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506呪い
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次の日の朝、国王一行は城へと戻り、OZと勇者の3人は城の外へと向かった。
探索魔法で周囲を調べたが、後を付けて来る者は居ない。
「今回は、本当に護衛は付いていないのか。」
「シンシア将軍が言っていましたが、昨日 拓さんが焼き肉を配っていたのが決定打になったみたいですよ。
本当は城の門までは護衛を付けることになっていたそうですから。」
「何で?」
「離れた所に居る護衛まで、完璧に把握されたからじゃないですかね。」
拓は浩司の話を聞いて、余計な事をしてしまったかと思わずにいられなかった。
実際、隠れて警備を行っていた兵士達は、城に戻るとバラン将軍の更に厳しい特訓が待っていた。
王都の外へ出て、周囲に人が居ないことを確認する。
「それじゃ、行ってくるね。」
拓と勇者の3人は姿を消すと、あっという間に飛んで行った。
拓は森の上で止まり、勇者の3人に下に居る魔獣の状態を教える。
「先ずは浩司からやってみようか。今回は巨大な火力で攻撃せずに攻撃精度は求めないから大量の小さな火炎弾で攻撃して見てくれるかな。」
「任せて下さい。」
拓が姿を消したまま降下すると、浩司が大量の火炎弾を打ちまくる。
魔獣達は何も無い空からの攻撃に対応出来ず、一気に半分以上の魔獣が倒されていた。
「残った魔獣は、大きな火炎弾を圧縮して体を傷つけずに倒してくれるかな。こんな風に。」
拓は大きな火の玉を作り出すと、それを小さい青白い炎にしてから魔獣の頭を打ち抜いて見せる。
浩司も真似してみる。
そこまでの圧縮は出来ないが、かなりの魔力を消費した後の為かなり精度よく魔法を放ち、拓の要求通りに魔獣を倒していた。
倒した魔獣は拓がアイテムボックスに収納すると、次の場所へと向かう。
由美には圧縮した水をレーザーの様に放出させ、里香には圧縮した空気を薄いカッターの様に放たせた。
今日1日で3ヶ所の魔獣を討伐すると、少し離れた安全な場所にテントを出して休む事にした。
拓が実際にやってみて目標とする形を理解する事で、3人とも今日一日である程度の形にはなって来た。
実際に使えるようになるには、未だ道は険しいが・・・
「今日は、お疲れ様でした。風呂に入って汗を流したら、夕飯にしようか。」
「やった~。遠征でお風呂に入れるなんて夢の様。」
「食事も拓さんの用意した普通の食事ですよね。マジ、感謝。」
先に由美と里香が風呂に入り、その後に浩司と拓が入った。
そして、勇者の3人は拓の料理をお代わりまでしていた。
「せっかくだから、少し外で焚火でもしてみる?」
「魔獣が居るかもしれないのに、そんな事をして大丈夫なんですか?」
「テントの入口に設置したのは認識阻害の魔道具なんだ。焚火をしても周囲からは見えない。
一応、探索魔法で周囲は警戒するから。」
心配する浩司に拓が安心するようにと話すと、3人とも喜んで外に出た。
焚火を囲みながら、拓は回って来た町や村、そしてダンジョンの事を話して聞かせた。
「拓さん。俺、遺跡とか本当に憧れているんですよね。
元の世界でも、エジプトやマヤ、インカなんかの文明の本を読んでいたんですよ。」
「ちょっと自慢するけど、エジプトに行った事が有るよ。」
「本当ですか?」
「ギザノピラミッドやハトシェプスト神殿、アブ・シンベル神殿、他に王家の谷も見て来たよ。」
「そう言えばツタンカーメンの墓って、他の墓の下に隠されていたんですよね。」
「墓荒らしから守るためにね。展示されていた黄金のマスクは凄かったよ。」
拓と浩司がエジプトの話で盛り上がっていると
「拓さん、ツタンカーメンの呪いって有りましたよね。」
「それ、私も聞いた事有る。それに発掘って墓荒らしと何も変わらないよね。
そんな展示品を見るなんてヤバくない?」
由美と里香の突っ込みが入る。
確かに古代人からしてみれば墓荒らしでしか無いだろう。
呪いは作り話らしいが、この世界なら有りそうな気がする。
「明日は大物退治が控えているから、そろそろお開きにしようか。」
色々と話した所で、テントの中に戻る事にした。
探索魔法で周囲を調べたが、後を付けて来る者は居ない。
「今回は、本当に護衛は付いていないのか。」
「シンシア将軍が言っていましたが、昨日 拓さんが焼き肉を配っていたのが決定打になったみたいですよ。
本当は城の門までは護衛を付けることになっていたそうですから。」
「何で?」
「離れた所に居る護衛まで、完璧に把握されたからじゃないですかね。」
拓は浩司の話を聞いて、余計な事をしてしまったかと思わずにいられなかった。
実際、隠れて警備を行っていた兵士達は、城に戻るとバラン将軍の更に厳しい特訓が待っていた。
王都の外へ出て、周囲に人が居ないことを確認する。
「それじゃ、行ってくるね。」
拓と勇者の3人は姿を消すと、あっという間に飛んで行った。
拓は森の上で止まり、勇者の3人に下に居る魔獣の状態を教える。
「先ずは浩司からやってみようか。今回は巨大な火力で攻撃せずに攻撃精度は求めないから大量の小さな火炎弾で攻撃して見てくれるかな。」
「任せて下さい。」
拓が姿を消したまま降下すると、浩司が大量の火炎弾を打ちまくる。
魔獣達は何も無い空からの攻撃に対応出来ず、一気に半分以上の魔獣が倒されていた。
「残った魔獣は、大きな火炎弾を圧縮して体を傷つけずに倒してくれるかな。こんな風に。」
拓は大きな火の玉を作り出すと、それを小さい青白い炎にしてから魔獣の頭を打ち抜いて見せる。
浩司も真似してみる。
そこまでの圧縮は出来ないが、かなりの魔力を消費した後の為かなり精度よく魔法を放ち、拓の要求通りに魔獣を倒していた。
倒した魔獣は拓がアイテムボックスに収納すると、次の場所へと向かう。
由美には圧縮した水をレーザーの様に放出させ、里香には圧縮した空気を薄いカッターの様に放たせた。
今日1日で3ヶ所の魔獣を討伐すると、少し離れた安全な場所にテントを出して休む事にした。
拓が実際にやってみて目標とする形を理解する事で、3人とも今日一日である程度の形にはなって来た。
実際に使えるようになるには、未だ道は険しいが・・・
「今日は、お疲れ様でした。風呂に入って汗を流したら、夕飯にしようか。」
「やった~。遠征でお風呂に入れるなんて夢の様。」
「食事も拓さんの用意した普通の食事ですよね。マジ、感謝。」
先に由美と里香が風呂に入り、その後に浩司と拓が入った。
そして、勇者の3人は拓の料理をお代わりまでしていた。
「せっかくだから、少し外で焚火でもしてみる?」
「魔獣が居るかもしれないのに、そんな事をして大丈夫なんですか?」
「テントの入口に設置したのは認識阻害の魔道具なんだ。焚火をしても周囲からは見えない。
一応、探索魔法で周囲は警戒するから。」
心配する浩司に拓が安心するようにと話すと、3人とも喜んで外に出た。
焚火を囲みながら、拓は回って来た町や村、そしてダンジョンの事を話して聞かせた。
「拓さん。俺、遺跡とか本当に憧れているんですよね。
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「ちょっと自慢するけど、エジプトに行った事が有るよ。」
「本当ですか?」
「ギザノピラミッドやハトシェプスト神殿、アブ・シンベル神殿、他に王家の谷も見て来たよ。」
「そう言えばツタンカーメンの墓って、他の墓の下に隠されていたんですよね。」
「墓荒らしから守るためにね。展示されていた黄金のマスクは凄かったよ。」
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「拓さん、ツタンカーメンの呪いって有りましたよね。」
「それ、私も聞いた事有る。それに発掘って墓荒らしと何も変わらないよね。
そんな展示品を見るなんてヤバくない?」
由美と里香の突っ込みが入る。
確かに古代人からしてみれば墓荒らしでしか無いだろう。
呪いは作り話らしいが、この世界なら有りそうな気がする。
「明日は大物退治が控えているから、そろそろお開きにしようか。」
色々と話した所で、テントの中に戻る事にした。
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