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034キラービー
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その後、何度も魔獣に襲われ、問題無く討伐を行っているが進みが大幅に遅れている。
森の中を通るとしても、こうも街道で魔獣に襲われるのは珍しいらしい。
探索範囲を広げると、探索範囲の外から不気味なオーラを感じる。
「森の奥に何かが居ます。どうやら、そのせいで街道に魔獣が出て来たのかと。」
「拓さん、それが何か分りますか。」
「何かは分りませんが、不気味な感じがします。とにかく町に急いだ方が良いでしょう。」
オーラを確認していると、街道に向かっている。
そのことをエチゴさんに説明すると
「ダリウス、状況を調べてきてくれないか。」
そう言い、俺に方角と移動速度を確認しダリウスさんが偵察を行うと
「魔獣は人型のアンデット。数は200から300。
街道と言うより、町に向かって進んでいる様です。」
『アンデットは死体に幽体の魔獣が憑りついたものじゃ。
肉体は既に死んでいるため痛みも感じず、切っても取り着いた魔獣の力で再生する。
攻撃魔法は使わないが、憑りついた生物の限界以上の力を発揮するので危険この上ない。
倒すには、再生できない程細切れにするか、浄化や完全に燃やしつくすしかないぞ。』
あの気持ちの悪いオーラはゾンビだったのか。
しかし、それだけの死体が何処からやって来た。
「OZの皆さん、こちらを受け取って下さい。今回の護衛の依頼料と携帯の食料です。
私達は、このままエデンの町へ行き、アンデットの事を伝えますので
OZの皆さんはラグテルにお戻りください。」
OZのメンバーを見ると、エチゴさんだけを行かせる気は無いようだ。
ガラが俺達の顔を見て、覚悟を決めたみたいだ。
「OZはこのまま護衛任務続行で良いか?」
その言葉に全員が頷く。
「OZとしては、このまま護衛を続けます。
アンデット以外にも魔獣がいるので、戦力が有った方が良いでしょう。」
エチゴさんはガラの言葉を受け入れ、全員馬車に乗り込み街道を急ぐ。
「上から魔獣が来る。気を付けろ。」
俺の探索は広範囲をカバーする為、水平方向に広く広げ上への警戒を怠っていた。
現れたのは、強大なスズメバチの様な魔物の群れ。
『キラービーじゃ。奴の針には毒が有るぞ。』
「馬車はこのままスピードを維持。浩司、前方に雷を。残りは側面からの攻撃に備えて。」
俺が指示を出していく。
「任せろ。いけ、ドラゴン・ライトニング」
稲妻が前方にいるキラービーに向かって炸裂。
中二病炸裂のネーミングだが、威力は凄まじく一気に道が開けた。
「な、何なんです、この魔力は。」
馬車の操作を行いながら、エチゴさんが驚きの声を上げる。
焦げて落ちてくるのを避けながら馬車を進めていたが、道に落ちた死骸に車輪を取られ馬車が横向きになり
俺は馬車から放り出された。
「拓ちゃん、無事か」
「俺は大丈夫、みんなは?」
馬車の方を見るとキラービーに囲まれていた。
レオとアルさんがキラービーを抑えている間に、他の人は呪文を唱えていた。
「大気よ振るえ、我が刃となりて敵を滅ぼせ、エアスラッシュ」
ダリウスさんの周囲に魔力が集まると風の刃がキラービーに向かって放たれた。
「「光を纏いて力となせ、ストロング」」
エチゴさんとガラの体を光が包む、強化魔法が掛かったみたいだ。
エチゴさんは槍を持ってキラービーを倒していったが、大量のキラービーにおされている。
「浩司、雷を撃てるか。」
「任せろ、問題無い。」
「俺が皆をシールドで囲んだら、一発頼む。」
馬車の上に立ち、大量のレイアローで攻撃を仕掛け皆に襲い掛かるキラービーを狙う。
一瞬、魔獣との距離が出来た所で、皆をシールドで囲んだ。
「よし、一発行くぞ。ドラゴン・ライトニング」
空一面に稲妻が走り、向かってくるキラービーの殆どが落ちていく。
浩司の攻撃魔法は強い。しかし強力な魔力は体への負担も大きく、浩司も辛そうだ。
「残りを一気に仕留めるぞ。シールド解除。」
10体程倒すと、残りのキラービーは森の奥へと飛び去って行った。
森の中を通るとしても、こうも街道で魔獣に襲われるのは珍しいらしい。
探索範囲を広げると、探索範囲の外から不気味なオーラを感じる。
「森の奥に何かが居ます。どうやら、そのせいで街道に魔獣が出て来たのかと。」
「拓さん、それが何か分りますか。」
「何かは分りませんが、不気味な感じがします。とにかく町に急いだ方が良いでしょう。」
オーラを確認していると、街道に向かっている。
そのことをエチゴさんに説明すると
「ダリウス、状況を調べてきてくれないか。」
そう言い、俺に方角と移動速度を確認しダリウスさんが偵察を行うと
「魔獣は人型のアンデット。数は200から300。
街道と言うより、町に向かって進んでいる様です。」
『アンデットは死体に幽体の魔獣が憑りついたものじゃ。
肉体は既に死んでいるため痛みも感じず、切っても取り着いた魔獣の力で再生する。
攻撃魔法は使わないが、憑りついた生物の限界以上の力を発揮するので危険この上ない。
倒すには、再生できない程細切れにするか、浄化や完全に燃やしつくすしかないぞ。』
あの気持ちの悪いオーラはゾンビだったのか。
しかし、それだけの死体が何処からやって来た。
「OZの皆さん、こちらを受け取って下さい。今回の護衛の依頼料と携帯の食料です。
私達は、このままエデンの町へ行き、アンデットの事を伝えますので
OZの皆さんはラグテルにお戻りください。」
OZのメンバーを見ると、エチゴさんだけを行かせる気は無いようだ。
ガラが俺達の顔を見て、覚悟を決めたみたいだ。
「OZはこのまま護衛任務続行で良いか?」
その言葉に全員が頷く。
「OZとしては、このまま護衛を続けます。
アンデット以外にも魔獣がいるので、戦力が有った方が良いでしょう。」
エチゴさんはガラの言葉を受け入れ、全員馬車に乗り込み街道を急ぐ。
「上から魔獣が来る。気を付けろ。」
俺の探索は広範囲をカバーする為、水平方向に広く広げ上への警戒を怠っていた。
現れたのは、強大なスズメバチの様な魔物の群れ。
『キラービーじゃ。奴の針には毒が有るぞ。』
「馬車はこのままスピードを維持。浩司、前方に雷を。残りは側面からの攻撃に備えて。」
俺が指示を出していく。
「任せろ。いけ、ドラゴン・ライトニング」
稲妻が前方にいるキラービーに向かって炸裂。
中二病炸裂のネーミングだが、威力は凄まじく一気に道が開けた。
「な、何なんです、この魔力は。」
馬車の操作を行いながら、エチゴさんが驚きの声を上げる。
焦げて落ちてくるのを避けながら馬車を進めていたが、道に落ちた死骸に車輪を取られ馬車が横向きになり
俺は馬車から放り出された。
「拓ちゃん、無事か」
「俺は大丈夫、みんなは?」
馬車の方を見るとキラービーに囲まれていた。
レオとアルさんがキラービーを抑えている間に、他の人は呪文を唱えていた。
「大気よ振るえ、我が刃となりて敵を滅ぼせ、エアスラッシュ」
ダリウスさんの周囲に魔力が集まると風の刃がキラービーに向かって放たれた。
「「光を纏いて力となせ、ストロング」」
エチゴさんとガラの体を光が包む、強化魔法が掛かったみたいだ。
エチゴさんは槍を持ってキラービーを倒していったが、大量のキラービーにおされている。
「浩司、雷を撃てるか。」
「任せろ、問題無い。」
「俺が皆をシールドで囲んだら、一発頼む。」
馬車の上に立ち、大量のレイアローで攻撃を仕掛け皆に襲い掛かるキラービーを狙う。
一瞬、魔獣との距離が出来た所で、皆をシールドで囲んだ。
「よし、一発行くぞ。ドラゴン・ライトニング」
空一面に稲妻が走り、向かってくるキラービーの殆どが落ちていく。
浩司の攻撃魔法は強い。しかし強力な魔力は体への負担も大きく、浩司も辛そうだ。
「残りを一気に仕留めるぞ。シールド解除。」
10体程倒すと、残りのキラービーは森の奥へと飛び去って行った。
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