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325サンショウウオ
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地底湖の崖の上では湖から這い上がって来た魔獣と冒険者、村人達が戦っていた。
「疲れた奴は後ろに回れ、これ以上の魔獣を先に進めるな。俺達なら出来る。」
オヤジが声を上げて皆を鼓舞し、砂浜へ向かう道の所で何とか食い止めていた。
崖の上から地底湖を覗くと、砂浜に大量の魔獣、そして水面に浮かぶ巨大な白い魔獣の姿が有った。
「まるで巨大なサンショウウオだな。」
拓が魔獣を見た感想だった。
村長とエチゴは冒険者達から船に取り付けた魔道具を諦めるとの確認を取った所で、長いロープを崖の上から下ろした。
頭に乗せたダイフクと一緒に姿を消した拓がロープを伝わって砂浜に降りると、魔獣の合間を抜けてボートに近づくとアイテムボックスに魔道具を収納する。
そして縄の所に戻ると、ガラとレオに通信の魔道具で引き上げる様に連絡する。
こんな簡単に魔道具を回収できるとは思っても無く、見ていた冒険者が何か言おうとするが、直ぐにエチゴと村長に止められてしまった。
拓が魔道具をかいぞうしていると、村人が木の板を持って来くる。
拓の指示したのはサーフボードの形をした板。
大急ぎで作り上げた為か、滑らかさに欠けるが十分に使えそうだ。
そこに改造を終えた魔道具を設置し、ボートに魔力を通すシートと靴を張り付けて準備は完成した。
少し遅れて持って来た魔獣の肉と一緒にアイテムボックスに収納すると、再びロープを使って砂浜へ。
地底湖の水面に水柱が立ち、大量の水の槍が砂浜に上がった魔獣や巨大な白い魔獣を攻撃する。
量が多いだけで大した威力が無いが、魔獣達は攻撃仕掛けてきた方を向くと
そこには、ボードに乗った拓が立っていた。
拓は再び魔獣に攻撃を行ない注目を引くと、アイテムボックスから肉を取り出してばら撒いた。
魔獣達は拓の誘いにのり、砂浜から地底湖の方へと向かう。
拓が水しぶきを上げながら板で水上を走っていると、白い巨大な魔獣も拓の方へと向きを変える。
更に拓が顔に向けて魔法攻撃を行なうと、拓を完全に追い始めた。
巨大な白い魔獣から放たれる水魔法。
拓はボードを操作しながら巧みに避け、他の魔獣をおびき寄せる肉を撒く。
魔獣達が完全に拓の方へと移動を始めると、一定の距離を取りながら地底湖の奥へと走り出した。
「残った魔獣を一気に叩き潰して、門を閉めるぞ。」
「「「お~」」」
ガラの掛け声に冒険者や村人が応え、門を無事に閉じる事が出来た。
拓は魔獣を引き連れながら地底湖の奥へと進んでいくと、途中から岩の灯りが暗くなり完全に闇の中を走っていた。
探索魔法を使いながら進むと、ついに地底湖の行き止まりか巨大な壁が立ちふさがっていた。
拓はボードごと空中に浮かぶと、巨大な白い魔獣に向けて最大パワーで雷を放つ。
凄まじい音がして魔獣に雷が落ちたのだが、拓に向けて水魔法の攻撃が始まった。
巨大な魔獣には当たった雷は体表を伝わり周囲に流され、効果が無かった。
拓は攻撃を避けながら、火や風、氷による攻撃を行なったが、魔獣の体表は攻撃を全て受け流してしまう。
拓は気配を隠し肉の塊を放り込み水魔法で湖の底へと向けて送ると、巨大な魔獣もその後を追い湖底へと姿を消した。
魔獣が姿を現さないので拓は水面に手を入れ探索魔法で調べると、水底に巨大な洞窟があり魔獣はその洞窟の奥へと行ってしまったみたいだった。
可能な限り調べてみたが、拓にもその先が何処まで繋がっているのは分からなかった。
拓は戦いに巻き込まれた浮かんでいる魔獣の死体をアイテムボックスに収納すると、岩が光っている所まで戻りガラとレオに連絡を取る。
「地底湖の奥まで引き連れた所で逃げて来たけど、また戻って来ることが無いか暫く確認してから戻る。」
「分かった。無理はするなよ。気を付けて帰って来い。」
ガラが答えると、ガラの後ろから歓声が上がるのが聞こえた。
数時間して、ガラとレオの所に拓から連絡が入る。
「今、どの辺に居るんだ?」
「崖の上に皆が居るのが見えるよ。姿を見せるね。」
崖の上から、ボードの上に人が立っているのが見えた。
そのまま、真っすぐに砂浜に辿り着くと、ロープを使って崖の上の皆の下へ。
「やったな、拓。大丈夫だったか?」
「倒せなかったけど、とりあえず無事に帰還出来て良かったよ。」
村長に報告を行うと、周りから歓声が上がった。
「疲れた奴は後ろに回れ、これ以上の魔獣を先に進めるな。俺達なら出来る。」
オヤジが声を上げて皆を鼓舞し、砂浜へ向かう道の所で何とか食い止めていた。
崖の上から地底湖を覗くと、砂浜に大量の魔獣、そして水面に浮かぶ巨大な白い魔獣の姿が有った。
「まるで巨大なサンショウウオだな。」
拓が魔獣を見た感想だった。
村長とエチゴは冒険者達から船に取り付けた魔道具を諦めるとの確認を取った所で、長いロープを崖の上から下ろした。
頭に乗せたダイフクと一緒に姿を消した拓がロープを伝わって砂浜に降りると、魔獣の合間を抜けてボートに近づくとアイテムボックスに魔道具を収納する。
そして縄の所に戻ると、ガラとレオに通信の魔道具で引き上げる様に連絡する。
こんな簡単に魔道具を回収できるとは思っても無く、見ていた冒険者が何か言おうとするが、直ぐにエチゴと村長に止められてしまった。
拓が魔道具をかいぞうしていると、村人が木の板を持って来くる。
拓の指示したのはサーフボードの形をした板。
大急ぎで作り上げた為か、滑らかさに欠けるが十分に使えそうだ。
そこに改造を終えた魔道具を設置し、ボートに魔力を通すシートと靴を張り付けて準備は完成した。
少し遅れて持って来た魔獣の肉と一緒にアイテムボックスに収納すると、再びロープを使って砂浜へ。
地底湖の水面に水柱が立ち、大量の水の槍が砂浜に上がった魔獣や巨大な白い魔獣を攻撃する。
量が多いだけで大した威力が無いが、魔獣達は攻撃仕掛けてきた方を向くと
そこには、ボードに乗った拓が立っていた。
拓は再び魔獣に攻撃を行ない注目を引くと、アイテムボックスから肉を取り出してばら撒いた。
魔獣達は拓の誘いにのり、砂浜から地底湖の方へと向かう。
拓が水しぶきを上げながら板で水上を走っていると、白い巨大な魔獣も拓の方へと向きを変える。
更に拓が顔に向けて魔法攻撃を行なうと、拓を完全に追い始めた。
巨大な白い魔獣から放たれる水魔法。
拓はボードを操作しながら巧みに避け、他の魔獣をおびき寄せる肉を撒く。
魔獣達が完全に拓の方へと移動を始めると、一定の距離を取りながら地底湖の奥へと走り出した。
「残った魔獣を一気に叩き潰して、門を閉めるぞ。」
「「「お~」」」
ガラの掛け声に冒険者や村人が応え、門を無事に閉じる事が出来た。
拓は魔獣を引き連れながら地底湖の奥へと進んでいくと、途中から岩の灯りが暗くなり完全に闇の中を走っていた。
探索魔法を使いながら進むと、ついに地底湖の行き止まりか巨大な壁が立ちふさがっていた。
拓はボードごと空中に浮かぶと、巨大な白い魔獣に向けて最大パワーで雷を放つ。
凄まじい音がして魔獣に雷が落ちたのだが、拓に向けて水魔法の攻撃が始まった。
巨大な魔獣には当たった雷は体表を伝わり周囲に流され、効果が無かった。
拓は攻撃を避けながら、火や風、氷による攻撃を行なったが、魔獣の体表は攻撃を全て受け流してしまう。
拓は気配を隠し肉の塊を放り込み水魔法で湖の底へと向けて送ると、巨大な魔獣もその後を追い湖底へと姿を消した。
魔獣が姿を現さないので拓は水面に手を入れ探索魔法で調べると、水底に巨大な洞窟があり魔獣はその洞窟の奥へと行ってしまったみたいだった。
可能な限り調べてみたが、拓にもその先が何処まで繋がっているのは分からなかった。
拓は戦いに巻き込まれた浮かんでいる魔獣の死体をアイテムボックスに収納すると、岩が光っている所まで戻りガラとレオに連絡を取る。
「地底湖の奥まで引き連れた所で逃げて来たけど、また戻って来ることが無いか暫く確認してから戻る。」
「分かった。無理はするなよ。気を付けて帰って来い。」
ガラが答えると、ガラの後ろから歓声が上がるのが聞こえた。
数時間して、ガラとレオの所に拓から連絡が入る。
「今、どの辺に居るんだ?」
「崖の上に皆が居るのが見えるよ。姿を見せるね。」
崖の上から、ボードの上に人が立っているのが見えた。
そのまま、真っすぐに砂浜に辿り着くと、ロープを使って崖の上の皆の下へ。
「やったな、拓。大丈夫だったか?」
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