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遅くなってしまったが拓は約束を守るために、ズゲベ侯爵の泊まっていた宿を訪れた。
OZが訪れると、ズゲベ侯爵、カーラ、そしてカーラの婚約者のダリウスが揃って対応してくれた。
拓が顔を出すのが遅くなった事を詫びると
「とんでもない。今回の件は、私が原因となっている。本当に申し訳なかった。」
逆に謝罪されてしまう。
改めてカーラに舞踏会の相手をしてもらった際に約束したダリウスとの試合について話しをすると
「この様な事になったのというのに、宜しいのですか。受けなくても問題ありません。」
ズゲベ侯爵に必要ないと言われたが、今回の件でズゲベ侯爵に何の落ち度もない。
それどころか、自分に責任が有ると考え、自分の領地に戻らず王都に留まってくれているズゲベ侯爵達に拓は感謝していた。
「舞踏会ではカーラさんに助けて頂いたので、約束通り試合は行いましょう。
それでダリウスさんが魔獣と戦う際の役に立つのなら問題ありません。」
ダリウスが「ありがとうございます。」礼を言って、試合を行う事になった。
拓は冒険者ギルドの練習場を使って試合をすれば良いと考えていたが
「拓。流石に貴族の方と試合をするのにギルド会館は問題が有るだろ。」
ガラに指摘を受けブルネリ公爵に相談することにしたのだが、それが失敗だった。
ブルネリ公爵は直ぐに自分の敷地の訓練場を使える様にしてくれたのだが、試合当日・・・
「ブルネリ公爵。何故、この様な観客が揃っているのでしょうか?」
「皆、是非とも見たいと言ってな。集まってしまった。」
クロイツ公爵も居て、ブルネリ公爵とクロイツ公爵の私兵が訓練場の周囲に集まっていた。
未だクロイツ公爵は良いとして、更に目立つところに国王、サリナ姫、勇者3人、バラン将軍、オリバー隊長、ヨギ魔導士まで・・・
これにはズゲベ侯爵やダリウスも恐縮してしまっていた。
挨拶が終わり、ズゲベ侯爵はブルネリ公爵やクロイツ公爵と、カーラは由美、里香と並んで観戦することになったが
「あの人がダリウスさんか。カッコいいですね。」
「ありがとうございます。」
「結婚の日取りとか決まっているの?」
「夏には結婚を行う予定になっています。」
「「きゃ~、素敵」」「どんな結婚式なの?」「ドレスとかもう決めたの?」
カーラは由美と里香に質問攻めに合っていた。
そして、浩司は隣でその話を聞きながら、結婚という言葉が出て来る度にサリナ姫を意識して緊張している。
「ガラ、レオ。浩司達って何しに来たと思う?」
「一応、試合の観戦だと思うが、興味の対象が別になってしまったみたいだな。」
「だよね。後で、お茶の席でも設けた方が良さそうな雰囲気。」
「まっ、俺達はしっかりと試合をするしかねぇだろ。他のメンバーは試合を見るのを楽しみにしているみたいだぞ。」
拓はレオに背中を思いっきり叩かれていた。
今回、ダリウスと拓の試合の他に、ブルネリ公爵の提案でズゲベ侯爵の私兵とOZとでの試合も行う事になっている。
先ずは、ダリウスと拓との試合。
拓は姿を隠すが本気で行わず、ダリウスがギリギリ認識できる様にして魔法攻撃を行なっていた。
それでもダリウスにとっては、少しでも意識を外してしまうと拓の姿を見失い死角から攻撃を受ける。
そして、戦いに慣れて来ると、拓は更に魔法を強くして戦いを続ける。
ダリウスが疲れて来た所で、拓は本気で姿を消す。
ダリウスは何とか拓を捕らえようとするが、全く気付く事も出来ずに喉元に剣を突き付けられていた。
「拓殿の魔法は凄いですね。全く歯が立ちませんでした。」
「ありがとうございます。少しは魔獣との戦いの訓練になりましたか?」
「はい、大変参考になりました。」
試合が終わり2人が握手を交わす。
「拓殿が闇の悪魔と二つ名が付くのも納得できるな。」
国王が拓の魔法技術を見て感心していた。
OZが訪れると、ズゲベ侯爵、カーラ、そしてカーラの婚約者のダリウスが揃って対応してくれた。
拓が顔を出すのが遅くなった事を詫びると
「とんでもない。今回の件は、私が原因となっている。本当に申し訳なかった。」
逆に謝罪されてしまう。
改めてカーラに舞踏会の相手をしてもらった際に約束したダリウスとの試合について話しをすると
「この様な事になったのというのに、宜しいのですか。受けなくても問題ありません。」
ズゲベ侯爵に必要ないと言われたが、今回の件でズゲベ侯爵に何の落ち度もない。
それどころか、自分に責任が有ると考え、自分の領地に戻らず王都に留まってくれているズゲベ侯爵達に拓は感謝していた。
「舞踏会ではカーラさんに助けて頂いたので、約束通り試合は行いましょう。
それでダリウスさんが魔獣と戦う際の役に立つのなら問題ありません。」
ダリウスが「ありがとうございます。」礼を言って、試合を行う事になった。
拓は冒険者ギルドの練習場を使って試合をすれば良いと考えていたが
「拓。流石に貴族の方と試合をするのにギルド会館は問題が有るだろ。」
ガラに指摘を受けブルネリ公爵に相談することにしたのだが、それが失敗だった。
ブルネリ公爵は直ぐに自分の敷地の訓練場を使える様にしてくれたのだが、試合当日・・・
「ブルネリ公爵。何故、この様な観客が揃っているのでしょうか?」
「皆、是非とも見たいと言ってな。集まってしまった。」
クロイツ公爵も居て、ブルネリ公爵とクロイツ公爵の私兵が訓練場の周囲に集まっていた。
未だクロイツ公爵は良いとして、更に目立つところに国王、サリナ姫、勇者3人、バラン将軍、オリバー隊長、ヨギ魔導士まで・・・
これにはズゲベ侯爵やダリウスも恐縮してしまっていた。
挨拶が終わり、ズゲベ侯爵はブルネリ公爵やクロイツ公爵と、カーラは由美、里香と並んで観戦することになったが
「あの人がダリウスさんか。カッコいいですね。」
「ありがとうございます。」
「結婚の日取りとか決まっているの?」
「夏には結婚を行う予定になっています。」
「「きゃ~、素敵」」「どんな結婚式なの?」「ドレスとかもう決めたの?」
カーラは由美と里香に質問攻めに合っていた。
そして、浩司は隣でその話を聞きながら、結婚という言葉が出て来る度にサリナ姫を意識して緊張している。
「ガラ、レオ。浩司達って何しに来たと思う?」
「一応、試合の観戦だと思うが、興味の対象が別になってしまったみたいだな。」
「だよね。後で、お茶の席でも設けた方が良さそうな雰囲気。」
「まっ、俺達はしっかりと試合をするしかねぇだろ。他のメンバーは試合を見るのを楽しみにしているみたいだぞ。」
拓はレオに背中を思いっきり叩かれていた。
今回、ダリウスと拓の試合の他に、ブルネリ公爵の提案でズゲベ侯爵の私兵とOZとでの試合も行う事になっている。
先ずは、ダリウスと拓との試合。
拓は姿を隠すが本気で行わず、ダリウスがギリギリ認識できる様にして魔法攻撃を行なっていた。
それでもダリウスにとっては、少しでも意識を外してしまうと拓の姿を見失い死角から攻撃を受ける。
そして、戦いに慣れて来ると、拓は更に魔法を強くして戦いを続ける。
ダリウスが疲れて来た所で、拓は本気で姿を消す。
ダリウスは何とか拓を捕らえようとするが、全く気付く事も出来ずに喉元に剣を突き付けられていた。
「拓殿の魔法は凄いですね。全く歯が立ちませんでした。」
「ありがとうございます。少しは魔獣との戦いの訓練になりましたか?」
「はい、大変参考になりました。」
試合が終わり2人が握手を交わす。
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