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015ファーストコンタクト
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******(人+獣人)
俺の所為だ。獣人の俺と組んだからこんな危険な目に。コイツだけは命に代えても逃がす。
「バカな事を考えて無いよな。とっとと倒して2人で帰るぞ。」
獣人は魔法が使えない。
俺の光属性では体力強化や治癒がメインで攻撃力がない上、魔力が尽きかけている。
この数に対し剣だけでどう攻撃をすれば…
時間かかるほど不利になる。
「賭けだが、奴等のボスを一気に倒す。上手く行けば逃げ出すかもしれない。
俺が道を作るから、後は頼む。」
それにしても隙がない。何かきっかけがないと仕掛けることも出来ない。
無駄に時間が経つ中、突然タランキュラススの足もとが爆ぜた。
何が起きたかは分らないがチャンスだ。
「行くぞ。」
ボスに向かって走り出した。
******(拓+浩司)
「俺が先手をきる。2人をサポートするからタランキュラススの牽制を頼む。」
「任せろ、2人を助けるぞ。拓ちゃん行っけ~!」
「ロックランス」
タランキュラスの足もとに土の槍を発生させるが、飛び跳ねてよけられる。
あれだけ大きな体をしていて、何という素早さだ。
奇襲で1体も倒せないのは予定外だったが、後は浩司に任せる。
無精ひげの男が最も大きい個体に向かって走り始め、同時に虎男が後ろに隠れるようにして同じ個体に向かっていった。
とりあえず飛んでくる糸を防ぐ。
「シールド」
******(人)
タランキュラスが飛び跳ねると同時に糸を吐いてきやがった。
体が悲鳴を上げていやがる。糸を避けられない。
しかし糸は空中に出現したシールドに阻まれ俺に届くことは無かった。
魔導師に援護されている、他のタランキュラスが寄ってこないのも、その為か。
「一気に行くぞ。」
俺達はタランキュラスのボスに向かって走り抜けた。
******(拓)
後は、あの個体の動きを封じ込めれば彼等が止めを刺してくれるかな。
「ダークバインド」
今度は逃げられずにタランキュラスを影の触手が捕まえ動きを封じ込めていく。
『一人の時に、魔法名を叫んでも意味が無かろうに。これがお主らの言う中二病ってやつか。』
「戦いの最中に、余計な事は言うなよ。」
******(人)
何だと。あのタランキュラスの動きを完全に封じ込めるとは。
「頭を叩き潰すぞ。」
後ろに声をかけて、一気に走り抜け剣を振るう。確かな手ごたえ、しかしまだ浅い。
しかし、相棒が止めを刺してくれる。
「これで終わりだ~。」
俺が切りつけた場所に相棒の大剣が根元まで突き刺さり、タランキュラスは動きを止めた。
これで、他のタランキュラスが逃げてくれれば良いが。
******(拓)
浩司の方を見ると倒せたのは1体だけと苦戦していた。
タランキュラスは大きさに似合わない動きで魔法をかわし攻撃の機会を伺っている。
「そっちは片付いたみたいだな。こっちを手伝ってくれ。」
「ダークバインド」
影の触手でタランキュラスの動きを封じ込めた所に
「ライトニング」
浩司から雷がほとばしりタランキュラスの頭にめがけて放たれていく。
確実に1体づつ。そして最後の1体を倒した。
「どうよ、俺達のコンビは無敵だな。」
「何があるか分らないから、あんまり調子に乗らない。」
「さて、あの2人に会いに行こうぜ。異世界人とのファーストコンタクトだ。」
浩司ははしゃぎ過ぎだ。それに、グリムがファーストコンタクトだと思う。
しかし、これで浩司との2人旅も終わってしまうのか。残念に思いながらも、少しホッとする自分が居た。
倒したタランキュラスの側にいた2人がこちらに近づいてきた。
一応、ウルトラアイを使うと、少し緊張している感じのオーラが見える。
銀髪で無精ひげの男が声をかけてきた。
「さっきは助かった。ありがとう。俺はガラ。虎族の男は相棒のレオだ。」
「俺は浩司。こっちが相方の拓ちゃん。」
レオが相棒と紹介された時の表情が一瞬陰った様に感じた。
2人を見ると戦闘で傷だらけだ。腕に巻いた布からも血が滲んでいる。
この先の事を考えると魔力は温存しておきたいので、アイテムボックスからポーションを取り出し2人に渡す。
レオが俺のことを不思議そうに見ながら受け取り、飲むと傷が治っていく。
2人は自分達の傷のあった所を確認していた。
「すごい良質なポーションだな。それに不味くない。」
あのポーションを不味くないだと。異世界人の味覚は壊れているのか?
浩司も同じことを考えていたのだろう。ガラの言葉に微妙な顔をしていた。
「ありがとう、助かった。
それにしても、拓はアイテムボックスを使えるんだな。
その力は人に見せない方が良い。余計なトラブルに巻き込まれるぞ。」
ガラとレオは2人でパーティを組んで冒険者をやっていた。
今回は、森の奥で特殊な薬草を入手した後、タランキュラスに遭遇してしまったそうだ。
俺達の事は隠居した魔導師の弟子で、師匠が亡くなり初めて町に行く途中で迷子になっていたと説明した。
町までパーティを組むことにし、この世界のことを教えてもらう事にした。
俺の所為だ。獣人の俺と組んだからこんな危険な目に。コイツだけは命に代えても逃がす。
「バカな事を考えて無いよな。とっとと倒して2人で帰るぞ。」
獣人は魔法が使えない。
俺の光属性では体力強化や治癒がメインで攻撃力がない上、魔力が尽きかけている。
この数に対し剣だけでどう攻撃をすれば…
時間かかるほど不利になる。
「賭けだが、奴等のボスを一気に倒す。上手く行けば逃げ出すかもしれない。
俺が道を作るから、後は頼む。」
それにしても隙がない。何かきっかけがないと仕掛けることも出来ない。
無駄に時間が経つ中、突然タランキュラススの足もとが爆ぜた。
何が起きたかは分らないがチャンスだ。
「行くぞ。」
ボスに向かって走り出した。
******(拓+浩司)
「俺が先手をきる。2人をサポートするからタランキュラススの牽制を頼む。」
「任せろ、2人を助けるぞ。拓ちゃん行っけ~!」
「ロックランス」
タランキュラスの足もとに土の槍を発生させるが、飛び跳ねてよけられる。
あれだけ大きな体をしていて、何という素早さだ。
奇襲で1体も倒せないのは予定外だったが、後は浩司に任せる。
無精ひげの男が最も大きい個体に向かって走り始め、同時に虎男が後ろに隠れるようにして同じ個体に向かっていった。
とりあえず飛んでくる糸を防ぐ。
「シールド」
******(人)
タランキュラスが飛び跳ねると同時に糸を吐いてきやがった。
体が悲鳴を上げていやがる。糸を避けられない。
しかし糸は空中に出現したシールドに阻まれ俺に届くことは無かった。
魔導師に援護されている、他のタランキュラスが寄ってこないのも、その為か。
「一気に行くぞ。」
俺達はタランキュラスのボスに向かって走り抜けた。
******(拓)
後は、あの個体の動きを封じ込めれば彼等が止めを刺してくれるかな。
「ダークバインド」
今度は逃げられずにタランキュラスを影の触手が捕まえ動きを封じ込めていく。
『一人の時に、魔法名を叫んでも意味が無かろうに。これがお主らの言う中二病ってやつか。』
「戦いの最中に、余計な事は言うなよ。」
******(人)
何だと。あのタランキュラスの動きを完全に封じ込めるとは。
「頭を叩き潰すぞ。」
後ろに声をかけて、一気に走り抜け剣を振るう。確かな手ごたえ、しかしまだ浅い。
しかし、相棒が止めを刺してくれる。
「これで終わりだ~。」
俺が切りつけた場所に相棒の大剣が根元まで突き刺さり、タランキュラスは動きを止めた。
これで、他のタランキュラスが逃げてくれれば良いが。
******(拓)
浩司の方を見ると倒せたのは1体だけと苦戦していた。
タランキュラスは大きさに似合わない動きで魔法をかわし攻撃の機会を伺っている。
「そっちは片付いたみたいだな。こっちを手伝ってくれ。」
「ダークバインド」
影の触手でタランキュラスの動きを封じ込めた所に
「ライトニング」
浩司から雷がほとばしりタランキュラスの頭にめがけて放たれていく。
確実に1体づつ。そして最後の1体を倒した。
「どうよ、俺達のコンビは無敵だな。」
「何があるか分らないから、あんまり調子に乗らない。」
「さて、あの2人に会いに行こうぜ。異世界人とのファーストコンタクトだ。」
浩司ははしゃぎ過ぎだ。それに、グリムがファーストコンタクトだと思う。
しかし、これで浩司との2人旅も終わってしまうのか。残念に思いながらも、少しホッとする自分が居た。
倒したタランキュラスの側にいた2人がこちらに近づいてきた。
一応、ウルトラアイを使うと、少し緊張している感じのオーラが見える。
銀髪で無精ひげの男が声をかけてきた。
「さっきは助かった。ありがとう。俺はガラ。虎族の男は相棒のレオだ。」
「俺は浩司。こっちが相方の拓ちゃん。」
レオが相棒と紹介された時の表情が一瞬陰った様に感じた。
2人を見ると戦闘で傷だらけだ。腕に巻いた布からも血が滲んでいる。
この先の事を考えると魔力は温存しておきたいので、アイテムボックスからポーションを取り出し2人に渡す。
レオが俺のことを不思議そうに見ながら受け取り、飲むと傷が治っていく。
2人は自分達の傷のあった所を確認していた。
「すごい良質なポーションだな。それに不味くない。」
あのポーションを不味くないだと。異世界人の味覚は壊れているのか?
浩司も同じことを考えていたのだろう。ガラの言葉に微妙な顔をしていた。
「ありがとう、助かった。
それにしても、拓はアイテムボックスを使えるんだな。
その力は人に見せない方が良い。余計なトラブルに巻き込まれるぞ。」
ガラとレオは2人でパーティを組んで冒険者をやっていた。
今回は、森の奥で特殊な薬草を入手した後、タランキュラスに遭遇してしまったそうだ。
俺達の事は隠居した魔導師の弟子で、師匠が亡くなり初めて町に行く途中で迷子になっていたと説明した。
町までパーティを組むことにし、この世界のことを教えてもらう事にした。
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