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「本当に良い勉強になりました。こちらに来て皆さんと話せて良かったです。
そろそろ、会場に戻る必要が有るので、これで失礼します。
機会が有りましたら、また色々と教えてください。」
最後に拓が挨拶をすると、付き人達も頭を下げて拓に応えた。
拓達が部屋を出ていくと、
「拓様は凄いな。噂で聞いていた以上の魔導士だったので驚いたぞ。」
「攻撃や防御の中級魔法まで使えるんだろ。あの体型で第三騎士団と接近戦を行ったそうじゃないか。」
「いや、それよりも今の治癒魔法だ。見ろよ、傷跡一つない。中級魔法だろうと十分すぎる腕前じゃないか。」
「浩司様の魔法も凄かったよな。この部屋を一瞬にして温めていたぞ。流石は炎の魔導士だ。」
「一度、勇者様の戦いを見たが、上級魔法を連発していたぞ。」
付き人達は免責札を持つ拓と勇者の浩司の話で盛り上がっていた。
拓は教わったと言うが、多くの情報を提供してもらったのは自分達の方だった。おまけに治療までして頂けるとは。
何よりも2人とも高い地位と力をもっていながら、自分達と同じ目線で話し、決して驕る事のない態度が素晴らしかった。
今までは下の者同士でお互いの町の状況確認をし合う程度だったが、拓のお陰でパーティ会場以上の情報や成果が有った。
盛り上がる話を聞いていたガラとレオは不安になる。
エチゴと一緒に町を回っていても、接触してくる貴族が居なかったので安心していたが
想像以上に、拓の行動は注目されていた。
ここまで驚かれると、拓が全ての上級魔法を使えるとなったらどうなるのだろうか?
2人は考えるのを辞めた。
「そうか、そんな事が有ったのか。で、これが その地図の写しだと。」
帰りの馬車の中、クロイツ公爵は付き人から渡された瘴気の吹き溜まりの地図を見ていた。
異常発生が起きた5年間の全土における変化が良く分かる様になっている。
「まさかそんな事になっていたとは。パーティで腹の探り合いをしている時ではなかったな。
拓殿がまとめられた大きな地図は自分のアイテムボックスから取り出したのは確かなんだな。」
付き人が確かに拓が持っていた地図だと答えると、暫く黙って考えていた。
その後は、付き人の部屋で拓が使った魔法について色々と聞いていた。
「魔導士が兵士と接近戦を行ったなんて只の噂かと思ったが、どうやら本当の事だったみたいだな。
拓殿は他の3人とは違うみたいだな。」
「他の3人ですか?」
「いや、何でもない。私の独り言だ。忘れてくれ。」
拓が落ち人だと知っている貴族は2人。ブルネリ公爵とクロイツ公爵。
クロイツ公爵は何か有れば手を貸すつもりでいたが、今まで拓に興味を持っていなかった。
知らない所で、拓は注意人物として捉えられていた。
「せっかく良い服を着ているから、このままデートをしよう。」
城を出てOZだけになると、拓はガラとレオの手を掴んで空を飛ぶ。城や貴族街、そして町を上から眺めた後は真っ黒な森の上へ。
多くの魔獣が生存する黒い森。
黒い森の上で3人は軽くキスをする。
「パーティはどうだった?」
「面倒だと思っていたけど出てみるものだね。情報も得られて勉強にもなって、何より楽しかったし。」
ガラの問いに拓が楽しそうに話す。
ただ、情報も勉強も楽しかったのもパーティ会場ではなく付き人の待合室での話だ。
本当のパーティは最初と最後しか居なく、楽しくも無かったのだが特に気にしていない。
「今日話した貴族と茶会の約束をしてたけど良かったのか。」
拓が3人の男爵の趣味の喫茶店巡りと聞いて、色々と話しを聞いていた流れで連れて行ってもらう事になった。
「あの人達、結構な食通だよ。なにより格式張って無いのが良いよね。気に入った喫茶店巡りなんて楽しみだよ。」
そろそろ、会場に戻る必要が有るので、これで失礼します。
機会が有りましたら、また色々と教えてください。」
最後に拓が挨拶をすると、付き人達も頭を下げて拓に応えた。
拓達が部屋を出ていくと、
「拓様は凄いな。噂で聞いていた以上の魔導士だったので驚いたぞ。」
「攻撃や防御の中級魔法まで使えるんだろ。あの体型で第三騎士団と接近戦を行ったそうじゃないか。」
「いや、それよりも今の治癒魔法だ。見ろよ、傷跡一つない。中級魔法だろうと十分すぎる腕前じゃないか。」
「浩司様の魔法も凄かったよな。この部屋を一瞬にして温めていたぞ。流石は炎の魔導士だ。」
「一度、勇者様の戦いを見たが、上級魔法を連発していたぞ。」
付き人達は免責札を持つ拓と勇者の浩司の話で盛り上がっていた。
拓は教わったと言うが、多くの情報を提供してもらったのは自分達の方だった。おまけに治療までして頂けるとは。
何よりも2人とも高い地位と力をもっていながら、自分達と同じ目線で話し、決して驕る事のない態度が素晴らしかった。
今までは下の者同士でお互いの町の状況確認をし合う程度だったが、拓のお陰でパーティ会場以上の情報や成果が有った。
盛り上がる話を聞いていたガラとレオは不安になる。
エチゴと一緒に町を回っていても、接触してくる貴族が居なかったので安心していたが
想像以上に、拓の行動は注目されていた。
ここまで驚かれると、拓が全ての上級魔法を使えるとなったらどうなるのだろうか?
2人は考えるのを辞めた。
「そうか、そんな事が有ったのか。で、これが その地図の写しだと。」
帰りの馬車の中、クロイツ公爵は付き人から渡された瘴気の吹き溜まりの地図を見ていた。
異常発生が起きた5年間の全土における変化が良く分かる様になっている。
「まさかそんな事になっていたとは。パーティで腹の探り合いをしている時ではなかったな。
拓殿がまとめられた大きな地図は自分のアイテムボックスから取り出したのは確かなんだな。」
付き人が確かに拓が持っていた地図だと答えると、暫く黙って考えていた。
その後は、付き人の部屋で拓が使った魔法について色々と聞いていた。
「魔導士が兵士と接近戦を行ったなんて只の噂かと思ったが、どうやら本当の事だったみたいだな。
拓殿は他の3人とは違うみたいだな。」
「他の3人ですか?」
「いや、何でもない。私の独り言だ。忘れてくれ。」
拓が落ち人だと知っている貴族は2人。ブルネリ公爵とクロイツ公爵。
クロイツ公爵は何か有れば手を貸すつもりでいたが、今まで拓に興味を持っていなかった。
知らない所で、拓は注意人物として捉えられていた。
「せっかく良い服を着ているから、このままデートをしよう。」
城を出てOZだけになると、拓はガラとレオの手を掴んで空を飛ぶ。城や貴族街、そして町を上から眺めた後は真っ黒な森の上へ。
多くの魔獣が生存する黒い森。
黒い森の上で3人は軽くキスをする。
「パーティはどうだった?」
「面倒だと思っていたけど出てみるものだね。情報も得られて勉強にもなって、何より楽しかったし。」
ガラの問いに拓が楽しそうに話す。
ただ、情報も勉強も楽しかったのもパーティ会場ではなく付き人の待合室での話だ。
本当のパーティは最初と最後しか居なく、楽しくも無かったのだが特に気にしていない。
「今日話した貴族と茶会の約束をしてたけど良かったのか。」
拓が3人の男爵の趣味の喫茶店巡りと聞いて、色々と話しを聞いていた流れで連れて行ってもらう事になった。
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