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441結婚式
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神殿で祝福を受けたカーラとダリウスは、馬車に乗って屋敷に戻って来た。
後ろにはズゲベ侯爵と神官を先頭に一族の者が続く。
「新郎、新婦の入場です。」
司会者が話すと、会場に音楽が流れ始める。
金色のウェディングドレス姿のカーラと銀色のタキシード姿のダリウスが馬車から降りる。
招待客が並んでひな壇までの道を作っているが花が撒かれていない。
「そのままゆっくりと、ひな壇に進んでください。」
姿は見えないが、拓の声が聞こえてくる。言葉に従いゆっくりと歩き始めると、2人の周りに風に乗って花弁が舞ってくる。
花弁がリングになり2人の周りを舞い初め、幾つものリングを描く。
「凄い、お花畑に浮かんでいるみたい。」
その様子を見ていた子供が思わず声を上げる。
拍手と祝いの言葉が投げかけられる中、カーラとダリウスが歩き始めると花弁のリングも一緒に動き始める。
音楽が盛り上がると、光の蝶が2人の周りを舞い始めた。
カメラマンはこの景色に衝撃を受け、何時も以上に熱の籠った写真を撮り始めていた
ひな壇には神官が既に立っていて、2人が上がると花弁は空に登り二人の上で大きなリングになって漂っていた。
「今日の良き日に、神の前でダリウス、カーラは夫婦になる事を誓い認められた。
ここに居る者達は、この若き夫婦を見守り、明るき未来を指し示さんことを。」
そして神官の勧めに従い、花弁が舞い落ちる中ダリウスとカーラはキスをすると、招待客から大きな拍手が上がった。
再び、花弁が舞い始め壁となり2人の姿を覆い隠し花弁が消え始めると、ひな壇には綺麗な生け花に囲まれテーブルに座った2人の姿が現れる。
会場から拍手がおこり、司会者がクロイツ公爵が紹介され乾杯の音頭が取られ立食パーティが始まった。
「拓、凄く良かったな。」「本当にすげぇな。全員が驚いていたぞ。」
拓が一仕事終えてガラ、レオの所へ戻ってくると声を掛けられる。
そこにクロイツ公爵夫妻が加わり、拓の魔法による演出を褒める。
「未だ未だ見せるので楽しみにしていてください。魔法って楽しいですよね。
少し食事をしたら次の作業を行いましょうか。」
拓は裏に回り用意してもらっていた台車と土台に向かって魔法を使い始めた。
「どんどん作るので、会場への設置をお願いします。新郎新婦の横にはこれをお願いします、」
日差しが強く暑そうにしている参加者の周りに氷の彫像が設置されていく。
溶けても問題無いように氷の石柱の中をくり抜く形で花や蝶が彫られている。
新郎新婦の横にはハートをあしらった彫像。
「目にも楽しく涼しくなるが、拓殿は大丈夫か?」
「本人は昨日から楽しそうに考えていたので大丈夫でしょう。今は写真を撮りまくっています。」
客として呼ばれているのに働き続ける拓を心配するクロイツ公爵にガラが答えるが、拓の姿は何処にも見えない。
ガラがひな壇の方を指し示すが、そこには新郎新婦と祝いの言葉を掛ける貴族、そしてカメラマンの姿しかない。
ただ、ガラとレオが認識している拓は、どうやら空中に浮いている。誰かに気付かれたらと気が気でなかった。
ガラ達が話している所に拓が戻ってくると、
「新郎新婦と一緒に写真を撮らせてもらうからひな壇に行くよ。クロイツ公爵と奥様も一緒に如何でしょうか?」
本来、公爵や免責札を持つ位の高い者が侯爵家の結婚式でこの様な写真を取る事は立場的に無いのだが、嬉しそうな拓を見てクロイツ公爵夫婦もひな壇に上がることに。
貴族は驚きながらも、何も言わずにその様子を眺めていた。
貴族の間では拓とカーラの関係が噂になったが、こうして結婚式に出席していることで噂は否定された。
しかし、ブルネリ公爵、クロイツ公爵はともかく、ロダン侯爵、ジャイア子爵、ポップ団子爵、ピスタ子爵、そしてズゲベ侯爵
何故、拓がこの貴族達だけと個人的な繋がりを持っているのかと良く話に上がっている。
そして今回のパーティで使われていた繊細な魔法。
会場内で拓の姿が殆ど見られなかったことを考えれば、行っていた魔導士は明白。
貴族達は、拓の行動が理解できずに戸惑うばかりだった。
昼の部は無事に終わり、引き続き夜の部へと移行する。
夜の部は建物の中で行われるので新郎新婦は一度退出するのだが、ここでも花弁のリングに囲まれて会場を後にした。
後ろにはズゲベ侯爵と神官を先頭に一族の者が続く。
「新郎、新婦の入場です。」
司会者が話すと、会場に音楽が流れ始める。
金色のウェディングドレス姿のカーラと銀色のタキシード姿のダリウスが馬車から降りる。
招待客が並んでひな壇までの道を作っているが花が撒かれていない。
「そのままゆっくりと、ひな壇に進んでください。」
姿は見えないが、拓の声が聞こえてくる。言葉に従いゆっくりと歩き始めると、2人の周りに風に乗って花弁が舞ってくる。
花弁がリングになり2人の周りを舞い初め、幾つものリングを描く。
「凄い、お花畑に浮かんでいるみたい。」
その様子を見ていた子供が思わず声を上げる。
拍手と祝いの言葉が投げかけられる中、カーラとダリウスが歩き始めると花弁のリングも一緒に動き始める。
音楽が盛り上がると、光の蝶が2人の周りを舞い始めた。
カメラマンはこの景色に衝撃を受け、何時も以上に熱の籠った写真を撮り始めていた
ひな壇には神官が既に立っていて、2人が上がると花弁は空に登り二人の上で大きなリングになって漂っていた。
「今日の良き日に、神の前でダリウス、カーラは夫婦になる事を誓い認められた。
ここに居る者達は、この若き夫婦を見守り、明るき未来を指し示さんことを。」
そして神官の勧めに従い、花弁が舞い落ちる中ダリウスとカーラはキスをすると、招待客から大きな拍手が上がった。
再び、花弁が舞い始め壁となり2人の姿を覆い隠し花弁が消え始めると、ひな壇には綺麗な生け花に囲まれテーブルに座った2人の姿が現れる。
会場から拍手がおこり、司会者がクロイツ公爵が紹介され乾杯の音頭が取られ立食パーティが始まった。
「拓、凄く良かったな。」「本当にすげぇな。全員が驚いていたぞ。」
拓が一仕事終えてガラ、レオの所へ戻ってくると声を掛けられる。
そこにクロイツ公爵夫妻が加わり、拓の魔法による演出を褒める。
「未だ未だ見せるので楽しみにしていてください。魔法って楽しいですよね。
少し食事をしたら次の作業を行いましょうか。」
拓は裏に回り用意してもらっていた台車と土台に向かって魔法を使い始めた。
「どんどん作るので、会場への設置をお願いします。新郎新婦の横にはこれをお願いします、」
日差しが強く暑そうにしている参加者の周りに氷の彫像が設置されていく。
溶けても問題無いように氷の石柱の中をくり抜く形で花や蝶が彫られている。
新郎新婦の横にはハートをあしらった彫像。
「目にも楽しく涼しくなるが、拓殿は大丈夫か?」
「本人は昨日から楽しそうに考えていたので大丈夫でしょう。今は写真を撮りまくっています。」
客として呼ばれているのに働き続ける拓を心配するクロイツ公爵にガラが答えるが、拓の姿は何処にも見えない。
ガラがひな壇の方を指し示すが、そこには新郎新婦と祝いの言葉を掛ける貴族、そしてカメラマンの姿しかない。
ただ、ガラとレオが認識している拓は、どうやら空中に浮いている。誰かに気付かれたらと気が気でなかった。
ガラ達が話している所に拓が戻ってくると、
「新郎新婦と一緒に写真を撮らせてもらうからひな壇に行くよ。クロイツ公爵と奥様も一緒に如何でしょうか?」
本来、公爵や免責札を持つ位の高い者が侯爵家の結婚式でこの様な写真を取る事は立場的に無いのだが、嬉しそうな拓を見てクロイツ公爵夫婦もひな壇に上がることに。
貴族は驚きながらも、何も言わずにその様子を眺めていた。
貴族の間では拓とカーラの関係が噂になったが、こうして結婚式に出席していることで噂は否定された。
しかし、ブルネリ公爵、クロイツ公爵はともかく、ロダン侯爵、ジャイア子爵、ポップ団子爵、ピスタ子爵、そしてズゲベ侯爵
何故、拓がこの貴族達だけと個人的な繋がりを持っているのかと良く話に上がっている。
そして今回のパーティで使われていた繊細な魔法。
会場内で拓の姿が殆ど見られなかったことを考えれば、行っていた魔導士は明白。
貴族達は、拓の行動が理解できずに戸惑うばかりだった。
昼の部は無事に終わり、引き続き夜の部へと移行する。
夜の部は建物の中で行われるので新郎新婦は一度退出するのだが、ここでも花弁のリングに囲まれて会場を後にした。
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