欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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159パーティ

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年が明けると、パーティが始まる。
決まり事として、国王が開くパーティが一番目となり、位の高い貴族から開かれるのが暗黙の了解となっている。
先ずは国王が開くパーティだ。ガラとレオもビシッと礼服を着ている。

「2人ともカッコいい。何時もと雰囲気が違うな。」

抱き付いてくる拓を2人は受け止めてキスをするが、欲情した拓を止める。

「もう、時間が無いからな。そんなんで大丈夫か?」
「俺達は控室で待つだけだが、お前はパーティに出席なんだぞ。ほら服が乱れてる。」
「2人とも心配性だな。以前は免責札を渡された事の紹介パーティだけど、今回は普通のパーティだからね。」

拓の様子に、ガラとレオは更に心配になっていた。

パーティは昼から夜中まで長時間行われる。
事前に聞いた話では、貴族達は城の正門に馬車で乗りつける。
拓がそんな馬車を持っている有る訳なく、ガラとレオと一緒に3人で歩いて登城。
歩いている拓達の横を貴族の馬車が通り過ぎていく。

「裏門から入った方が良かったかな。」
「気にするな。馬車より歩きの方が気楽で良い。」
「登城なんて滅多にない機会だからな、ゆっくり眺めたられて良いじゃねぇか。」

ガラとレオが良いのならと、OZの3人はノンビリと歩いて登城した。
門にはオリバー隊長が控えていて、先ずは国王との面会となった。

「拓、後でな。頑張って来いよ。」
「いえ。拓殿だけでなく、お二人も一緒にとの事です。」

驚くガラとレオと一緒に城内を歩いていると、既に多くの貴族が居て談笑している。
その中をオリバー隊長に連れられて歩くOZ3人は注目を浴びていた。

「俺達の格好って場違いなのかな。オリバーさん、何か服装の決まり事でも有りますか?」
「服装は問題ありません。皆様は初めてなので注目されているのでしょう。」

貴族なので見ているというより、見定めているというのが正解なのだろう。
自分がここにいる事に違和感を感じる拓だった。

「今は正式な場ではないので頭を下げる必要はない。そなた達がガラとレオか。」
「「はい」」
「サリナから話を聞いて拓殿の仲間を見てみたくなってな。
 なかなか良い面構えをしている。これからも拓殿の事を宜しく頼む。」
「「はい」」

国王との面会は短い時間で終わり、ガラとレオは従者の待合室へと移動し、
拓はパーティが始まるで少し時間が有るので、貴族の居ない所で待つことに。
回りに人が居なくなった所でにオリバー隊長から書類を渡された。

「遅くなりましたが、以前に渡された薬の解析結果になります。
 強力な媚薬ですが後遺症もなく大量に使用しなければ問題は無いようです。後でお読みください。
 後、こちらは薬の依頼です。使い道などが書かれているので問題なければ受けて頂ければと思います。」

オリバー隊長としては、ガラとレオに知られて良いのか判断できなかった為、拓が1人になるのを待って渡していた。

「ありがとうございます。お礼に1瓶プレゼントしましょうか。」
「それは助かります。」

半分冗談で言ったのだが、オリバー隊長が受け取るので驚く拓。
一体、誰に対して使うのか・・・この際、量を飲ませて野獣と化したオリバー隊長に自分が犯されるのも有りだ。
いや、犯されてみたい。

「何か勘違いをしているみたいですが、媚薬は使い方次第で戦いの際の興奮剤として使えます。
 いざという時に生死を分ける可能性が有りますので。」

その辺の事は、書類に書いてあるとの事。

「そういう事ですか。こちらを渡しておきます。
 勿論、オリバーさんに渡したことはこの場で忘れますし、私以外で薬を管理をしている人はいません。
 追加が必要であれば、用意させて頂きます。」

拓は嬉しそうに、アイテムボックスにあるダイフクの体液が入った小瓶をオリバー隊長に渡す。
オリバー隊長は少し困った顔をしたが、拓に礼を言って小瓶をしまった。


オリバー隊長の付添は入口までで、拓は1人でパーティ会場へ進んだ。
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