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071完治祝い
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それにしても荷物が多い。ガラとレオとは分かれて買い物をしていたが
買い物を終えた2人は膨らんだ新しい鞄を2つ持っていた。
アークや、ブルネリ公爵の部下の手前、誤魔化す為だろうか。
街道を2時間位歩いた所で、アークのメンバーと合流した。
「途中で狩りをするにしても、手持ちが有った方が良いだろ。完治祝いだ。」
ガラがそう言うと、担いできた鞄と、帰りの道中で素材を入手した場合の袋を渡した。
鞄には水と保存食が入っていた。
「10日間分の食料を用意しておいた。」
確かに、アークのメンバーはたいした荷物を持っていない。ガラって何かと気がきくんだよな。
素直に誉めると、照れていた。
OZ:4名、アーク:5名、ブルネリ公爵の部下:1名の大人数だ。
アークのメンバーが道中の周辺警護を買って出てくれが、体の大きい集団の中に俺がはいると谷間にいるみたいだ。
アークのメンバーも俺の探索能力は認めてくれていたので、1番前を歩かせてもらう。
せっかくの旅行なので、風景を楽しまないと。
種類によっては既に紅葉している木も有る。
紅葉を見て喜んだり、落ち葉を踏んで楽しんでいると、
「こうして見ると、拓って子供だよな。少しホッとするよ。」
ガラに言われ、他のメンバーにも頷かれてしまう。
精神的には、俺が一番年上だというのに・・・現実を知っている浩司だけが1人で笑っていた。
一応、周囲に人が居ない事を確認して、同じ広場にテントを張る。
病み上がりの人もいるので、早めの宿泊の準備だ。
アークのメンバーにかまどと薪の準備をお願いし、
俺達は、持っているテント4つとタープをセッティングする。
OZで2つのテントを使用するので、残り2つを使ってもらう。
2人用として使っているが、寝るだけなら3人で使用できる。少し狭くなるが、そこは諦めてもらうしかない。
10分位でセッティングを終わらせると、レオと浩司は、食事の準備に取り掛った。
人数が多いので、今夜は鍋にするらしい。
アークからも2人が手伝ってくれる。
暫くすると、鍋から良い匂いが漂ってくる。
2グループに分かれて地べたに座り、その中心に鍋が置かれると
「「お~」」
と歓声が上がった。
やはり、馬車も無い野宿でまともな料理を食べれるのは珍しいみたいだ。
俺のグループはOZのメンバーにブルネリ公爵の部下、ニックさん。
小太りで少しタレ目の人の良さそうな感じの方だ。
「鍋の汁は残しておいて下さい。では皆さんどうぞ。」
本日の料理長、レオの言葉で皆が食べ始めた。
「「「美味い」」」
アークのメンバーにも好評。
今日は鳥ガラスープベースの味付けだ。アッサリしていて美味しい。
レオと浩司の料理の腕が上がっている。
俺より美味く調理が作れるようになるのも、意外と早いかもしれないな。
そして、予想はしていたが、巨漢マッチョ軍団のアークの鍋はあっという間に食べ終わっていた。
視線が俺達の鍋に向いているが、あげる気は無い。
俺達の鍋は、俺に気を使ってくれ、ゆっくりしたペースで食べれるのが有りがたい。
こちらの鍋が食べ終わった所で、レオが残った汁の味と量を確認しつつ
火魔法を使える人に鍋を温めてもらいながら、〆のうどんを入れていく。
レオの行動を眺めるアークのメンバーは、エサを前に待てをしている犬みたいだ。
火が通った所で、レオが「どうぞ」と勧めると鍋に殺到する。
このメンバーで食料が足りるのか気になったが、エデンに寄っていくので問題無いらしい。
お腹が満たされた所で自己紹介、今更だが俺はロウガさんしか名前を知らない。
アークのメンバーは
リーダのロウガさんを筆頭に、ハンスさん、アクセルさん、ダニエルさん、フェリックスさん
全員に名乗ってもらったが、一度聞いただけで覚えきれる訳がない。
名札でも付けてくれれば良いのにと思いつつ、声に出さずに復唱していく。
その後は料理の話で盛り上がった。
やはり旅の間の料理の不味さはどうしようも無いらしい。
流石に、荷物を増やす訳にもいかず、拡張バッグが有ったとしても食料より他の物が優先的に入れられてしまう。
この移動で、こんなに美味い料理が食べれるとは思ってもみなかったそうだ。
旅の間はアークのメンバーで夜の見張りを行うと言うので
俺はお言葉に甘えて、早めにテントに入り錬成術を使って魔道具作りを行う。
浩司は、話が弾んでいる様でなかなか戻ってこない。
大人数での行動でイチャつけるとは思ってはいないが、まったりした時間が欲しい。
そんな事を思いつつ、先に眠る事にした。
買い物を終えた2人は膨らんだ新しい鞄を2つ持っていた。
アークや、ブルネリ公爵の部下の手前、誤魔化す為だろうか。
街道を2時間位歩いた所で、アークのメンバーと合流した。
「途中で狩りをするにしても、手持ちが有った方が良いだろ。完治祝いだ。」
ガラがそう言うと、担いできた鞄と、帰りの道中で素材を入手した場合の袋を渡した。
鞄には水と保存食が入っていた。
「10日間分の食料を用意しておいた。」
確かに、アークのメンバーはたいした荷物を持っていない。ガラって何かと気がきくんだよな。
素直に誉めると、照れていた。
OZ:4名、アーク:5名、ブルネリ公爵の部下:1名の大人数だ。
アークのメンバーが道中の周辺警護を買って出てくれが、体の大きい集団の中に俺がはいると谷間にいるみたいだ。
アークのメンバーも俺の探索能力は認めてくれていたので、1番前を歩かせてもらう。
せっかくの旅行なので、風景を楽しまないと。
種類によっては既に紅葉している木も有る。
紅葉を見て喜んだり、落ち葉を踏んで楽しんでいると、
「こうして見ると、拓って子供だよな。少しホッとするよ。」
ガラに言われ、他のメンバーにも頷かれてしまう。
精神的には、俺が一番年上だというのに・・・現実を知っている浩司だけが1人で笑っていた。
一応、周囲に人が居ない事を確認して、同じ広場にテントを張る。
病み上がりの人もいるので、早めの宿泊の準備だ。
アークのメンバーにかまどと薪の準備をお願いし、
俺達は、持っているテント4つとタープをセッティングする。
OZで2つのテントを使用するので、残り2つを使ってもらう。
2人用として使っているが、寝るだけなら3人で使用できる。少し狭くなるが、そこは諦めてもらうしかない。
10分位でセッティングを終わらせると、レオと浩司は、食事の準備に取り掛った。
人数が多いので、今夜は鍋にするらしい。
アークからも2人が手伝ってくれる。
暫くすると、鍋から良い匂いが漂ってくる。
2グループに分かれて地べたに座り、その中心に鍋が置かれると
「「お~」」
と歓声が上がった。
やはり、馬車も無い野宿でまともな料理を食べれるのは珍しいみたいだ。
俺のグループはOZのメンバーにブルネリ公爵の部下、ニックさん。
小太りで少しタレ目の人の良さそうな感じの方だ。
「鍋の汁は残しておいて下さい。では皆さんどうぞ。」
本日の料理長、レオの言葉で皆が食べ始めた。
「「「美味い」」」
アークのメンバーにも好評。
今日は鳥ガラスープベースの味付けだ。アッサリしていて美味しい。
レオと浩司の料理の腕が上がっている。
俺より美味く調理が作れるようになるのも、意外と早いかもしれないな。
そして、予想はしていたが、巨漢マッチョ軍団のアークの鍋はあっという間に食べ終わっていた。
視線が俺達の鍋に向いているが、あげる気は無い。
俺達の鍋は、俺に気を使ってくれ、ゆっくりしたペースで食べれるのが有りがたい。
こちらの鍋が食べ終わった所で、レオが残った汁の味と量を確認しつつ
火魔法を使える人に鍋を温めてもらいながら、〆のうどんを入れていく。
レオの行動を眺めるアークのメンバーは、エサを前に待てをしている犬みたいだ。
火が通った所で、レオが「どうぞ」と勧めると鍋に殺到する。
このメンバーで食料が足りるのか気になったが、エデンに寄っていくので問題無いらしい。
お腹が満たされた所で自己紹介、今更だが俺はロウガさんしか名前を知らない。
アークのメンバーは
リーダのロウガさんを筆頭に、ハンスさん、アクセルさん、ダニエルさん、フェリックスさん
全員に名乗ってもらったが、一度聞いただけで覚えきれる訳がない。
名札でも付けてくれれば良いのにと思いつつ、声に出さずに復唱していく。
その後は料理の話で盛り上がった。
やはり旅の間の料理の不味さはどうしようも無いらしい。
流石に、荷物を増やす訳にもいかず、拡張バッグが有ったとしても食料より他の物が優先的に入れられてしまう。
この移動で、こんなに美味い料理が食べれるとは思ってもみなかったそうだ。
旅の間はアークのメンバーで夜の見張りを行うと言うので
俺はお言葉に甘えて、早めにテントに入り錬成術を使って魔道具作りを行う。
浩司は、話が弾んでいる様でなかなか戻ってこない。
大人数での行動でイチャつけるとは思ってはいないが、まったりした時間が欲しい。
そんな事を思いつつ、先に眠る事にした。
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