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王都まで全速力で一気に戻って来た。
行きと違い拓も起きていたが「こんなに飛ばして大丈夫か?」と心配になるほどのスピードだった。
おまけに揺れが酷く、ゆっくりと座っても居られない。
正直、既にやる事は終わったので商人達と一緒に帰って来たかった。
「国に問題が発生した時、時間を掛けていられないからな。早く移動するのも訓練の1つだ。」
「成程。しかし、ここまで酷い揺れだと寛ぐことも出来ないな。戦う前に疲れてしまうかな。」
「「「・・・」」」
パウロが移動について説明するが、拓の言葉に全員が無反応。
来る時も同じようなスピードだったが、拓はその間ずっと熟睡していたというのに・・・
城に戻ると、バラン将軍、ヨギ魔導士、勇者3人、そして拓は国王の元へと移動した。
「報告は聞いている。十分な成果を得られたそうだな。」
国王が嬉しそうに話しかけてくる。
バラン将軍とヨギ魔導士から詳細の報告がされた。
「勇者 浩司、由美、里香。よくぞここまで技術を磨いてくれた。これからの魔獣との戦いは更に過酷な物となるやもしれない。今後の其方達の更なる成長を期待する。
拓殿、良く3人に技術を学ばせてくれた。これからも宜しく頼む。」
国王の言葉でこの場は終わり、一度着替えてから食事会となる。
拓は第3騎士団の肉林のシャワー室へと行こうとしたが、
「拓殿、直ぐに食事の時間となります。城内のシャワー室で汗を流してください。」
心無きバラン将軍の言葉。
いや、バラン将軍と2人でシャワーというのも悪くないと拓は気を持ち直したが、バラン将軍は別のシャワー室を使い1人でのシャワーとなってしまう。
溜息を突きながらシャワーを浴び、部屋を出ると第1騎士団ダッソン将軍が待っていてくれた。
「ダッソン将軍が自ら私の案内ですか?」
「拓殿には試合を受けて貰ったりしているからな。この位はさせてくれ。」
それにしても、近くから見ても凄い美形だ。
体の半分は足ではないかという長さ。
隣を歩く拓は自分と比べて腰の位置が全く違う所に有り過ぎるのではないかと思ってしまう。
拓のタイプでは無いが、ここまで美しい顔をしているとつい見てしまう。
「どうした、拓殿。私の顔に何かついているか?」
「いえ、ダッソン将軍は私の攻撃方法を分析でもしていたのでしょうか?」
拓は綺麗と言うのは失礼かと思い、試合の話をする事にした。
「拓殿の戦いは騎士団の中で有名だからな。私だけでなく部下達も第3騎士団のメンバーから良く聞いている。
この間の試合は部下達も魔導士と戦いたいと言う要求が強かったという事も有った。
私も興味が有ったのでな。また、試合をさせて貰いたいと思っている。」
その後は、食堂に着くまで拓が第3騎士団に使った魔法の話が続いた・・・
「ちょっと待ってください。俺の手の内が全て知られているじゃないですか。」
何故そこまで知り尽くしているのかと驚く拓に、ダッソン将軍は笑う。
「魔導士との接近戦だぞ。興味を持たない兵が居たら失格だ。
それに、私も魔導士と戦えて楽しかった。
話には聞いてはいたが、やはり実際に剣を交えてみると違うな。」
拓は魔導士で、剣を交えるより魔法で対応していたのだが・・・
その興味の対象は別の魔導士にしてもらいたいと思いながら、拓は頭を抱えていた。
行きと違い拓も起きていたが「こんなに飛ばして大丈夫か?」と心配になるほどのスピードだった。
おまけに揺れが酷く、ゆっくりと座っても居られない。
正直、既にやる事は終わったので商人達と一緒に帰って来たかった。
「国に問題が発生した時、時間を掛けていられないからな。早く移動するのも訓練の1つだ。」
「成程。しかし、ここまで酷い揺れだと寛ぐことも出来ないな。戦う前に疲れてしまうかな。」
「「「・・・」」」
パウロが移動について説明するが、拓の言葉に全員が無反応。
来る時も同じようなスピードだったが、拓はその間ずっと熟睡していたというのに・・・
城に戻ると、バラン将軍、ヨギ魔導士、勇者3人、そして拓は国王の元へと移動した。
「報告は聞いている。十分な成果を得られたそうだな。」
国王が嬉しそうに話しかけてくる。
バラン将軍とヨギ魔導士から詳細の報告がされた。
「勇者 浩司、由美、里香。よくぞここまで技術を磨いてくれた。これからの魔獣との戦いは更に過酷な物となるやもしれない。今後の其方達の更なる成長を期待する。
拓殿、良く3人に技術を学ばせてくれた。これからも宜しく頼む。」
国王の言葉でこの場は終わり、一度着替えてから食事会となる。
拓は第3騎士団の肉林のシャワー室へと行こうとしたが、
「拓殿、直ぐに食事の時間となります。城内のシャワー室で汗を流してください。」
心無きバラン将軍の言葉。
いや、バラン将軍と2人でシャワーというのも悪くないと拓は気を持ち直したが、バラン将軍は別のシャワー室を使い1人でのシャワーとなってしまう。
溜息を突きながらシャワーを浴び、部屋を出ると第1騎士団ダッソン将軍が待っていてくれた。
「ダッソン将軍が自ら私の案内ですか?」
「拓殿には試合を受けて貰ったりしているからな。この位はさせてくれ。」
それにしても、近くから見ても凄い美形だ。
体の半分は足ではないかという長さ。
隣を歩く拓は自分と比べて腰の位置が全く違う所に有り過ぎるのではないかと思ってしまう。
拓のタイプでは無いが、ここまで美しい顔をしているとつい見てしまう。
「どうした、拓殿。私の顔に何かついているか?」
「いえ、ダッソン将軍は私の攻撃方法を分析でもしていたのでしょうか?」
拓は綺麗と言うのは失礼かと思い、試合の話をする事にした。
「拓殿の戦いは騎士団の中で有名だからな。私だけでなく部下達も第3騎士団のメンバーから良く聞いている。
この間の試合は部下達も魔導士と戦いたいと言う要求が強かったという事も有った。
私も興味が有ったのでな。また、試合をさせて貰いたいと思っている。」
その後は、食堂に着くまで拓が第3騎士団に使った魔法の話が続いた・・・
「ちょっと待ってください。俺の手の内が全て知られているじゃないですか。」
何故そこまで知り尽くしているのかと驚く拓に、ダッソン将軍は笑う。
「魔導士との接近戦だぞ。興味を持たない兵が居たら失格だ。
それに、私も魔導士と戦えて楽しかった。
話には聞いてはいたが、やはり実際に剣を交えてみると違うな。」
拓は魔導士で、剣を交えるより魔法で対応していたのだが・・・
その興味の対象は別の魔導士にしてもらいたいと思いながら、拓は頭を抱えていた。
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