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起きると、テントの中は俺1人だった。
せっかく浩司と恋人になったのに、何か寂しい。
『起きたか。浩司が何度も見に来ていたぞ。』
少しすると浩司がやってきて、俺が起きているのを見ると
すかさず抱きしめられ、キスをされた。
「拓ちゃん、お早う。と言っても、いい時間だけどな。飯が出来ているから早く来いよ。」
もう一度キスをして一緒にテントの外に出るとガラとレオが兵士2人と木刀を使って稽古をしていた。
ガラとレオは相手の兵士の動作を読み1手、2手先を動いている感じがする。
そして、兵士の木刀を弾き飛ばした所で決着が着いた。
「拓殿、起きられたのですね。」
兵士の一人が俺に気付いて近づいてきた。
「昨日は、ありがとうございました。
午後、サリナ姫の所に来ていただけないでしょうか。皆さんに話があるとの事です。」
「分かりました。所でアークの皆さんは大丈夫ですか。」
「特に、問題は有りません。会われますか。」
「そうですね。出来れば先に彼等の体を確認したいのですが。」
「分かりました。その様に伝えておきます。では宜しくお願い致します。」
ガラとレオに稽古の礼を言って戻っていった。
昼には少し早いが、全員で食事をしながら今後の話をして
アークのメンバーが問題ない事を確認して帰ることにした。
「むこうも昼食を食べるから行くには早いよね。
数日間、汗を拭いただけだったから風呂に入らない。」
一緒に入るのは久しぶりだ。眼福、眼福、3人と入るのは俺にとっては最高の景色だな。
眺めていたい所だが、風呂のついでに服も洗う事にした。
ドタバタしていて、洗い物が溜まっていた。
露天風呂の横に、小さめの穴を土魔法で掘り表面を錬成術を使い石でコーティングする。
洗う服と洗剤を入れた所に川から水を流し込み水魔法で回せば、魔法洗濯機の出来上がりだ。
動力源は浩司の魔法の半自動洗濯機。
後は、風呂から上がった後、絞りながら干していく。
晴れた天気の下で、洗濯物が干されている景色は気持ちが良い。
新しい服に着替えるとやっと日常が戻って来た気がする。
昼食が終わる時間に合わせて、サリナ姫達のキャンプの方へ。
見張りの兵士が俺達に気付くとアークの居る場所に案内してくれた。
許可をもらい、テントの中に入るとアークのメンバーの他にバラン将軍と何かを書きとめている兵士が居る。
「こんにちは、その後の体調はどうですか。」
声をかけると、アークのメンバーが全員立ち上がり俺達に向かって頭を下げてお礼を言ってきた。
「もう十分ですので、普通に接してもらえますか。正直、この扱いは苦手なんです。
魔力の残骸の影響があると問題なので、体の確認をさせてもらえますか。」
そう言って、服を脱いでもらい1人1人探索魔法で調べて行く。
『拓、お主なら裸にしなくても調べられるのではないか。』
グリムの言葉に、後ろにいる浩司から変な圧力が掛かってくる。
「拓ちゃん、本当にそこまでの必要は有るのかな。」
グリムめ、余計な事を言ってくれる。おかげで浩司が俺の事を不審に思っているじゃないか。
「まぁ、裸にならなくても調べる事は出来るけど、直接肌を触った方が確認しやすいんだ。
魔力の残骸を確認するなら細かく調べた方が良いからね。」
嘘は言ってはいない。いないが、下心を気付かれてはいけない。
これはアークのメンバーにも問題がある。
こんなに逞しい体をしていなければ俺が裸になってもらう指示は出さなかったはずだ。
恋人が居ても、見る位なら許されても良いだろう。
いや、責任転換をしている事は分かっている・・・
とりあえず浩司は納得してくれたみたいだが、視線が恐い。
他の人にはグリムの声は聞こえていないはずだが、ガラとレオは気が付いた様で2人そろってニヤニヤしている。
『悪かったな。これからは、この手の話は拓だけに伝わる様にする事にしよう。
儂も2人の仲が悪くなるのは望んでいないからな。しかし、ほどほどにしておくんじゃぞ。』
グリムめ、ワザとだよな。話し方が楽しそうだ。
俺達の恋愛に興味が無いと言っていたのは嘘なのか。
平静を装いながら、出来る限り邪念を取り除いて確認を行う。
昨日は気付かなかったが、手足の方に魔力の残骸が少し残っていた。
放置していても本人の体内の魔力で消滅していくとは思うが、光魔法で完全に浄化していく。
全員の確認が終わった所で、今後どうするのかを聞いてみると
「我々は、地方の町に行く事になりました。
マクニス王国に戻ると唯一の手がかりである裏切り者のレンドに逃げられる可能性があるので。」
「そうですか。早く捕まると良いですね。」
「それは我々に任せてくれ。芋づる式に全員捕まえてやる。
これからサリナ姫に合うのだろ。案内しよう。」
バラン将軍が力強く答えてくれた。
せっかく浩司と恋人になったのに、何か寂しい。
『起きたか。浩司が何度も見に来ていたぞ。』
少しすると浩司がやってきて、俺が起きているのを見ると
すかさず抱きしめられ、キスをされた。
「拓ちゃん、お早う。と言っても、いい時間だけどな。飯が出来ているから早く来いよ。」
もう一度キスをして一緒にテントの外に出るとガラとレオが兵士2人と木刀を使って稽古をしていた。
ガラとレオは相手の兵士の動作を読み1手、2手先を動いている感じがする。
そして、兵士の木刀を弾き飛ばした所で決着が着いた。
「拓殿、起きられたのですね。」
兵士の一人が俺に気付いて近づいてきた。
「昨日は、ありがとうございました。
午後、サリナ姫の所に来ていただけないでしょうか。皆さんに話があるとの事です。」
「分かりました。所でアークの皆さんは大丈夫ですか。」
「特に、問題は有りません。会われますか。」
「そうですね。出来れば先に彼等の体を確認したいのですが。」
「分かりました。その様に伝えておきます。では宜しくお願い致します。」
ガラとレオに稽古の礼を言って戻っていった。
昼には少し早いが、全員で食事をしながら今後の話をして
アークのメンバーが問題ない事を確認して帰ることにした。
「むこうも昼食を食べるから行くには早いよね。
数日間、汗を拭いただけだったから風呂に入らない。」
一緒に入るのは久しぶりだ。眼福、眼福、3人と入るのは俺にとっては最高の景色だな。
眺めていたい所だが、風呂のついでに服も洗う事にした。
ドタバタしていて、洗い物が溜まっていた。
露天風呂の横に、小さめの穴を土魔法で掘り表面を錬成術を使い石でコーティングする。
洗う服と洗剤を入れた所に川から水を流し込み水魔法で回せば、魔法洗濯機の出来上がりだ。
動力源は浩司の魔法の半自動洗濯機。
後は、風呂から上がった後、絞りながら干していく。
晴れた天気の下で、洗濯物が干されている景色は気持ちが良い。
新しい服に着替えるとやっと日常が戻って来た気がする。
昼食が終わる時間に合わせて、サリナ姫達のキャンプの方へ。
見張りの兵士が俺達に気付くとアークの居る場所に案内してくれた。
許可をもらい、テントの中に入るとアークのメンバーの他にバラン将軍と何かを書きとめている兵士が居る。
「こんにちは、その後の体調はどうですか。」
声をかけると、アークのメンバーが全員立ち上がり俺達に向かって頭を下げてお礼を言ってきた。
「もう十分ですので、普通に接してもらえますか。正直、この扱いは苦手なんです。
魔力の残骸の影響があると問題なので、体の確認をさせてもらえますか。」
そう言って、服を脱いでもらい1人1人探索魔法で調べて行く。
『拓、お主なら裸にしなくても調べられるのではないか。』
グリムの言葉に、後ろにいる浩司から変な圧力が掛かってくる。
「拓ちゃん、本当にそこまでの必要は有るのかな。」
グリムめ、余計な事を言ってくれる。おかげで浩司が俺の事を不審に思っているじゃないか。
「まぁ、裸にならなくても調べる事は出来るけど、直接肌を触った方が確認しやすいんだ。
魔力の残骸を確認するなら細かく調べた方が良いからね。」
嘘は言ってはいない。いないが、下心を気付かれてはいけない。
これはアークのメンバーにも問題がある。
こんなに逞しい体をしていなければ俺が裸になってもらう指示は出さなかったはずだ。
恋人が居ても、見る位なら許されても良いだろう。
いや、責任転換をしている事は分かっている・・・
とりあえず浩司は納得してくれたみたいだが、視線が恐い。
他の人にはグリムの声は聞こえていないはずだが、ガラとレオは気が付いた様で2人そろってニヤニヤしている。
『悪かったな。これからは、この手の話は拓だけに伝わる様にする事にしよう。
儂も2人の仲が悪くなるのは望んでいないからな。しかし、ほどほどにしておくんじゃぞ。』
グリムめ、ワザとだよな。話し方が楽しそうだ。
俺達の恋愛に興味が無いと言っていたのは嘘なのか。
平静を装いながら、出来る限り邪念を取り除いて確認を行う。
昨日は気付かなかったが、手足の方に魔力の残骸が少し残っていた。
放置していても本人の体内の魔力で消滅していくとは思うが、光魔法で完全に浄化していく。
全員の確認が終わった所で、今後どうするのかを聞いてみると
「我々は、地方の町に行く事になりました。
マクニス王国に戻ると唯一の手がかりである裏切り者のレンドに逃げられる可能性があるので。」
「そうですか。早く捕まると良いですね。」
「それは我々に任せてくれ。芋づる式に全員捕まえてやる。
これからサリナ姫に合うのだろ。案内しよう。」
バラン将軍が力強く答えてくれた。
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