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432指摘
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「良ければ、私の治癒魔法を見てもらう事は可能でしょうか?
拓殿が行っている探索魔法で怪我と治療中の状態を指摘して頂きたいのですか。」
治癒魔導士は口に出してから、自分の失礼な態度に気付き謝罪しようとしたが
「私で良ければ良いですよ。傷口の様子を細かく説明すれば良いですかね。」
拓があっさりと受け入れてくれた。
師弟関係でもなく技術を教わる事に改めて謝罪すると、
「別に良いですよ。神殿で何度も行っているので慣れていますから。
それにクロイツ公爵の所で働いているのなら、こうして村の人を治療するのでしょうし。」
拓は笑って答える。
治癒魔導士にとって、拓によって指摘される内容は気付かされる事ばかりで貪欲に技術を吸収していた。
元々、治癒魔導士の技術は高く、拓の指摘は直ぐに細かくなっていた。
言葉では話し辛くなり絵にかいて教えていると、治癒魔導士は終わった後に何かを書き留め大切にしまっていた。
村での治療が終わり、治癒魔導士がクロイツ公爵に報告をする。
そして、勝手に拓に治癒魔法の指導を願い出た事を謝罪した。
「拓殿の指導を受けてみてどうだ?」
「学ぶべきことが多く、自分の技術が未熟だと痛感させられます。」
「ほう、良く拓殿が指導を受け入れてくれたな。」
「旦那様の下で働いていれば、村人を治療するだろうと言って快く受け入れてくれました。」
「そうか。拓殿が受け入れてくれるのであれば、指導を受けてみると良い。但し、彼の好意を履き違えるなよ。
そろそろ食事の時間だ。皆で頂く事にしよう。」
一行が集会所として使っている建物に伺うと、テーブルが置かれ村人が料理を並べていた。
「おぉ、凄いな。こんな素晴らしい料理を用意してくれ感謝する。さぁ皆、頂くことにしよう。」
拓でもこれが村人が用意する料理としては高級だと分かる。
肉を提供しているが、それ以外の食材も多く使っているが良いのだろうか?
エチゴ商隊で移動している時は、自分達で食事を用意していたので気にしていなかったが、子供が羨ましそうに覗いていて怒られているのを見て気が引ける。
「拓様、治療までして頂いたというのに、この様な事まで。」
「食材はクロイツ公爵からですので、これはOZからのお礼です。子供達に配ってください。」
拓は村長に子供達に渡して欲しいとクッキーを包んだ袋を渡す。
村にはテントを張り2日程泊まることになっている。
治療は村に着いた日に終わらせていたので、次の日はOZは周囲の魔獣退治を行っていた。
クロイツ公爵の私兵も公爵夫婦の護衛を残して一緒に魔獣退治を行い、倒した魔獣は村に引き渡される。OZに対してはクロイツ公爵から討伐料を支払われる。
「ここはOZの魔獣退治の連携訓練の場とさせてくれ。」
とは言ってもガラの提案で殆どをOZが討伐・・・と言うかガラとレオで討伐してしまった。
拓もサポートをしようとしていたが、この周辺の魔獣相手だと出る必要も無かった。
倒した魔獣は村人にも運ぶのを手伝ってもらったので、大量の肉を手に入れることが出来た。
その日の夜は村人を含めて全員でバーベキューを行う事に。
拓が事前にハーブソルトや簡単なタレの作り方を教えておいたので、結構豪華なバーベキューとなったのだが
「あの、やっぱり野菜は貴重なのでしょうか?」
肉ばかりで野菜が少なく、拓が気になって村長に尋ねてみると
「皆が肉を食べたいだけですのでお気になさらずに。野菜がお好きでしたら、是非とも我々が育てた野菜を食べて頂きたい。」
「そうでしたか。なら、遠慮なく野菜を食べさせて頂きます。」
皆が肉を食べる中、拓は野菜中心の食事を取っていた。
拓殿が行っている探索魔法で怪我と治療中の状態を指摘して頂きたいのですか。」
治癒魔導士は口に出してから、自分の失礼な態度に気付き謝罪しようとしたが
「私で良ければ良いですよ。傷口の様子を細かく説明すれば良いですかね。」
拓があっさりと受け入れてくれた。
師弟関係でもなく技術を教わる事に改めて謝罪すると、
「別に良いですよ。神殿で何度も行っているので慣れていますから。
それにクロイツ公爵の所で働いているのなら、こうして村の人を治療するのでしょうし。」
拓は笑って答える。
治癒魔導士にとって、拓によって指摘される内容は気付かされる事ばかりで貪欲に技術を吸収していた。
元々、治癒魔導士の技術は高く、拓の指摘は直ぐに細かくなっていた。
言葉では話し辛くなり絵にかいて教えていると、治癒魔導士は終わった後に何かを書き留め大切にしまっていた。
村での治療が終わり、治癒魔導士がクロイツ公爵に報告をする。
そして、勝手に拓に治癒魔法の指導を願い出た事を謝罪した。
「拓殿の指導を受けてみてどうだ?」
「学ぶべきことが多く、自分の技術が未熟だと痛感させられます。」
「ほう、良く拓殿が指導を受け入れてくれたな。」
「旦那様の下で働いていれば、村人を治療するだろうと言って快く受け入れてくれました。」
「そうか。拓殿が受け入れてくれるのであれば、指導を受けてみると良い。但し、彼の好意を履き違えるなよ。
そろそろ食事の時間だ。皆で頂く事にしよう。」
一行が集会所として使っている建物に伺うと、テーブルが置かれ村人が料理を並べていた。
「おぉ、凄いな。こんな素晴らしい料理を用意してくれ感謝する。さぁ皆、頂くことにしよう。」
拓でもこれが村人が用意する料理としては高級だと分かる。
肉を提供しているが、それ以外の食材も多く使っているが良いのだろうか?
エチゴ商隊で移動している時は、自分達で食事を用意していたので気にしていなかったが、子供が羨ましそうに覗いていて怒られているのを見て気が引ける。
「拓様、治療までして頂いたというのに、この様な事まで。」
「食材はクロイツ公爵からですので、これはOZからのお礼です。子供達に配ってください。」
拓は村長に子供達に渡して欲しいとクッキーを包んだ袋を渡す。
村にはテントを張り2日程泊まることになっている。
治療は村に着いた日に終わらせていたので、次の日はOZは周囲の魔獣退治を行っていた。
クロイツ公爵の私兵も公爵夫婦の護衛を残して一緒に魔獣退治を行い、倒した魔獣は村に引き渡される。OZに対してはクロイツ公爵から討伐料を支払われる。
「ここはOZの魔獣退治の連携訓練の場とさせてくれ。」
とは言ってもガラの提案で殆どをOZが討伐・・・と言うかガラとレオで討伐してしまった。
拓もサポートをしようとしていたが、この周辺の魔獣相手だと出る必要も無かった。
倒した魔獣は村人にも運ぶのを手伝ってもらったので、大量の肉を手に入れることが出来た。
その日の夜は村人を含めて全員でバーベキューを行う事に。
拓が事前にハーブソルトや簡単なタレの作り方を教えておいたので、結構豪華なバーベキューとなったのだが
「あの、やっぱり野菜は貴重なのでしょうか?」
肉ばかりで野菜が少なく、拓が気になって村長に尋ねてみると
「皆が肉を食べたいだけですのでお気になさらずに。野菜がお好きでしたら、是非とも我々が育てた野菜を食べて頂きたい。」
「そうでしたか。なら、遠慮なく野菜を食べさせて頂きます。」
皆が肉を食べる中、拓は野菜中心の食事を取っていた。
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