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081カメラ1
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ラグテルの町に戻ってきた俺達は、孤児院で作っている薬や今回準備した柿の販売の手伝い、次の旅の準備で朝から晩まで忙しい。
浩司達は食べ物の他にグリムから教わりながらポーションを作り始めた。
1週間かけて作り上がったのは俺が錬成術で作ったのより効果は落ちるが、良いポーションだった。
60℃の温度で5日間温め続ける必要が有るが、そこは俺が保温用の魔道具を用意したので半日に1回魔力を供給すれば良いだけになっている。
作ったポーションはエチゴさんの所で買い取ってもらえる事になった。
そして俺は次の旅の前に欲しい物が有り、少しでも時間が空いたら魔道具作りをしている。
しかし、以前の世界で仕事をしていた時より、この世界の方が働いていると思う。
俺って、こんなにワークホリックだったか?
しかし頑張った結果、ついに念願の魔道具が完成した。
「早く、みんな並んで。ほら、ポーズを取って。」
家の庭でOZのメンバーに武装してもらい指示を出す。
ついでに、グリムの黒い本も浩司に持ってもらう。
3人と本が並んだ所で、ついに作り上げた魔道具:カメラのお披露目だ。
見た目は完全にコンパクトカメラだ。
前面には光を通すガラス
背面には覗き穴の他に、明るさやシャッタースピード等を設定できるようになっている。
タブレットの様な投影機で写真を見てみると奇麗な解像度で映り、全員が驚いていた。
「やっぱり、グリムの技術って凄い。こんなに奇麗な解像度で写るとは思わなかった。
ちなみに光魔法の応用でズーム機能も付いているんだ。」
写真を見せながらカメラの機能について説明をしていく。
欲を言えば色温度調整や試写体深度調整など欲しい機能は色々あるが、十分満足いく出来だ。
そして、三脚に乗せて俺も一緒に並ぶ。
シャッターは魔力で起動するので、魔力さえ放出できれば離れていても写す事ができる。
チームOZの写真だ。
『拓がこんなのを作っていなければ、浩司との時間も作れたんじゃないのか。』
「そうなんだけど、どうしても皆との記録を残したいんだよ。」
『全く、何だかんだ言って、拓は浩司に甘えているな。愛想を尽かされるんじゃないぞ。』
「本当だよね。肝に銘じておくよ。」
本当は、メンバー全員分を用意したい所だが、そこまでの時間は無く後は旅の準備を行う。
真冬の歩きになる。
フード付きコートを購入し防寒と防御力を強化、そして内側に魔力を通せば暖まる細工を施す。
他にも色々と旅の準備に追われていた。
あっという間に2ヶ月が過ぎ、ブルネリ公爵領へ出発となった。
事前に、エチゴさんには挨拶をしておいたら門まで見送ってくれた。
「お前等、しばらく町を離れるんだって。まぁ、気を付けて行けよ。
特に、拓なんて雪に埋もれないようにな。」
依頼を受けて町を出て行くゴルゴが声をかけてくる。
この間のギルドでの1件から少しづつ話すようになっていた。
相変わらず口が悪いが、嫌な感じはない。そして、獣人達の手助けを続けているらしい。
今までの行動が酷過ぎたので獣人に受け入れられるまでは時間がかかると思うが問題なさそうだ。
ただ、彼等の獣人を助ける言い分は
「この俺達の命が、獣人を数回助けただけで釣り合うわけないだろ。」
おっさんのツンデレも ここまで来ると笑ってしまう。
つい笑うと、糞ガキ呼ばわりしてくるし・・・
でも、この会話は嫌じゃない。ガラ達も苦笑いをしている。
浩司達は食べ物の他にグリムから教わりながらポーションを作り始めた。
1週間かけて作り上がったのは俺が錬成術で作ったのより効果は落ちるが、良いポーションだった。
60℃の温度で5日間温め続ける必要が有るが、そこは俺が保温用の魔道具を用意したので半日に1回魔力を供給すれば良いだけになっている。
作ったポーションはエチゴさんの所で買い取ってもらえる事になった。
そして俺は次の旅の前に欲しい物が有り、少しでも時間が空いたら魔道具作りをしている。
しかし、以前の世界で仕事をしていた時より、この世界の方が働いていると思う。
俺って、こんなにワークホリックだったか?
しかし頑張った結果、ついに念願の魔道具が完成した。
「早く、みんな並んで。ほら、ポーズを取って。」
家の庭でOZのメンバーに武装してもらい指示を出す。
ついでに、グリムの黒い本も浩司に持ってもらう。
3人と本が並んだ所で、ついに作り上げた魔道具:カメラのお披露目だ。
見た目は完全にコンパクトカメラだ。
前面には光を通すガラス
背面には覗き穴の他に、明るさやシャッタースピード等を設定できるようになっている。
タブレットの様な投影機で写真を見てみると奇麗な解像度で映り、全員が驚いていた。
「やっぱり、グリムの技術って凄い。こんなに奇麗な解像度で写るとは思わなかった。
ちなみに光魔法の応用でズーム機能も付いているんだ。」
写真を見せながらカメラの機能について説明をしていく。
欲を言えば色温度調整や試写体深度調整など欲しい機能は色々あるが、十分満足いく出来だ。
そして、三脚に乗せて俺も一緒に並ぶ。
シャッターは魔力で起動するので、魔力さえ放出できれば離れていても写す事ができる。
チームOZの写真だ。
『拓がこんなのを作っていなければ、浩司との時間も作れたんじゃないのか。』
「そうなんだけど、どうしても皆との記録を残したいんだよ。」
『全く、何だかんだ言って、拓は浩司に甘えているな。愛想を尽かされるんじゃないぞ。』
「本当だよね。肝に銘じておくよ。」
本当は、メンバー全員分を用意したい所だが、そこまでの時間は無く後は旅の準備を行う。
真冬の歩きになる。
フード付きコートを購入し防寒と防御力を強化、そして内側に魔力を通せば暖まる細工を施す。
他にも色々と旅の準備に追われていた。
あっという間に2ヶ月が過ぎ、ブルネリ公爵領へ出発となった。
事前に、エチゴさんには挨拶をしておいたら門まで見送ってくれた。
「お前等、しばらく町を離れるんだって。まぁ、気を付けて行けよ。
特に、拓なんて雪に埋もれないようにな。」
依頼を受けて町を出て行くゴルゴが声をかけてくる。
この間のギルドでの1件から少しづつ話すようになっていた。
相変わらず口が悪いが、嫌な感じはない。そして、獣人達の手助けを続けているらしい。
今までの行動が酷過ぎたので獣人に受け入れられるまでは時間がかかると思うが問題なさそうだ。
ただ、彼等の獣人を助ける言い分は
「この俺達の命が、獣人を数回助けただけで釣り合うわけないだろ。」
おっさんのツンデレも ここまで来ると笑ってしまう。
つい笑うと、糞ガキ呼ばわりしてくるし・・・
でも、この会話は嫌じゃない。ガラ達も苦笑いをしている。
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