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276食べ放題
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拓の体調が元に戻るのを待って、最後の1人の治療を行った。
1度行いコツを掴んだのか、2度目の治療を行った時には前回よりも余裕がある状態で終える事が出来た。
拓も一眠りしてある程度動けるようになり、皆に個人的な事で動いてもらったのでお礼に食事でもご馳走すると言うと
「それなら、バーベキューで色んな肉を食べてぇ。」
真っ先にサブが反応し、その意見に他の全員も賛成している。
「魚介類も食べたいけど、未だ有るかしら?」
「あれは美味しいかったわね。是非、お願いしたいわ。」
ジェニファーとロビンに言われ、肉と海鮮のバーベキューを行う事になった。
懐は温かいので拓はある程度の店でも良いと言ってみたが、
「何言ってるのよ。この王都にあんな良い肉や海鮮が食べ放題の店なんて有るわけ無いじゃない。」
ジェニファーの言葉に全員が頷いている。
食べ放題・・・どれだけ食べようとしているのか不安になる拓。
バーベキューを行う場所は後で考える事にし、皆で肉の下ごしらえを行い拓は休むことにした。
拓がアイテムボックスから取り出した大量の肉・・・拓は本当にこの人数でバーベキューを行うのか不思議に思ったが、そのまま寝てしまった。
場所を探した結果、エチゴ屋の庭を借りて行う事になり、エチゴとガラも参加。
「サブ、これってステーキ?」
「まぁ焼肉にはちと大きいが、問題ないだろ。」
拓は鉄板と蓋になる物を用意して蒸し焼きにすることにした。
サブのステーキが良い感じに焼きあがり切って見ると、ジュワっと肉汁が溢れ塩コショウだけで十分に美味い。
山ほど有った肉や魚介類が、みるみると減っていく。
飲んで騒いで楽しんで一息ついた所で、拓は少しだけ仕事の話を・・・
「ゴルゴさん、開拓地に冒険者ギルドが支店を開きたいという話はどうなりました?」
「既にプレハブの支店が出来て運営を開始している。今は魔獣の解体所の横に正式の建物を建築中だ。
徐々に冒険者がやって来て、結構賑わっているな。」
初めからいるスラム街の冒険者とも問題なくやっているみたいだ。
途中に作った休憩所を拠点にする冒険者も居て、街道自体も王都の側だというのに信じられない程安全らしい。
「拓、兄貴は支部長をやらないかと誘われたんだ。」
サブが自慢気に話し、拓が感心していると
「まぁ、そんな事を言われたが断ったよ。
せっかく動けるようになったんだ。未だ現役の冒険者でいたいからな。」
照れくさそうにゴルゴが話してくれる。
王都のギルド長は色々と気を使ってくれたみたいだ。
スラム街のまとめ役はセルガに任せ、開拓地は冒険者ギルドが出来たので、冒険者としてサブと気楽に活動をしている。
「OZのお陰で商人や貴族と繋がりも出来て、助かっているよ。」
「兄貴は、既にAランク冒険者の資格を取り戻したんだぜ。すげーだろ。」
本当にサブはゴルゴの事が好きで、自慢したくて仕方が無いみたいだ。
ちなみに、サブはBランクの冒険者だった。
「なら、俺と一緒か。」
「何で拓がBランクなんだ?流石にそんなの変だろ。何か問題でも起こしたのか?」
サブが不思議そうに拓を見る。
「いや、冒険者になって日が浅いから、実績を積む必要が有るんだよ。」
「十分に実績も有るだろ。だとすると、兄貴に扱いてもらっているから、俺の方が先にAランクに昇級するかもしれねぇな。」
拓は一瞬、何を扱いてもらっているかと思ったが、「お互いに頑張ろう。」と言って拳を合わせた。
最後にエチゴから次の村巡りについての話があり、3日後に出発することになった。
途中の町で祭りがある為、拓が問題なければそれに合わせたいとの事だった。
今回の件で治癒のロッド2本だけでなく、火、水、風の全てのロッドの魔力も使い切っていた。
使い切ってしまったロッドの魔力を補充は移動しながら行う事にする。
*******
城では医師団の中でホワイトジャックと拓の事が話題になっていた。
ドグ医局長でも治療できない怪我を治したホワイトジャック
そして、そのホワイトジャックに弟子として認められている拓
ドグ医局長も戻って来た兵士の腕を確認させてもらったが、全く問題なく治っていた。
「こんな時に遠征に付き合う事になるなんて。で、実際の治療はどんな感じだった?」
同席した医師に聞いても、窓越しに見ていてはっきりせず、
治療したばかりの兵士に聞いても、痛みに耐えるのに精一杯でどうなっていたか分からない。
しかし、それだけの治癒魔法を使える魔導士が無名である筈はないのだが、それらしき人物が全く思い浮かばない。
ドグ医局長は師匠である神殿長に尋ねてみたが、神殿長も分からないとの事。
そもそも拓の魔力が無ければ、ドグ医局長が他の兵士達の腕を完璧に治すことが出来たかも怪しい。
国王にホワイトジャックを医師団に就任させて欲しいと提言をしていた。
その際には、自分は医局長を退き、ホワイトジャックのサポートをさせてもらうとまで話していた。
1度行いコツを掴んだのか、2度目の治療を行った時には前回よりも余裕がある状態で終える事が出来た。
拓も一眠りしてある程度動けるようになり、皆に個人的な事で動いてもらったのでお礼に食事でもご馳走すると言うと
「それなら、バーベキューで色んな肉を食べてぇ。」
真っ先にサブが反応し、その意見に他の全員も賛成している。
「魚介類も食べたいけど、未だ有るかしら?」
「あれは美味しいかったわね。是非、お願いしたいわ。」
ジェニファーとロビンに言われ、肉と海鮮のバーベキューを行う事になった。
懐は温かいので拓はある程度の店でも良いと言ってみたが、
「何言ってるのよ。この王都にあんな良い肉や海鮮が食べ放題の店なんて有るわけ無いじゃない。」
ジェニファーの言葉に全員が頷いている。
食べ放題・・・どれだけ食べようとしているのか不安になる拓。
バーベキューを行う場所は後で考える事にし、皆で肉の下ごしらえを行い拓は休むことにした。
拓がアイテムボックスから取り出した大量の肉・・・拓は本当にこの人数でバーベキューを行うのか不思議に思ったが、そのまま寝てしまった。
場所を探した結果、エチゴ屋の庭を借りて行う事になり、エチゴとガラも参加。
「サブ、これってステーキ?」
「まぁ焼肉にはちと大きいが、問題ないだろ。」
拓は鉄板と蓋になる物を用意して蒸し焼きにすることにした。
サブのステーキが良い感じに焼きあがり切って見ると、ジュワっと肉汁が溢れ塩コショウだけで十分に美味い。
山ほど有った肉や魚介類が、みるみると減っていく。
飲んで騒いで楽しんで一息ついた所で、拓は少しだけ仕事の話を・・・
「ゴルゴさん、開拓地に冒険者ギルドが支店を開きたいという話はどうなりました?」
「既にプレハブの支店が出来て運営を開始している。今は魔獣の解体所の横に正式の建物を建築中だ。
徐々に冒険者がやって来て、結構賑わっているな。」
初めからいるスラム街の冒険者とも問題なくやっているみたいだ。
途中に作った休憩所を拠点にする冒険者も居て、街道自体も王都の側だというのに信じられない程安全らしい。
「拓、兄貴は支部長をやらないかと誘われたんだ。」
サブが自慢気に話し、拓が感心していると
「まぁ、そんな事を言われたが断ったよ。
せっかく動けるようになったんだ。未だ現役の冒険者でいたいからな。」
照れくさそうにゴルゴが話してくれる。
王都のギルド長は色々と気を使ってくれたみたいだ。
スラム街のまとめ役はセルガに任せ、開拓地は冒険者ギルドが出来たので、冒険者としてサブと気楽に活動をしている。
「OZのお陰で商人や貴族と繋がりも出来て、助かっているよ。」
「兄貴は、既にAランク冒険者の資格を取り戻したんだぜ。すげーだろ。」
本当にサブはゴルゴの事が好きで、自慢したくて仕方が無いみたいだ。
ちなみに、サブはBランクの冒険者だった。
「なら、俺と一緒か。」
「何で拓がBランクなんだ?流石にそんなの変だろ。何か問題でも起こしたのか?」
サブが不思議そうに拓を見る。
「いや、冒険者になって日が浅いから、実績を積む必要が有るんだよ。」
「十分に実績も有るだろ。だとすると、兄貴に扱いてもらっているから、俺の方が先にAランクに昇級するかもしれねぇな。」
拓は一瞬、何を扱いてもらっているかと思ったが、「お互いに頑張ろう。」と言って拳を合わせた。
最後にエチゴから次の村巡りについての話があり、3日後に出発することになった。
途中の町で祭りがある為、拓が問題なければそれに合わせたいとの事だった。
今回の件で治癒のロッド2本だけでなく、火、水、風の全てのロッドの魔力も使い切っていた。
使い切ってしまったロッドの魔力を補充は移動しながら行う事にする。
*******
城では医師団の中でホワイトジャックと拓の事が話題になっていた。
ドグ医局長でも治療できない怪我を治したホワイトジャック
そして、そのホワイトジャックに弟子として認められている拓
ドグ医局長も戻って来た兵士の腕を確認させてもらったが、全く問題なく治っていた。
「こんな時に遠征に付き合う事になるなんて。で、実際の治療はどんな感じだった?」
同席した医師に聞いても、窓越しに見ていてはっきりせず、
治療したばかりの兵士に聞いても、痛みに耐えるのに精一杯でどうなっていたか分からない。
しかし、それだけの治癒魔法を使える魔導士が無名である筈はないのだが、それらしき人物が全く思い浮かばない。
ドグ医局長は師匠である神殿長に尋ねてみたが、神殿長も分からないとの事。
そもそも拓の魔力が無ければ、ドグ医局長が他の兵士達の腕を完璧に治すことが出来たかも怪しい。
国王にホワイトジャックを医師団に就任させて欲しいと提言をしていた。
その際には、自分は医局長を退き、ホワイトジャックのサポートをさせてもらうとまで話していた。
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