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512受け渡し
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拠点に戻ると、エチゴを筆頭に何人かの商人の馬車が止まっている。
そしてオリバー隊長とパウロ、ヨーゼフ達と言った第3騎士団の数人のメンバーが居た。
「皆さん、お疲れ様です。魔獣退治の状況は如何でしたか?」
エチゴが代表で拓に話しかけてくる。
騎士団は商人と行動を共にし、街道の安全を確認するらしい。
拠点の中に並べてあったグリフィンは既に運び出されていた。
拓はアイテムボックスから退治した魔獣を取り出すと、価格交渉を行い商人達に卸すことにする。
と言っても、エチゴの方でまとめてくれていたので交渉の必要も無く、食事の用意も行ってくれる。
拓はテントエリアの横に土魔法で壁を作り解体作業を行なえる場所を用意すると、今日得た魔獣を商人達に渡してしまう。
その中にはエチゴは含まれない。
何時も拓と行動を共にしているので、こういう時は他の商人だけで対応するように気を使っている。
それだけ、拓と行動して大きな利益を得られていた。
商人との話が終えた所でヨーゼフとパウロに状況を聞いてみると、戻るときに商人に同行し街道の安全を確認するらしい。
「色々と大変ですね。」
「大変なのは拓殿だろ。大丈夫か?」
「今回は俺はサポートだから。大変なのは勇者の3人。明日から猛特訓が始まるしね。」
「拓殿、何だか嬉しそうだな。」
今まで地獄の特訓を受けさせれられるばかりだったが、今回は指導する立場。
こんなに気楽で居られる特訓は初めてだった。
商人の方で用意してくれた夕食を終えた後、明日の特訓についての話をする。
と言っても、冒険者達に今まで通りの戦いをし、その後方で拓のサポートを受けて勇者3人が魔法攻撃を行うだけだ。
ワンガ達冒険者が分かれてパーティを組み、OZ、クリーム、金狼が指導を兼ねてそれぞれのパーティに入ってもらう。
討伐する場所と段取りだけ組んで終了する。
今日退治した魔獣と合わせて、今回退治する魔獣を売った分は冒険者達で等分する。
「ですので、皆さんは只魔獣を討伐するのではなく、急所を突いて無駄なく倒すように心がけてください。
怪我をした時の治療と、倒した魔獣の輸送は私が行います。
今回は勇者の特訓ですが、しっかりと稼ぎましょう。」
「「「おう」」」
拓の掛け声で打ち合わせは終了した。
最後にエチゴと話をさせて貰う。
「手紙に他の商人とは別に解体依頼をしたいと有りましたが、捌ききれなかった魔獣というのはグリフィンですか?」
「良く分かりましたね。アイテムボックスが一杯になってしまったので国に卸したのですが、半分以上残ってしまっているんですよね。」
既に商人の間で軍が大量のグリフィンが運ばれるとの話が持ち上がっていた。
今回のエチゴへの依頼は解体だけで、素材は拓の方で受け取る事にする。
「珍しいですね。了解しました。
事前に受け取った魔獣を考えると、こちらとしてもその方が目立たなくて助かります。
アル、拓殿を馬車へ案内してくれ。私は他の商人達と話をしてくる。」
アルに案内されたのは、何時もより大きな馬車だった。
それでも、解体せずに運ぶとなれば7,8体が限界だろう。ここでの討伐の間、何度も往復してもらうしかなさそうだ。
「それにしても、グリフィンなんて流石だな。」
「勇者3人が一緒だったからね。でも、他の商人も俺がエチゴさんに何か依頼をしているのに気付いているよね。」
「当たり前だろ。だが、知らない振りをしてくれるだろうな。」
拓はエチゴの商人としての力のお陰だと考えていたが、多くは拓に対する配慮からだった。
グリフィンは素材としてワイバーン等と同等、もしくはそれ以上の価値が有る。
事前に確認をしている際、ガラとレオから教えてもらった事だった。
そして、肉はワイバーン等と同じくらい美味らしい。
素材分の金は4人で分けるが、拓の報酬として肉を手に入れる位の贅沢は許されても良いだろう。
拓がアイテムボックスに保管していれば、皆も食べる事になるのだが・・・
そしてオリバー隊長とパウロ、ヨーゼフ達と言った第3騎士団の数人のメンバーが居た。
「皆さん、お疲れ様です。魔獣退治の状況は如何でしたか?」
エチゴが代表で拓に話しかけてくる。
騎士団は商人と行動を共にし、街道の安全を確認するらしい。
拠点の中に並べてあったグリフィンは既に運び出されていた。
拓はアイテムボックスから退治した魔獣を取り出すと、価格交渉を行い商人達に卸すことにする。
と言っても、エチゴの方でまとめてくれていたので交渉の必要も無く、食事の用意も行ってくれる。
拓はテントエリアの横に土魔法で壁を作り解体作業を行なえる場所を用意すると、今日得た魔獣を商人達に渡してしまう。
その中にはエチゴは含まれない。
何時も拓と行動を共にしているので、こういう時は他の商人だけで対応するように気を使っている。
それだけ、拓と行動して大きな利益を得られていた。
商人との話が終えた所でヨーゼフとパウロに状況を聞いてみると、戻るときに商人に同行し街道の安全を確認するらしい。
「色々と大変ですね。」
「大変なのは拓殿だろ。大丈夫か?」
「今回は俺はサポートだから。大変なのは勇者の3人。明日から猛特訓が始まるしね。」
「拓殿、何だか嬉しそうだな。」
今まで地獄の特訓を受けさせれられるばかりだったが、今回は指導する立場。
こんなに気楽で居られる特訓は初めてだった。
商人の方で用意してくれた夕食を終えた後、明日の特訓についての話をする。
と言っても、冒険者達に今まで通りの戦いをし、その後方で拓のサポートを受けて勇者3人が魔法攻撃を行うだけだ。
ワンガ達冒険者が分かれてパーティを組み、OZ、クリーム、金狼が指導を兼ねてそれぞれのパーティに入ってもらう。
討伐する場所と段取りだけ組んで終了する。
今日退治した魔獣と合わせて、今回退治する魔獣を売った分は冒険者達で等分する。
「ですので、皆さんは只魔獣を討伐するのではなく、急所を突いて無駄なく倒すように心がけてください。
怪我をした時の治療と、倒した魔獣の輸送は私が行います。
今回は勇者の特訓ですが、しっかりと稼ぎましょう。」
「「「おう」」」
拓の掛け声で打ち合わせは終了した。
最後にエチゴと話をさせて貰う。
「手紙に他の商人とは別に解体依頼をしたいと有りましたが、捌ききれなかった魔獣というのはグリフィンですか?」
「良く分かりましたね。アイテムボックスが一杯になってしまったので国に卸したのですが、半分以上残ってしまっているんですよね。」
既に商人の間で軍が大量のグリフィンが運ばれるとの話が持ち上がっていた。
今回のエチゴへの依頼は解体だけで、素材は拓の方で受け取る事にする。
「珍しいですね。了解しました。
事前に受け取った魔獣を考えると、こちらとしてもその方が目立たなくて助かります。
アル、拓殿を馬車へ案内してくれ。私は他の商人達と話をしてくる。」
アルに案内されたのは、何時もより大きな馬車だった。
それでも、解体せずに運ぶとなれば7,8体が限界だろう。ここでの討伐の間、何度も往復してもらうしかなさそうだ。
「それにしても、グリフィンなんて流石だな。」
「勇者3人が一緒だったからね。でも、他の商人も俺がエチゴさんに何か依頼をしているのに気付いているよね。」
「当たり前だろ。だが、知らない振りをしてくれるだろうな。」
拓はエチゴの商人としての力のお陰だと考えていたが、多くは拓に対する配慮からだった。
グリフィンは素材としてワイバーン等と同等、もしくはそれ以上の価値が有る。
事前に確認をしている際、ガラとレオから教えてもらった事だった。
そして、肉はワイバーン等と同じくらい美味らしい。
素材分の金は4人で分けるが、拓の報酬として肉を手に入れる位の贅沢は許されても良いだろう。
拓がアイテムボックスに保管していれば、皆も食べる事になるのだが・・・
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