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363改善案
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「少し話しづらい所も有るかも知れませんが、良い機会なので休憩所を使った感想を伺いたいのですが宜しいでしょうか。」
貴族達はそのまま部屋の後に席を設けて座り、拓の話しを聞いている。
護衛達は何を言って良いのか困っていると、ズゲベ侯爵が手を上げる。
「拓殿、実際に今回使ってみた感想だが、今回の様な貴族の一斉の移動となると
休憩所内での馬車のUターンが非常にし辛く感じた。
反対側に出口が有ればUターンの必要が無くスムーズに動けると思う。」
拓はアイテムボックスから休憩所の図を描いた大きな紙を取り出し、反対側に出入口を描こうとしたが
「移動を考えると道に対して平行にした方が良いですね。
後は、馬車は一方通行とすると。」
新しい入口を描く。すると今度はクロイツ公爵が手を上げる。
「トイレが設置されると助かる。
実際のトイレは治めている貴族が設置するとしても、休憩所の脇に壁で囲まれた場所だけでも作ってくれれば直ぐに対処できる。」
汚物はスライムを放っておけば処理するらしく、特殊なスライムでない限り問題ないらしい。
それならと、護衛の兵士達からも提案が出始めた。
安全の為、堀に掛けられた橋のサイドに壁を付ける。
小さくていいので近くに雨水を貯める貯水池。これもスライムを放っておけば水は腐らない。
火を炊くための固定竈の設置。それが有れば、冒険者達も変な所で火を炊く事は無くなる。
非常時に壁の上で狼煙を上げられるようにする。
等と色々と改善提案が上がり始めた。
拓は具体的な形になる様に話を聞いて、紙に記入をしていく。
「思っていた以上に、色々と出てきましたね。なるほどな。」
一通り意見が出尽くした所で、拓は腕組みをして紙を見直していた。
拓が頭を掻き始めたので、ブルネリ公爵が話しかける。
「拓殿、その改善提案をどうするつもりだ?」
「そうですね。領主からの要請が有れば門とトイレの対応はしようかと。
貯水池は場所次第ですが、要請が有ったらやっても良いですかね。
後は大した手間では無いので、問題なければ寄ったついでに作っても良いかと。
先ずは、開拓地の途中に作った休憩所で試して反応をみるつもりです。」
すると、さっそくズゲベ侯爵が改造を依頼してきた。合わせて貯水池についても。
他にも依頼する貴族は出て来るだろうから、値段などについては改めて相談させて欲しいとの事。
「ただ、瘴気の吹き溜まりの異常状態が収まれば必要なくなりますけどね。」
拓がこの先の事を話すが、魔獣が居なくなることは無く休憩地が有れば村の再興にも役立つので依頼は行わせて欲しいとの事。
話がまとまった所で、護衛の1人がおずおずと手を上げる。
「この先、バラキエ公爵の派閥はどうなるのでしょうか?」
「流石に、私の方から休憩所の対応をしますとは言う気は有りません。
良ければ、ここに描かれている絵を写して仕えている貴族の方に見せては如何ですか?
領主の方々に何か参考になることが有るかも知れません。
後、新しく出来た開拓地には石の塔が立っていて、貴族の方も訪れています。
帰られる前に観光して、ついでに途中にある休憩所の実物を見てもらうのも良いかもしれないです。」
拓が話すと、殆どの護衛が拓がまとめた絵を写したいと言うので、オリバー隊長が紙を配ってくれた。
拓は部屋の隅の方で机を並べて貴族達と話しながらその様子を眺めていた。
「そう言えば、ビスタ男爵じゃなく子爵達は来なかったね。」
拓がハックに聞いてみる。以前はこの様な動きに敏感だったので来ない事を気になっていた。
「父上達は他の方々と話をしていて、会場を抜け出す訳にはいかないみたいです。」
「階級が上がるって大変なんだね。」
拓がしみじみ話すと「拓殿も会場を抜け出すのはどうかという考え方も有るぞ」ブルネリ公爵から突っ込みが入った。
拓は苦笑いで誤魔化すと、メイドにお茶のお代わりを貰っていた。
貴族達はそのまま部屋の後に席を設けて座り、拓の話しを聞いている。
護衛達は何を言って良いのか困っていると、ズゲベ侯爵が手を上げる。
「拓殿、実際に今回使ってみた感想だが、今回の様な貴族の一斉の移動となると
休憩所内での馬車のUターンが非常にし辛く感じた。
反対側に出口が有ればUターンの必要が無くスムーズに動けると思う。」
拓はアイテムボックスから休憩所の図を描いた大きな紙を取り出し、反対側に出入口を描こうとしたが
「移動を考えると道に対して平行にした方が良いですね。
後は、馬車は一方通行とすると。」
新しい入口を描く。すると今度はクロイツ公爵が手を上げる。
「トイレが設置されると助かる。
実際のトイレは治めている貴族が設置するとしても、休憩所の脇に壁で囲まれた場所だけでも作ってくれれば直ぐに対処できる。」
汚物はスライムを放っておけば処理するらしく、特殊なスライムでない限り問題ないらしい。
それならと、護衛の兵士達からも提案が出始めた。
安全の為、堀に掛けられた橋のサイドに壁を付ける。
小さくていいので近くに雨水を貯める貯水池。これもスライムを放っておけば水は腐らない。
火を炊くための固定竈の設置。それが有れば、冒険者達も変な所で火を炊く事は無くなる。
非常時に壁の上で狼煙を上げられるようにする。
等と色々と改善提案が上がり始めた。
拓は具体的な形になる様に話を聞いて、紙に記入をしていく。
「思っていた以上に、色々と出てきましたね。なるほどな。」
一通り意見が出尽くした所で、拓は腕組みをして紙を見直していた。
拓が頭を掻き始めたので、ブルネリ公爵が話しかける。
「拓殿、その改善提案をどうするつもりだ?」
「そうですね。領主からの要請が有れば門とトイレの対応はしようかと。
貯水池は場所次第ですが、要請が有ったらやっても良いですかね。
後は大した手間では無いので、問題なければ寄ったついでに作っても良いかと。
先ずは、開拓地の途中に作った休憩所で試して反応をみるつもりです。」
すると、さっそくズゲベ侯爵が改造を依頼してきた。合わせて貯水池についても。
他にも依頼する貴族は出て来るだろうから、値段などについては改めて相談させて欲しいとの事。
「ただ、瘴気の吹き溜まりの異常状態が収まれば必要なくなりますけどね。」
拓がこの先の事を話すが、魔獣が居なくなることは無く休憩地が有れば村の再興にも役立つので依頼は行わせて欲しいとの事。
話がまとまった所で、護衛の1人がおずおずと手を上げる。
「この先、バラキエ公爵の派閥はどうなるのでしょうか?」
「流石に、私の方から休憩所の対応をしますとは言う気は有りません。
良ければ、ここに描かれている絵を写して仕えている貴族の方に見せては如何ですか?
領主の方々に何か参考になることが有るかも知れません。
後、新しく出来た開拓地には石の塔が立っていて、貴族の方も訪れています。
帰られる前に観光して、ついでに途中にある休憩所の実物を見てもらうのも良いかもしれないです。」
拓が話すと、殆どの護衛が拓がまとめた絵を写したいと言うので、オリバー隊長が紙を配ってくれた。
拓は部屋の隅の方で机を並べて貴族達と話しながらその様子を眺めていた。
「そう言えば、ビスタ男爵じゃなく子爵達は来なかったね。」
拓がハックに聞いてみる。以前はこの様な動きに敏感だったので来ない事を気になっていた。
「父上達は他の方々と話をしていて、会場を抜け出す訳にはいかないみたいです。」
「階級が上がるって大変なんだね。」
拓がしみじみ話すと「拓殿も会場を抜け出すのはどうかという考え方も有るぞ」ブルネリ公爵から突っ込みが入った。
拓は苦笑いで誤魔化すと、メイドにお茶のお代わりを貰っていた。
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