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「バラン将軍が武技の絶対空間を使っている限り、不意打ちでも俺の魔法は通じないか。
絶対空間と光波を合わせたら無敵ですね。」
「残念だが、この2つは同時に使う事は出来ない。」
バラン将軍の話では光波は完全に自分の周囲を防御出来る代わりに、光波が邪魔をして気を放つことが出来なくなる。
光波を使っている間に使える武技としては体力強化だけ。
その為、バラン将軍は他の武技を放てるように絶対空間を使っているとの事。
「ならば、バランに一発ぶち当てる技を伝授しよう。」
ヨギ宮廷魔導士が教えてくれた技は、2つあり
1つは攻撃魔法の魔力を封じ込むものだった。
魔法による攻撃は周囲に魔力をばら撒いている様なもので、武技の絶対空間はその魔力を察知している。
その魔力を封じ込んでしまえば絶対空間に反応しなくなる。
2つ目は完全な気配の遮断。気配を遮断すれば絶対空間に入っても反応できなくなる。
剣士なら武技や技術を高めれば良いし、拓なら魔法で対応が可能となる。
ただ、バラン将軍の絶対空間をやぶるには、かなり高い技術が必要になるとの事。
ガラとレオはバラン将軍とオリバー隊長から剣について指摘を受けた。
「OZと戦うのは5人で良いな。決めておいた順に試合を開始だ。」
バラン将軍に言われ、初めの5人が前に出て来た。
「何と手回しの良い事でしょう。既に戦う組み合わせも決まっているではないですか。」
「拓、大丈夫か?」
拓はガラに心配されるだけで突っ込みも無く、直ぐに試合が始まった。
ガラやレオの動きが改善され始め、拓の攻撃魔法は絶対空間でも捉え難くなった。
「技術を学び、自分のモノにするのを見るのは楽しいものじゃな。
しかし、ガラとレオも攻撃を感知する力は飛び抜けている。」
「多分、拓殿と魔力の循環をしているのでしょう。あそこまで攻撃を防がれるとは思わなかった。」
OZの戦い方は洗練され、拓は魔力を封じ込む技術を自分のモノにしていた。
OZは全勝を勝ち取ると、付き人達から歓声が上がった。
かなり白熱した試合を行い汗をかいたので、皆でシャワーを浴びることにしたが拓の顔がだらしない。
付き人達は全勝して喜んでいるのかと思っているが
「何をニヤニヤしているんだよ。」「お前、免責札を持つ人間として来ているんだろ。」
ガラとレオにホホを引っ張られる。
鍛えられた身体を何も隠すことなく裸で目の前に居れば仕方がない事だろう。
「レオはともかく、ガラだって良い環境だと思っているだろ。」
「いや、まぁ、それはそうなんだが。」
小声で話す拓とガラにレオが溜息を吐いていた。
拓はパーティの最後の方で会場に戻ると、前半とはうって変わり貴族に取り囲まれた。
「私の護衛が負けてしまったそうですね。これでも手練れを連れて来たのですが。」
「それも3対5での戦いだったと伺っています。」
「拓殿の魔法だけでなく、ガラ殿とレオ殿の腕も素晴らしかったそうで。」
「あのバラン将軍とオリバー隊長と互角に戦われたとか。」
「拓殿から見ない様にと言われていたので我慢しましたが、見たかったですな。」
ヨギ宮廷魔導士は少し離れた所でサリナ姫と浩司と話をしている。
3人がこちらをチラチラと見ているので、戦いの話を聞いていたのだろう。
貴族の前でやりたくないという希望は守ってくれたみたいだが、これでは意味が無いだろう。
サリナ姫と浩司がにこやかな笑顔で近づいて来る。
貴族達は気を使い場所を開けるのだが、拓は「肉の壁が崩れていく」と思いながらぎこちない笑顔で迎えた。
「拓様、面白い事をされていたみたいですね。」(何で私に教えてくれなかったのよ)
「私も驚きました。まさか、ヨギ宮廷魔導士が本当に行うとは。」(俺だって知らないですよ)
「俺もOZの戦いを見たかったですよ。」(そのまんまの意味)
「怪我はされていませんか?」
「試合なので、そこまで危険な事は有りません。」
「良かった。所で新しい村を作る会議が行われます。」
「それは素晴らしい。」(しっかりやってくれよ)
「拓様にも出席して頂き、この間の意見を皆様に話して頂ければと思いますわ。」(何で他人事なのよ)
「いえ、私は一介の冒険者でしか在りませんので。」(嫌だよ。そんな面倒な事)
「拓様が地図を作り上げたのですから、是非とも出て欲しいですわ。」(逃がさす訳無いでしょ)
「拓さん、俺達勇者も出席するので楽しみにしてます。」(そのまんまの意味)
周囲の貴族達から拍手が起こり、サリナ姫が拓に手紙を渡す。
「国王様から会議の参加要請を受けてきました。」(これで決まりね)
絶対空間と光波を合わせたら無敵ですね。」
「残念だが、この2つは同時に使う事は出来ない。」
バラン将軍の話では光波は完全に自分の周囲を防御出来る代わりに、光波が邪魔をして気を放つことが出来なくなる。
光波を使っている間に使える武技としては体力強化だけ。
その為、バラン将軍は他の武技を放てるように絶対空間を使っているとの事。
「ならば、バランに一発ぶち当てる技を伝授しよう。」
ヨギ宮廷魔導士が教えてくれた技は、2つあり
1つは攻撃魔法の魔力を封じ込むものだった。
魔法による攻撃は周囲に魔力をばら撒いている様なもので、武技の絶対空間はその魔力を察知している。
その魔力を封じ込んでしまえば絶対空間に反応しなくなる。
2つ目は完全な気配の遮断。気配を遮断すれば絶対空間に入っても反応できなくなる。
剣士なら武技や技術を高めれば良いし、拓なら魔法で対応が可能となる。
ただ、バラン将軍の絶対空間をやぶるには、かなり高い技術が必要になるとの事。
ガラとレオはバラン将軍とオリバー隊長から剣について指摘を受けた。
「OZと戦うのは5人で良いな。決めておいた順に試合を開始だ。」
バラン将軍に言われ、初めの5人が前に出て来た。
「何と手回しの良い事でしょう。既に戦う組み合わせも決まっているではないですか。」
「拓、大丈夫か?」
拓はガラに心配されるだけで突っ込みも無く、直ぐに試合が始まった。
ガラやレオの動きが改善され始め、拓の攻撃魔法は絶対空間でも捉え難くなった。
「技術を学び、自分のモノにするのを見るのは楽しいものじゃな。
しかし、ガラとレオも攻撃を感知する力は飛び抜けている。」
「多分、拓殿と魔力の循環をしているのでしょう。あそこまで攻撃を防がれるとは思わなかった。」
OZの戦い方は洗練され、拓は魔力を封じ込む技術を自分のモノにしていた。
OZは全勝を勝ち取ると、付き人達から歓声が上がった。
かなり白熱した試合を行い汗をかいたので、皆でシャワーを浴びることにしたが拓の顔がだらしない。
付き人達は全勝して喜んでいるのかと思っているが
「何をニヤニヤしているんだよ。」「お前、免責札を持つ人間として来ているんだろ。」
ガラとレオにホホを引っ張られる。
鍛えられた身体を何も隠すことなく裸で目の前に居れば仕方がない事だろう。
「レオはともかく、ガラだって良い環境だと思っているだろ。」
「いや、まぁ、それはそうなんだが。」
小声で話す拓とガラにレオが溜息を吐いていた。
拓はパーティの最後の方で会場に戻ると、前半とはうって変わり貴族に取り囲まれた。
「私の護衛が負けてしまったそうですね。これでも手練れを連れて来たのですが。」
「それも3対5での戦いだったと伺っています。」
「拓殿の魔法だけでなく、ガラ殿とレオ殿の腕も素晴らしかったそうで。」
「あのバラン将軍とオリバー隊長と互角に戦われたとか。」
「拓殿から見ない様にと言われていたので我慢しましたが、見たかったですな。」
ヨギ宮廷魔導士は少し離れた所でサリナ姫と浩司と話をしている。
3人がこちらをチラチラと見ているので、戦いの話を聞いていたのだろう。
貴族の前でやりたくないという希望は守ってくれたみたいだが、これでは意味が無いだろう。
サリナ姫と浩司がにこやかな笑顔で近づいて来る。
貴族達は気を使い場所を開けるのだが、拓は「肉の壁が崩れていく」と思いながらぎこちない笑顔で迎えた。
「拓様、面白い事をされていたみたいですね。」(何で私に教えてくれなかったのよ)
「私も驚きました。まさか、ヨギ宮廷魔導士が本当に行うとは。」(俺だって知らないですよ)
「俺もOZの戦いを見たかったですよ。」(そのまんまの意味)
「怪我はされていませんか?」
「試合なので、そこまで危険な事は有りません。」
「良かった。所で新しい村を作る会議が行われます。」
「それは素晴らしい。」(しっかりやってくれよ)
「拓様にも出席して頂き、この間の意見を皆様に話して頂ければと思いますわ。」(何で他人事なのよ)
「いえ、私は一介の冒険者でしか在りませんので。」(嫌だよ。そんな面倒な事)
「拓様が地図を作り上げたのですから、是非とも出て欲しいですわ。」(逃がさす訳無いでしょ)
「拓さん、俺達勇者も出席するので楽しみにしてます。」(そのまんまの意味)
周囲の貴族達から拍手が起こり、サリナ姫が拓に手紙を渡す。
「国王様から会議の参加要請を受けてきました。」(これで決まりね)
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