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205魔道具

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「この町は武器や防具は色々と揃っているんだけど、食べ物はイマイチなのよね。
 冒険者に受ける様なボリューム重視の店が多いのよ。」
「でも、この店は大当たり。シチューが本当に美味しいの。」

次の日、OZはジェニファーとロビンに町を案内してもらっていた。
ちなみに、アークの男達はダンジョンで発見された新しい入口だけでもと見に行っていた。
多くの冒険者や兵士がが訪れ、新しい道まではかなり安全になっているので観光気分だった。

「ジェニファーとロビンは見に行かなくて良かったの?」
「ダンジョンの先に進むらな行ってみたいけど、入口を見るだけなら必要ないかな。」
「その入口も、拓に写真を見せてもらったしね。」

話している間に、シチューが運ばれる。

「本当に美味しいね。ダイフクも少し食べてみるか?」

拓がダイフクにも一口与えると、体を震わせていた。

「それって美味しいっていう事なの?」
「喜ぶと体を震わせるみたい。美味しいからか食事を上げたからかは分からないけどね。」

拓は擦り付けて来るダイフクにもう一口上げてから、食事を頂いた。
後は魔道具を眺めて町をうろついていた。
武器屋も道具屋も多くの冒険者が集まり繁盛している。

「値段が上がっているわね。」

ジェニファーの言う通り、ダンジョンに挑む冒険者が増えたため価格の高騰が起きていた。
噂が広がれば、ダンジョン内に有る古代の剣や魔道具を探しに他所からも冒険者が集まる。

「買い物をしてからダンジョンに行けばよかったな。」
「運が悪いと言うか、自業自得って所かしら。でも安心して、美味しいケーキは購入済みだから。」

拓が溜息を吐くと、ジェニファーが笑っていた。
ダンジョンの他に観光するものは無く、ダンジョンでどんな魔道具が発見されるのか図書館で調べることにした。
OZはアイテムボックスに収納した魔道具の絵を見つけてはメモを取る。

その日の夜、改めて調べた魔道具を確認。

「治癒魔法や攻撃魔法を使えるロッドか。内部に貯めた魔力で動くみたいなのに、何でその魔法を使える魔導士にしか使えないのかな。」
「性能が高い魔道具はそういうのが多いみたいだぞ。」

とりあえず、魔道具に自分の魔力を注いで貯めておくことにしたのだが

「このロッド、俺が全力で魔力を注いでも満タンにならないぞ。」

拓は壊れて何処かから魔力が抜けているのではないかとも考えたが、そうでは無かった。
問題なくロッドに貯められていた。
ただ、その保有量可能な量が多いだけだった。途中までの溜まった魔力量を確認すると

「何となくだけど、このロッドって俺の保有魔力と同じ位蓄えられそう。」
「そんなに蓄えらるのかよ。やり過ぎて疲れを残すなよ。」

レオに言われ、とりあえず使える様にある程度の魔力を注いで終わりにする。
本格的に試してみたいが、日を改めることにした。
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