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488祭り
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港に戻ると大歓声に迎えられ、シーサーペントの解体が行われた。
頭部を解体すると、口から頭に掛けて完全に凍っていた。
夜の港は祭状態になっていた。
シーサーペントの肉はイカの様で、色々な料理が振舞われ領主からも酒が提供された。
領主の挨拶が行われ、拓は今回の討伐に参加した人達の会場に居た。
料理を食べ始めようとした所に領主が挨拶にやって来る。
「この度は、助力をありがとうございました。」
「いえ、これは冒険者として依頼を受けたので、そこまで礼を言われる事では有りません。
貴族の方が冒険者に対しその様な話し方をされない方が良いかと。」
「・・・そうだな。拓殿が居なければ、討伐は失敗に終わっていた。本当に助かった。」
領主は改めて礼を言うと、明日にでも報酬を渡したいので屋敷に来て欲しいと話す。
「今回の討伐の報酬は貰っていますが?」
「治療だけでなく、攻撃まで行った追加報酬だ。私の顔を立てると思い、受け取って欲しい。」
拓は礼を言って伺う約束すると、領主は暫く拓と話をして船長達に声を掛けるために席を外した。
周囲の人達は貴族でもある領主が冒険者の拓にへりくだった態度で話したのが気になったが、それについて確認する者は居なかった。
拓が領主との話を終えると、それを待っていたかの様に船員達が拓に挨拶をしに集まって来た。
更に、領主と挨拶を終えた船長達も拓に挨拶をする。
船長達は拓がエチゴ商隊と行動をし、休憩所作りや多くの怪我人の治療を行っている事を知っていて、今回の討伐以外の件についても礼を言う。
拓は料理を諦め、挨拶をし続ける事にした。
挨拶が落ち着いた所で、ドレイク船長とブルが酒を持って拓の所にやって来ると、酒を注ぎながら討伐の礼を言う。
「拓さんはモテまくっていたな。」
「正直、独断で単独行動をしたので、怒られたらどうしようかと不安でしたが無事に終わって良かったです。」
「いや、拓さんの行動が無ければ、討伐が成功したかは何とも言えない状態だった。」
ドレイク船長がそう言うと3人は改めて乾杯をする。
「しかし、拓さんは凄い魔導士なんだな。
水、闇、雷、氷、光・・・これだけの属性魔法を使える魔導士なんて初めて見たぞ。」
「複数の属性をそれなりに使えるけど、色々と手を出してしまった分威力が弱いですけどね。」
「いやいや、十分だろ。本当に助かったよ。
拓さんがこの場に来てくれたのも、龍神様の導きかも知れないな。」
ブルは自分達が遭遇した龍神の話をしてくれるのだが、拓はいたたまれない気持ちでいっぱいだ。
こうなると、黙って聞き役に徹するしか出来なかった。
「ブル。拓さんも食事を楽しみたいだろうから話はその辺にしておいたらどうだ。」
ドレイク船長がそう言うと、3人でシーサーペントの料理を楽しむ事に。
肉はイカっぽいと思っていたが、味もイカだった。
拓は一通り食べると、アイテムボックスから醤油を取り出し一番気に入った新鮮な刺身を大量に食べていた。
「腹も一杯になったし、仲間と合流します。今日はお疲れ様でした。」
「おう。明後日はダイビングへ連れて行くから明日はノンビリ過ごしてくれ。」
拓は通信の魔道具でガラ達が居る場所へ向かったのだが、酒を飲んで陽気な集団になっていた。
しっかりしているのはエチゴと女性陣、そして飲みより食を優先しているトム。
「拓、お疲れだったな。無事に終えて何よりだ。それにしてもシーサーペントの肉は美味くて酒に合うぞ。」
ジョッキを掲げて、ガラが陽気に声を掛ける。
後でエチゴから聞いた話では、ガラもレオも拓が無事に戻ってくると言う連絡が入るまでソワソワして落ち着いて居られなかったらしい。
他のメンバーにしても拓の事が気になり、連絡が入った時点で宴会に突入していた。
拓が戻って来たので、宴会の場をコテージに移して飲み直すことに。
拓が朝起きると、自分達のコテージで素っ裸のガラとレオに抱きつかれ、頭の上にはダイフク。
拓は太股に当たる2人の朝立ちの肉棒に欲情し、濃厚なザーメンをしっかりと味わっていた。
頭部を解体すると、口から頭に掛けて完全に凍っていた。
夜の港は祭状態になっていた。
シーサーペントの肉はイカの様で、色々な料理が振舞われ領主からも酒が提供された。
領主の挨拶が行われ、拓は今回の討伐に参加した人達の会場に居た。
料理を食べ始めようとした所に領主が挨拶にやって来る。
「この度は、助力をありがとうございました。」
「いえ、これは冒険者として依頼を受けたので、そこまで礼を言われる事では有りません。
貴族の方が冒険者に対しその様な話し方をされない方が良いかと。」
「・・・そうだな。拓殿が居なければ、討伐は失敗に終わっていた。本当に助かった。」
領主は改めて礼を言うと、明日にでも報酬を渡したいので屋敷に来て欲しいと話す。
「今回の討伐の報酬は貰っていますが?」
「治療だけでなく、攻撃まで行った追加報酬だ。私の顔を立てると思い、受け取って欲しい。」
拓は礼を言って伺う約束すると、領主は暫く拓と話をして船長達に声を掛けるために席を外した。
周囲の人達は貴族でもある領主が冒険者の拓にへりくだった態度で話したのが気になったが、それについて確認する者は居なかった。
拓が領主との話を終えると、それを待っていたかの様に船員達が拓に挨拶をしに集まって来た。
更に、領主と挨拶を終えた船長達も拓に挨拶をする。
船長達は拓がエチゴ商隊と行動をし、休憩所作りや多くの怪我人の治療を行っている事を知っていて、今回の討伐以外の件についても礼を言う。
拓は料理を諦め、挨拶をし続ける事にした。
挨拶が落ち着いた所で、ドレイク船長とブルが酒を持って拓の所にやって来ると、酒を注ぎながら討伐の礼を言う。
「拓さんはモテまくっていたな。」
「正直、独断で単独行動をしたので、怒られたらどうしようかと不安でしたが無事に終わって良かったです。」
「いや、拓さんの行動が無ければ、討伐が成功したかは何とも言えない状態だった。」
ドレイク船長がそう言うと3人は改めて乾杯をする。
「しかし、拓さんは凄い魔導士なんだな。
水、闇、雷、氷、光・・・これだけの属性魔法を使える魔導士なんて初めて見たぞ。」
「複数の属性をそれなりに使えるけど、色々と手を出してしまった分威力が弱いですけどね。」
「いやいや、十分だろ。本当に助かったよ。
拓さんがこの場に来てくれたのも、龍神様の導きかも知れないな。」
ブルは自分達が遭遇した龍神の話をしてくれるのだが、拓はいたたまれない気持ちでいっぱいだ。
こうなると、黙って聞き役に徹するしか出来なかった。
「ブル。拓さんも食事を楽しみたいだろうから話はその辺にしておいたらどうだ。」
ドレイク船長がそう言うと、3人でシーサーペントの料理を楽しむ事に。
肉はイカっぽいと思っていたが、味もイカだった。
拓は一通り食べると、アイテムボックスから醤油を取り出し一番気に入った新鮮な刺身を大量に食べていた。
「腹も一杯になったし、仲間と合流します。今日はお疲れ様でした。」
「おう。明後日はダイビングへ連れて行くから明日はノンビリ過ごしてくれ。」
拓は通信の魔道具でガラ達が居る場所へ向かったのだが、酒を飲んで陽気な集団になっていた。
しっかりしているのはエチゴと女性陣、そして飲みより食を優先しているトム。
「拓、お疲れだったな。無事に終えて何よりだ。それにしてもシーサーペントの肉は美味くて酒に合うぞ。」
ジョッキを掲げて、ガラが陽気に声を掛ける。
後でエチゴから聞いた話では、ガラもレオも拓が無事に戻ってくると言う連絡が入るまでソワソワして落ち着いて居られなかったらしい。
他のメンバーにしても拓の事が気になり、連絡が入った時点で宴会に突入していた。
拓が戻って来たので、宴会の場をコテージに移して飲み直すことに。
拓が朝起きると、自分達のコテージで素っ裸のガラとレオに抱きつかれ、頭の上にはダイフク。
拓は太股に当たる2人の朝立ちの肉棒に欲情し、濃厚なザーメンをしっかりと味わっていた。
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