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065願い
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好きで良いと言われても、今一番欲しいのは知識なんだよな。
「では、2つお願いがあります。」
ブルネリ公爵が頷くのを見て、話を進める。
「1つ目は、アークのメンバーがこれから生活する為の住居。
2つ目は、魔法や、錬成術に関する本。出来れば低位から高位までのを幅広く」
「1つ目の住居については、初めから用意する予定だ。
しかし、2つ目の本についてだが、拓殿は既に高位の魔法を使えているのに何故だ。」
「私の魔法知識にはムラがあるので、良い機会なので勉強しようと思いまして。」
ブルネリ公爵は少し考えると
「分かった。では、学校で習う基礎の本と、我が屋敷に保管されている魔道全書
そちらを進呈させて頂く。」
サリナ姫とバラン将軍が、言葉通り目を見開いた。
この世界では本は貴重品で、特に高位の魔法に関する本は手に入り辛いのは知っているが、サリナ姫や、バラン将軍が驚く所を見ると、魔道全書とは凄いもののようだ。
一般人は口頭で知識を伝えている為、そのレベルが人によって差がある。
そこで、現代の魔法がどの程度かを理解するために読んでおきたかっただけなのだが。
正直、俺達にはグリムとグリムの家から持ってきた本で十分だ。
「学校で習うレベルの本は欲しいですが、魔道全書については読ませて頂くだけで問題ありません。」
「何故だ。もし、サリナ姫やバラン将軍を見て考え直したのなら遠慮は無用だ。」
「そうなのですが、考えていたより高級品みたいなので持っていると面倒かと。
欲しいのは本では無く、知識の方なので。」
一瞬間が空き、ブルネリ公爵が笑い始めた。
「失礼した。では拓殿には魔法学校で使われている本を贈呈しよう。
それと、OZの皆さんが我が屋敷の保管庫の蔵書を何時でも読める権利を与えるという事でどうだろう。
話しを通しておくので、私が居ない時でも来て頂いて問題無い。
もちろん、泊まる部屋も用意しよう。」
「ありがとうございます。」
バラン将軍も笑っていたが、サリナ姫はため息をついていた。
「ほんと、拓ちゃんって肝心な所が子供よね。魔道全書は確かに凄い物だけど、なんなのよ面倒って。
こんなチャンスは滅多に無いから、もっと色々と言いなさいよ。ほら、何か無いの」
何故、サリナ姫がけしかけて来るのか分らないが、他に欲しい物か。
「えっ…では、空飛ぶ絨毯や箒とか。」
「何を言っているのよ、絨毯や箒が空を飛ぶわけ無いじゃない。」
「だったら、ゴーレム。と言うか動く人形。」
「いったい何の話をしているの。人形が動いたら怖いだけじゃない。
拓ちゃんでも、そんな事いうのね。」
元の世界の魔法使いのイメージは通用しないみたいだ。皆が笑う中、浩司だけが残念がっていた。
「では、気に入っている料理を御馳走してもらうとか。」
「は~、まぁ良いわ。公爵の蔵書を読みに来た時に、私の一番のお勧めを御馳走してあげるわ。
拓ちゃんの舌が蕩けるわよ。楽しみにしてなさい。」
「では、私も皆さんに御馳走するお勧め料理を考えておこう。
この後、少し時間はあるかな。良ければ、解除魔法の練習をしている魔導師を見て頂けないだろうか。」
全員どの様な練習をしているのか興味が有るようで、揃ってブルネリ公爵に付いて行った。
「では、2つお願いがあります。」
ブルネリ公爵が頷くのを見て、話を進める。
「1つ目は、アークのメンバーがこれから生活する為の住居。
2つ目は、魔法や、錬成術に関する本。出来れば低位から高位までのを幅広く」
「1つ目の住居については、初めから用意する予定だ。
しかし、2つ目の本についてだが、拓殿は既に高位の魔法を使えているのに何故だ。」
「私の魔法知識にはムラがあるので、良い機会なので勉強しようと思いまして。」
ブルネリ公爵は少し考えると
「分かった。では、学校で習う基礎の本と、我が屋敷に保管されている魔道全書
そちらを進呈させて頂く。」
サリナ姫とバラン将軍が、言葉通り目を見開いた。
この世界では本は貴重品で、特に高位の魔法に関する本は手に入り辛いのは知っているが、サリナ姫や、バラン将軍が驚く所を見ると、魔道全書とは凄いもののようだ。
一般人は口頭で知識を伝えている為、そのレベルが人によって差がある。
そこで、現代の魔法がどの程度かを理解するために読んでおきたかっただけなのだが。
正直、俺達にはグリムとグリムの家から持ってきた本で十分だ。
「学校で習うレベルの本は欲しいですが、魔道全書については読ませて頂くだけで問題ありません。」
「何故だ。もし、サリナ姫やバラン将軍を見て考え直したのなら遠慮は無用だ。」
「そうなのですが、考えていたより高級品みたいなので持っていると面倒かと。
欲しいのは本では無く、知識の方なので。」
一瞬間が空き、ブルネリ公爵が笑い始めた。
「失礼した。では拓殿には魔法学校で使われている本を贈呈しよう。
それと、OZの皆さんが我が屋敷の保管庫の蔵書を何時でも読める権利を与えるという事でどうだろう。
話しを通しておくので、私が居ない時でも来て頂いて問題無い。
もちろん、泊まる部屋も用意しよう。」
「ありがとうございます。」
バラン将軍も笑っていたが、サリナ姫はため息をついていた。
「ほんと、拓ちゃんって肝心な所が子供よね。魔道全書は確かに凄い物だけど、なんなのよ面倒って。
こんなチャンスは滅多に無いから、もっと色々と言いなさいよ。ほら、何か無いの」
何故、サリナ姫がけしかけて来るのか分らないが、他に欲しい物か。
「えっ…では、空飛ぶ絨毯や箒とか。」
「何を言っているのよ、絨毯や箒が空を飛ぶわけ無いじゃない。」
「だったら、ゴーレム。と言うか動く人形。」
「いったい何の話をしているの。人形が動いたら怖いだけじゃない。
拓ちゃんでも、そんな事いうのね。」
元の世界の魔法使いのイメージは通用しないみたいだ。皆が笑う中、浩司だけが残念がっていた。
「では、気に入っている料理を御馳走してもらうとか。」
「は~、まぁ良いわ。公爵の蔵書を読みに来た時に、私の一番のお勧めを御馳走してあげるわ。
拓ちゃんの舌が蕩けるわよ。楽しみにしてなさい。」
「では、私も皆さんに御馳走するお勧め料理を考えておこう。
この後、少し時間はあるかな。良ければ、解除魔法の練習をしている魔導師を見て頂けないだろうか。」
全員どの様な練習をしているのか興味が有るようで、揃ってブルネリ公爵に付いて行った。
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