369 / 542
367舞踏会へ
しおりを挟む
カーラと舞踏会に出れることが決まり、拓はエチゴ屋でOZとクリーム、エチゴ、アルに合流した。
「その顔は上手く行ったみたいだな。」
「何とかなったよ。今度婚約者のダリウスさんとの対戦と、結婚式に参加する事になったけどね。」
「結婚式は良いとして、対戦って何だ?」
ガラも気になる様で、ラブラブな会話の内容を話すと
「成程な。なかなか良い男じゃねぇか。拓はしっかりとエスコートしないとな。
所で、その対戦は俺達も見学に行っても良いのか?」
レオが聞いて来るが、何処で行うかが決まらないと何とも言えないと拓は答えていた。
ジェニファーやロビンがダリウスの結婚話を聞いて羨ましそうな顔をすると、ジークが意識をして胸を張っていた。
「拓の方も上手く行ったみたいだから、安心して鍛冶屋に行けるな。」
ガラに促され、全員で鍛冶屋に向かう事に。
今日はヘビモスの素材で作った防具を受け取る日になる。
全員が浮かれて店に入ると、親方が待ってたとばかりに全員の防具を取り出して試着を促す。
何度か細かいサイズ合わせをしていたので、今までの防具より身体にフィットし非常に動き易くなっていた。
想像していた以上にカッコ良く、胸にOZのマークが入っている。
「どうだ、気になる所が有れば言ってくれ。」
親方は言うが、何度も確認をしただけあり全員が問題ない出来上がりだった。
最後に渡したヘビモスの素材の余りを返却してもらうのだが、可能な限り無駄なく使いかなり残っていた。
「相談なんだが、残りの素材を買い取らせてもらう事は可能だろうか?」
親方から聞かれ、拓はエチゴに通常価格で話をしてもらう。
親方は暫く考え買い取りたいと言ってきたので、拓はそのまま売ることにした。
「新しい防具も手にはいった事だし、明日は皆で魔獣討伐を行なおうぜ。」
ジークが言うと、全員が賛同するが
「拓は駄目だぞ。今何か有れば問題になるからな。舞踏会が終わるまで禁止だ。
明日からサリバン先生のダンスのレッスンを受けるんだろ。カーラさんに恥をかかせるなよ。」
ガラに指摘され拓は参加不可。明日は残りのメンバーで魔獣退治を行う事になった。
その間、拓は毎日登城しサリバン先生によるダンスのレッスンを受けさせてもらう。
舞踏会当日、流石に貴族の女性をエスコートするのに歩いて登城する訳には行かず、エチゴに頼んで無駄に立派な馬車を借りてもらう。
カーラを迎えに行くと
「拓殿、カーラを宜しくお願いします。カーラも舞踏会を楽しんでおいで。」
「ダリウス、来年は一緒に参加しましょうね。」
「絶対だ。来年は私がカーラのエスコートをさせて貰うよ。」
カーラとダリウスのラブラブシーンを見せつけられる拓。
ダリウスの逞しい身体で抱かれていると思うと、股間が反応してしまいそうになる。
今回、ズゲベ侯爵も一緒に登城するので、エスコートする相手を紹介されたのだが・・・女性だった。
当然だと言えば、当然なのだが。
「お互い、独身を謳歌している仲間でな。この様な時には一緒に参加させてもらっている。」
拓の表情を見たからか、あえて説明してくれた。
拓とカーラは王族や勇者達と入場する。
拓はカーラを王族と勇者達に紹介すると、王子達が気を使って話しかけてくれる。
直ぐに由美と里香がダリウスとのなれそめを聞いてキャーキャーと盛り上がっていた。
簡単に言ってしまえばダリウスが惚れて、爵位の差をものともせず婚約に漕ぎつけたとの事。
「でも、拓さんと舞踏会に参加して大丈夫なのですか?」
「貴族ってゴシップが好きそうだよね。」
由美と里香が心配する。
「ここまで貴族と一線を引いている拓殿なら大丈夫だろう。
それに結婚式に参加し2人を祝うのなら、変な疑いは消せるよ。」
「拓殿は免責札を全く使用していないしな。いや、この間のパーティで使っていたか。それでも貴族相手ではないし。」
エドモンド王子とギルベルト王子が安心する様にと答える。
雑談をしている間に、会場へ移動する時間になった。
「その顔は上手く行ったみたいだな。」
「何とかなったよ。今度婚約者のダリウスさんとの対戦と、結婚式に参加する事になったけどね。」
「結婚式は良いとして、対戦って何だ?」
ガラも気になる様で、ラブラブな会話の内容を話すと
「成程な。なかなか良い男じゃねぇか。拓はしっかりとエスコートしないとな。
所で、その対戦は俺達も見学に行っても良いのか?」
レオが聞いて来るが、何処で行うかが決まらないと何とも言えないと拓は答えていた。
ジェニファーやロビンがダリウスの結婚話を聞いて羨ましそうな顔をすると、ジークが意識をして胸を張っていた。
「拓の方も上手く行ったみたいだから、安心して鍛冶屋に行けるな。」
ガラに促され、全員で鍛冶屋に向かう事に。
今日はヘビモスの素材で作った防具を受け取る日になる。
全員が浮かれて店に入ると、親方が待ってたとばかりに全員の防具を取り出して試着を促す。
何度か細かいサイズ合わせをしていたので、今までの防具より身体にフィットし非常に動き易くなっていた。
想像していた以上にカッコ良く、胸にOZのマークが入っている。
「どうだ、気になる所が有れば言ってくれ。」
親方は言うが、何度も確認をしただけあり全員が問題ない出来上がりだった。
最後に渡したヘビモスの素材の余りを返却してもらうのだが、可能な限り無駄なく使いかなり残っていた。
「相談なんだが、残りの素材を買い取らせてもらう事は可能だろうか?」
親方から聞かれ、拓はエチゴに通常価格で話をしてもらう。
親方は暫く考え買い取りたいと言ってきたので、拓はそのまま売ることにした。
「新しい防具も手にはいった事だし、明日は皆で魔獣討伐を行なおうぜ。」
ジークが言うと、全員が賛同するが
「拓は駄目だぞ。今何か有れば問題になるからな。舞踏会が終わるまで禁止だ。
明日からサリバン先生のダンスのレッスンを受けるんだろ。カーラさんに恥をかかせるなよ。」
ガラに指摘され拓は参加不可。明日は残りのメンバーで魔獣退治を行う事になった。
その間、拓は毎日登城しサリバン先生によるダンスのレッスンを受けさせてもらう。
舞踏会当日、流石に貴族の女性をエスコートするのに歩いて登城する訳には行かず、エチゴに頼んで無駄に立派な馬車を借りてもらう。
カーラを迎えに行くと
「拓殿、カーラを宜しくお願いします。カーラも舞踏会を楽しんでおいで。」
「ダリウス、来年は一緒に参加しましょうね。」
「絶対だ。来年は私がカーラのエスコートをさせて貰うよ。」
カーラとダリウスのラブラブシーンを見せつけられる拓。
ダリウスの逞しい身体で抱かれていると思うと、股間が反応してしまいそうになる。
今回、ズゲベ侯爵も一緒に登城するので、エスコートする相手を紹介されたのだが・・・女性だった。
当然だと言えば、当然なのだが。
「お互い、独身を謳歌している仲間でな。この様な時には一緒に参加させてもらっている。」
拓の表情を見たからか、あえて説明してくれた。
拓とカーラは王族や勇者達と入場する。
拓はカーラを王族と勇者達に紹介すると、王子達が気を使って話しかけてくれる。
直ぐに由美と里香がダリウスとのなれそめを聞いてキャーキャーと盛り上がっていた。
簡単に言ってしまえばダリウスが惚れて、爵位の差をものともせず婚約に漕ぎつけたとの事。
「でも、拓さんと舞踏会に参加して大丈夫なのですか?」
「貴族ってゴシップが好きそうだよね。」
由美と里香が心配する。
「ここまで貴族と一線を引いている拓殿なら大丈夫だろう。
それに結婚式に参加し2人を祝うのなら、変な疑いは消せるよ。」
「拓殿は免責札を全く使用していないしな。いや、この間のパーティで使っていたか。それでも貴族相手ではないし。」
エドモンド王子とギルベルト王子が安心する様にと答える。
雑談をしている間に、会場へ移動する時間になった。
24
お気に入りに追加
397
あなたにおすすめの小説

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!
古森きり
BL
第8回BL小説大賞、奨励賞ありがとうございます!
7/15よりレンタル切り替えとなります。
紙書籍版もよろしくお願いします!
妾の子であり、『Ω型』として生まれてきて風当たりが強く、居心地の悪い思いをして生きてきた第五王子のシオン。
成人年齢である十八歳の誕生日に王位継承権を破棄して、王都で念願の冒険者酒場宿を開店させた!
これからはお城に呼び出されていびられる事もない、幸せな生活が待っている……はずだった。
「なんで国の英雄と一緒に酒場宿をやらなきゃいけないの!」
「それはもちろん『Ω型』のシオン様お一人で生活出来るはずもない、と国王陛下よりお世話を仰せつかったからです」
「んもおおおっ!」
どうなる、俺の一人暮らし!
いや、従業員もいるから元々一人暮らしじゃないけど!
※読み直しナッシング書き溜め。
※飛び飛びで書いてるから矛盾点とか出ても見逃して欲しい。

皇子ではなく魔塔主の息子だった俺の逃走計画
春暮某乃
BL
ノヴァ•サンセント。
帝国の第二皇子である。今年、15歳の誕生日を迎える年だった。
皇族は15歳になれば、帝国民へ皇族の仲間入りをしたと知らせる大きな宴が開かれる。
しかし、婚外子のノヴァが皇族になることを気に入らない人間が多くいた。
その誕生日会の知らせが皇帝から宣言されたことによりノヴァの周りはさまざまなことが変化していく。
義兄×義弟
実父×息子
⚠️なんでもあり向け。
題名の通りです。
あらすじまた後で書き直します!

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
異世界でホワイトな飲食店経営を
視世陽木
ファンタジー
定食屋チェーン店で雇われ店長をしていた飯田譲治(イイダ ジョウジ)は、気がついたら真っ白な世界に立っていた。
彼の最後の記憶は、連勤に連勤を重ねてふらふらになりながら帰宅し、赤信号に気づかずに道路に飛び出し、トラックに轢かれて亡くなったというもの。
彼が置かれた状況を説明するためにスタンバイしていた女神様を思いっきり無視しながら、1人考察を進める譲治。
しまいには女神様を泣かせてしまい、十分な説明もないままに異世界に転移させられてしまった!
ブラック企業で酷使されながら、それでも料理が大好きでいつかは自分の店を開きたいと夢見ていた彼は、はたして異世界でどんな生活を送るのか!?
異世界物のテンプレと超ご都合主義を盛り沢山に、ちょいちょい社会風刺を入れながらお送りする異世界定食屋経営物語。はたしてジョージはホワイトな飲食店を経営できるのか!?
● 異世界テンプレと超ご都合主義で話が進むので、苦手な方や飽きてきた方には合わないかもしれません。
● かつて作者もブラック飲食店で店長をしていました。
● 基本的にはおふざけ多め、たまにシリアス。
● 残酷な描写や性的な描写はほとんどありませんが、後々死者は出ます。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
*
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、自らを反省しました。BLゲームの世界で推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる