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064背景
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アークのメンバーには、明日も念のため体の確認に来ると言ってバラン将軍に付いて行くとテントの中に案内された。
テントの中ではサリナ姫とブルネリ公爵がいて、挨拶もそこそこに座るように勧めるとバラン将軍を除いた他の者にテントから出て行くよう指示をだす。
「皆さん、この度は誠にありがとうございました。
お呼びしたのは、今回の襲撃の話しと、約束したお礼の件です。」
サリナ姫が説明してくれた襲撃の背景有ったのは差別だった。
王族でありながら人間でも獣人でも関係なく接するサリナ姫は、一部の人間、特に一部の貴族から良く思われていなかった。
王族は、差別を認めてはいないが、偏見をもつ貴族達が権力を持っているため建前だけになっている。
そして、ブルネリ公爵の領地ではこの人間と獣人との差別を撤廃している。
貴族、一般市民、獣人であろうと、能力が有る者は要職に採用し
逆に貴族であろうと、能力が無ければ要職に就かせることは無い。
能力主義のため、公爵の領地は発展し、豊かになっていたが、その手の輩から反感をかっていた。
しかし、公爵としての地位とその手腕、領地の経済力で表立った攻撃をする者は居ない。
ブルネリ公爵は、人間と獣人との差別を撤廃する貴族の中心となり差別撤廃を推進してきた。
そんな中、同じ様な差別に反対している貴族が襲われるという事件が発生した。
襲撃者は、犯行後に全員自害している。
何度目かの襲撃時に捕まえる事に成功し、調べてみると心臓に服従の魔法と呼ばれてる呪いが掛けられているのが判明した。
しかし、解除しようと試みたものの、心臓を潰されて死んでしまった。
今回の件は、サリナ姫とブルネリ公爵を狙った同一犯による犯行と推測され、それに俺が巻き沿いになったらしい。
そして、アークの裏切り者のレンドという初めて犯人の手がかりが見つかった。
一通りの説明が終わると、バラン将軍が話し始めた。
「先ほども申し上げた通り、今回の姫、公爵への襲撃は防ぎ、襲撃達は自害したと報告します。
そして、秘密裏に裏切り者のレンドを探し出し、襲撃を企てた者を捕まえてみせます。
今回の件は他言無用でお願いしたい。」
「分かりました。しかし、これだけの兵士が知ってしまえば情報が漏れてしまうのではないですか。」
ガラが質問をする。
「今回来ている私の部下は、信用して頂いて問題ありません。」
「1つお願いがあります。今回の件で私達、特に拓が係わっていた事が漏れない様に厳重に注意してください。」
「もちろんです。皆さんの安全が第一として進めさせて頂きます。」
状況を理解した所でブルネリ公爵が話を進める。
「拓殿には、事を秘密裏に進めるため、私の出来る範囲で礼をさせて頂く。何か希望は有るか。」
OZのメンバーに聞いても、俺の好きで良いと言ってくる。
テントの中ではサリナ姫とブルネリ公爵がいて、挨拶もそこそこに座るように勧めるとバラン将軍を除いた他の者にテントから出て行くよう指示をだす。
「皆さん、この度は誠にありがとうございました。
お呼びしたのは、今回の襲撃の話しと、約束したお礼の件です。」
サリナ姫が説明してくれた襲撃の背景有ったのは差別だった。
王族でありながら人間でも獣人でも関係なく接するサリナ姫は、一部の人間、特に一部の貴族から良く思われていなかった。
王族は、差別を認めてはいないが、偏見をもつ貴族達が権力を持っているため建前だけになっている。
そして、ブルネリ公爵の領地ではこの人間と獣人との差別を撤廃している。
貴族、一般市民、獣人であろうと、能力が有る者は要職に採用し
逆に貴族であろうと、能力が無ければ要職に就かせることは無い。
能力主義のため、公爵の領地は発展し、豊かになっていたが、その手の輩から反感をかっていた。
しかし、公爵としての地位とその手腕、領地の経済力で表立った攻撃をする者は居ない。
ブルネリ公爵は、人間と獣人との差別を撤廃する貴族の中心となり差別撤廃を推進してきた。
そんな中、同じ様な差別に反対している貴族が襲われるという事件が発生した。
襲撃者は、犯行後に全員自害している。
何度目かの襲撃時に捕まえる事に成功し、調べてみると心臓に服従の魔法と呼ばれてる呪いが掛けられているのが判明した。
しかし、解除しようと試みたものの、心臓を潰されて死んでしまった。
今回の件は、サリナ姫とブルネリ公爵を狙った同一犯による犯行と推測され、それに俺が巻き沿いになったらしい。
そして、アークの裏切り者のレンドという初めて犯人の手がかりが見つかった。
一通りの説明が終わると、バラン将軍が話し始めた。
「先ほども申し上げた通り、今回の姫、公爵への襲撃は防ぎ、襲撃達は自害したと報告します。
そして、秘密裏に裏切り者のレンドを探し出し、襲撃を企てた者を捕まえてみせます。
今回の件は他言無用でお願いしたい。」
「分かりました。しかし、これだけの兵士が知ってしまえば情報が漏れてしまうのではないですか。」
ガラが質問をする。
「今回来ている私の部下は、信用して頂いて問題ありません。」
「1つお願いがあります。今回の件で私達、特に拓が係わっていた事が漏れない様に厳重に注意してください。」
「もちろんです。皆さんの安全が第一として進めさせて頂きます。」
状況を理解した所でブルネリ公爵が話を進める。
「拓殿には、事を秘密裏に進めるため、私の出来る範囲で礼をさせて頂く。何か希望は有るか。」
OZのメンバーに聞いても、俺の好きで良いと言ってくる。
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