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210火の玉
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「この野郎。」
トムが剣で止めを刺し
「ジェニファー、ロビン、薬を。」
ニコラスが叫ぶ。
ニコラスが流れる血を止めようと手で押さえていると、ロビンがアイテムボックスから薬を出して傷口に掛けまくる。
少しして傷口は塞がったみたいだが、ジークの危険な状態なのは変わらない。
ジェニファーが拓から渡された通信の魔道具を使いOZに連絡を取ろうとしたが、ここからでは遠くて通じない。
「俺が拓を呼んでくる。ロビンは定期的に空に火の玉を打ち上げてくれ。」
ニコラスが通信の魔道具を持つと、村の方へと走り出した。
村では拓がガラに剣の稽古を受けていた。
「拓も良い感じで動けるようになってきたじゃないか。拓は休んで俺とレオとで打ち合いをするぞ。」
強化魔法を使わず、拓なりに打ち合いが出来るようになった所で相手を変える。
ガラとレオが木剣で打ち合いを始めた時、ガラとレオの腕に付けている通信の魔道具からニコラスの声が聞こえた。
「ガッ・・・ジー・・が・・を・・・た・・・」
拓は直ぐに探索魔法を使ったがニコラスの気配を感じる事が出来ない。
「クリームに何か起きたと思う。
通信が届いたら俺に連絡を入れてくれ。新しい魔道具で繋がる範囲で空から探す。」
レオは自分の持っているクリームとの連絡を取れる通信の魔道具を渡そうとしたが
拓は受け取る前に姿を消すと、クリームが向かったであろう方へと飛んだ。
拓は空を飛びながら探索魔法を使っていると、人が村に向かって走って来るのを見つけた。
その時なって、クリームのメンバーと連絡の取れる魔道具を持ってくればと思ったが今更だった。
そして、遠くで火の玉が打ち上げられて居るのが見える。
「ガラ、火の玉が上がっているのが見える。通信圏外になるが確認する。」
走って来ているのがニコラスかも知れないが、拓は一気に火の玉が上がっている現場に向かうことにした。
拓からの通信が途切れると、ニコラスの音声が聞こえる様に成って来た。
「・・・ジーク・・・怪我・・・助け・・・」
「ニコラス、声が聞こえて来た。火の玉が上がっている場所で良いのか。」
何度も応答している内に、拓が向かった先で問題なくフェアリーロゼを倒したことも確認できた。
ニコラスには拓が火の玉が上がっている場所へ向かったことを伝え、ニコラスには一度村に戻り状況を説明するように話す。
拓が空を移動するのでニコラスが戻る必要もない。
エチゴに許可を取らずに拓が向かった事を謝罪し、状況を説明した。
「拓さんの力は知っていますが、1人で向かって大丈夫ですか?」
「今の場合、俺達が足手まといになってしまします。」
ガラがエチゴに説明するが、拓が空を飛べることを知らないので心配されてしまうが仕方がない。
フェアリーロゼはコロニーを作ると周囲から他の魔獣を追い出す習性が有るので、コロニーを破壊したのなら2日位は安全だ。
そうなるとガラとレオを連れて空を飛ぶより一人で移動した方が良い。
トムが剣で止めを刺し
「ジェニファー、ロビン、薬を。」
ニコラスが叫ぶ。
ニコラスが流れる血を止めようと手で押さえていると、ロビンがアイテムボックスから薬を出して傷口に掛けまくる。
少しして傷口は塞がったみたいだが、ジークの危険な状態なのは変わらない。
ジェニファーが拓から渡された通信の魔道具を使いOZに連絡を取ろうとしたが、ここからでは遠くて通じない。
「俺が拓を呼んでくる。ロビンは定期的に空に火の玉を打ち上げてくれ。」
ニコラスが通信の魔道具を持つと、村の方へと走り出した。
村では拓がガラに剣の稽古を受けていた。
「拓も良い感じで動けるようになってきたじゃないか。拓は休んで俺とレオとで打ち合いをするぞ。」
強化魔法を使わず、拓なりに打ち合いが出来るようになった所で相手を変える。
ガラとレオが木剣で打ち合いを始めた時、ガラとレオの腕に付けている通信の魔道具からニコラスの声が聞こえた。
「ガッ・・・ジー・・が・・を・・・た・・・」
拓は直ぐに探索魔法を使ったがニコラスの気配を感じる事が出来ない。
「クリームに何か起きたと思う。
通信が届いたら俺に連絡を入れてくれ。新しい魔道具で繋がる範囲で空から探す。」
レオは自分の持っているクリームとの連絡を取れる通信の魔道具を渡そうとしたが
拓は受け取る前に姿を消すと、クリームが向かったであろう方へと飛んだ。
拓は空を飛びながら探索魔法を使っていると、人が村に向かって走って来るのを見つけた。
その時なって、クリームのメンバーと連絡の取れる魔道具を持ってくればと思ったが今更だった。
そして、遠くで火の玉が打ち上げられて居るのが見える。
「ガラ、火の玉が上がっているのが見える。通信圏外になるが確認する。」
走って来ているのがニコラスかも知れないが、拓は一気に火の玉が上がっている現場に向かうことにした。
拓からの通信が途切れると、ニコラスの音声が聞こえる様に成って来た。
「・・・ジーク・・・怪我・・・助け・・・」
「ニコラス、声が聞こえて来た。火の玉が上がっている場所で良いのか。」
何度も応答している内に、拓が向かった先で問題なくフェアリーロゼを倒したことも確認できた。
ニコラスには拓が火の玉が上がっている場所へ向かったことを伝え、ニコラスには一度村に戻り状況を説明するように話す。
拓が空を移動するのでニコラスが戻る必要もない。
エチゴに許可を取らずに拓が向かった事を謝罪し、状況を説明した。
「拓さんの力は知っていますが、1人で向かって大丈夫ですか?」
「今の場合、俺達が足手まといになってしまします。」
ガラがエチゴに説明するが、拓が空を飛べることを知らないので心配されてしまうが仕方がない。
フェアリーロゼはコロニーを作ると周囲から他の魔獣を追い出す習性が有るので、コロニーを破壊したのなら2日位は安全だ。
そうなるとガラとレオを連れて空を飛ぶより一人で移動した方が良い。
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