い致します。」
この小さい魔石が光っていられるのは30分位しかない。
そこで見学者に魔力供給をしてもらう事にした。
『こうして全体を見ると凄いな。これがお主が考える娯楽としての魔道具の使い方か。』
満足してこの景色を眺めている所に、後ろからドタバタと駆け寄ってくる足音が2つ
1人は確認するまでも無いが、もう1人は誰だ?
「ちょっと拓ちゃん、これは何なのよ。こんな奇麗な光を始めてみたわ。夢を見ているみたいよ。」
「この魔石を全て拓殿が作ったのですか。材料は渡した廃材ですよね。これは凄すぎる。」
やはりのサリナ姫と想定外のトリス錬成術師が凄い勢いで俺に詰め寄ってくる。
この景色に興奮しているのは嬉しいが、少し怖い。
ブルネリ公爵やピース医師は興奮はしている様だが、普通にガラ達と話している。
2人がチラッとこちらを見たが、直ぐに目を逸らされた。
当てにならないバラン将軍は、やはり笑っている。
「あっあの、せっかくなので庭を散策してはどうです。気持ち良いと思いますよ。」
少し落ち着いた2人を庭に向かわせて、ハリボテのログハウス型屋台で暖かい紅茶を配っていく。
今日のOZは完全に裏方だ。
その内、数人がバイオリンの様な弦楽器で演奏を始め、ちょっとしたパーティの様になっていた。
「そろそろ紅茶を配る係を私達と代わろうか。」
後ろを振り向くと、ブルネリ公爵とセバスチャン。
「ブルネリさんにやってもらう訳にはいかないですよ。」
対応に困っている俺に
「気にしなくて良い。こういう事を一度やってみたいと思っていた。
せっかく作ったのだ。OZの皆さんも、楽しんできてはどうだ。」
「私もお手伝いさせて頂きますので大丈夫ですよ。」
セバスチャンが居るなら問題無いだろう。
2人の言葉に甘えて、OZのメンバーで散歩をする事にした。
「綺麗だよね。セッティングは大変だっただろ。」
「魔石作り程じゃないよ。こうしてみると本当に綺麗だな。拓ちゃんと一緒に歩けて嬉しいよ。」
浩司に手を引かれて歩いている。
ごつごつした浩司の手の感触がとても嬉しい。
周りの人も皆楽しそうだ。
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