370 / 506
368ダンス
しおりを挟む
会場は煌びやかだった。
国王、王族、勇者が入場すると大きな拍手で迎えられ、その後、拓とカーラが現れると更に大きな拍手が起きていた。
国王の挨拶が終わり、王子、勇者、拓、カーラが広間の中央へと進む。
拓の視界に心配そうなサリバン先生の姿が入っていた。
拓が自分に強化魔法を使うと、音楽が流れる。
無事に最後まで踊り終え、拓は内心ガッツポーズをして喜びながらカーラに向かい胸に手を当てお辞儀をする。
次に、今回初めて参加される貴族の女性が踊り始めるのだが
「本当は、私もこのタイミングで踊る予定でした。
正直、王族の方々と初めに踊らせて頂けるなんて信じられない体験です。
拓様、本当にありがとうございます。」
拓はカーラが未だ19歳だと言う事を忘れていた。
「では、次は初めて参加される女性として踊りましょうか。」
拓はカーラの手を引きフロアに出ると、もう一曲踊り始めた。
その後は、踊りたい方々が自由に参加できるようになっているのだが、
拓とカーラはフロアを外れ、サリバン先生に挨拶をすることに。
「サリバン先生、如何でしたでしょうか。」
「拓様、本当に素晴らしいダンスでした。良くぞここまで・・・おめでとうございます。」
「サリバン先生の指導のお陰です。今度、改めてお礼をさせてください。」
カーラはダンスの指導をして頂いた先生だと紹介されたが、少し涙目になるサリバン先生の姿と2人の会話の内容が理解できないでいた。
ダンスをしただけなのに、何故 涙目に?
その後はカーラが知り合いにダンスを申し込まれ拓から離れると、女性達がダンスの相手にと拓に声を掛けてくる。しかし、
「私はダリウス殿の代理としてカーラさんをエスコートしていますので、離れる訳にはいきません。」
全て断っていた。すると女性陣は次の獲物を求めて狩りを続ける。
親族にエスコートされて参加した女性や、エスコートする相手が居なく1人で参加した男性も多く
そういう人にとっては婚活パーティ会場になっていた。
その後、拓はカーラを何度かダンスをして、無事に舞踏会は終了。
拓はカーラを馬車に乗せると宿に向かう。
「カーラさん、今日は楽しめましたか?」
「とても楽しかったです。今日はありがとうございました。」
「それは良かったです。来年はダリウスさんと出席ですね。」
少しほほを染めるカーラを、可愛らしいと思う拓。
カーラを無事にダリウスの下へと送り届け、馬車をエチゴ屋に返し全てを終えることが出来た。
その日の夜は、他の貴族達が泊っている様な宿に宿泊する事にしたのだが
「拓様のお陰で、王都にも活気が出てきました。
こちらは、サービスでございます。ゆっくりとお寛ぎ下さい。」
部屋に案内されると、支配人が自ら挨拶をしワインや軽食が用意され、部屋に設置された魔道具から静かな音楽が流れる。
「ありがとうございます。丁度軽く食べたいと思っていました。」
拓が礼を言うと、支配人は部屋を後にした。
「なぁ、ガラ、レオ。軽く食べる前に踊ってみないか?」
部屋に流れる音楽に合わせて、拓はガラとレオとダンスを楽しんだ。
国王、王族、勇者が入場すると大きな拍手で迎えられ、その後、拓とカーラが現れると更に大きな拍手が起きていた。
国王の挨拶が終わり、王子、勇者、拓、カーラが広間の中央へと進む。
拓の視界に心配そうなサリバン先生の姿が入っていた。
拓が自分に強化魔法を使うと、音楽が流れる。
無事に最後まで踊り終え、拓は内心ガッツポーズをして喜びながらカーラに向かい胸に手を当てお辞儀をする。
次に、今回初めて参加される貴族の女性が踊り始めるのだが
「本当は、私もこのタイミングで踊る予定でした。
正直、王族の方々と初めに踊らせて頂けるなんて信じられない体験です。
拓様、本当にありがとうございます。」
拓はカーラが未だ19歳だと言う事を忘れていた。
「では、次は初めて参加される女性として踊りましょうか。」
拓はカーラの手を引きフロアに出ると、もう一曲踊り始めた。
その後は、踊りたい方々が自由に参加できるようになっているのだが、
拓とカーラはフロアを外れ、サリバン先生に挨拶をすることに。
「サリバン先生、如何でしたでしょうか。」
「拓様、本当に素晴らしいダンスでした。良くぞここまで・・・おめでとうございます。」
「サリバン先生の指導のお陰です。今度、改めてお礼をさせてください。」
カーラはダンスの指導をして頂いた先生だと紹介されたが、少し涙目になるサリバン先生の姿と2人の会話の内容が理解できないでいた。
ダンスをしただけなのに、何故 涙目に?
その後はカーラが知り合いにダンスを申し込まれ拓から離れると、女性達がダンスの相手にと拓に声を掛けてくる。しかし、
「私はダリウス殿の代理としてカーラさんをエスコートしていますので、離れる訳にはいきません。」
全て断っていた。すると女性陣は次の獲物を求めて狩りを続ける。
親族にエスコートされて参加した女性や、エスコートする相手が居なく1人で参加した男性も多く
そういう人にとっては婚活パーティ会場になっていた。
その後、拓はカーラを何度かダンスをして、無事に舞踏会は終了。
拓はカーラを馬車に乗せると宿に向かう。
「カーラさん、今日は楽しめましたか?」
「とても楽しかったです。今日はありがとうございました。」
「それは良かったです。来年はダリウスさんと出席ですね。」
少しほほを染めるカーラを、可愛らしいと思う拓。
カーラを無事にダリウスの下へと送り届け、馬車をエチゴ屋に返し全てを終えることが出来た。
その日の夜は、他の貴族達が泊っている様な宿に宿泊する事にしたのだが
「拓様のお陰で、王都にも活気が出てきました。
こちらは、サービスでございます。ゆっくりとお寛ぎ下さい。」
部屋に案内されると、支配人が自ら挨拶をしワインや軽食が用意され、部屋に設置された魔道具から静かな音楽が流れる。
「ありがとうございます。丁度軽く食べたいと思っていました。」
拓が礼を言うと、支配人は部屋を後にした。
「なぁ、ガラ、レオ。軽く食べる前に踊ってみないか?」
部屋に流れる音楽に合わせて、拓はガラとレオとダンスを楽しんだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
352
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる