欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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147特殊な治癒魔導士

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「いや、申し訳ない。2人の姿を見たら声を掛けそこねてしまってね。私は謎の治癒魔導士ホワイトジャックだ。」

ホワイトジャックと名乗った男を見てゴルゴの体の力が抜けたが、代わりにサブが裸のままゴルゴの前に立ち塞がった。

「サブ、安心して大丈夫だ。で、拓は俺達を覗きに来たのか。」
「私は謎の治癒魔導士ホワイトジャック。
 玄関にも鍵がかかって無く、奥から呻き声が聞こえて来たので確認しに入ってしまった。
 そうしたら、こんな美味しいシーンに出くわして、つい声を掛け損ねてな。」

実際は、玄関には鍵が掛かっており、とりあえず中に人が居るか探索魔法で確認すると2人が絡んでいるのが分かった。
扉の鍵と言っても簡単な閂の様な物で、拓の魔法を使えば容易に開けられる。
姿を消して中に入ると、思った通りのシーンに出くわし最後までじっくりと覗いていただけだった。

「・・・ホワイトジャック。白衣の下の服が俺の知り合いと同じで、ズボンがテントを張っているぞ。」
「何と。」

ホワイトジャックは後ろを向いて白衣の前をしめてテントを張っているズボンと服を隠して向き直った。
サブはこの様子を呆気にとられて見ていたが、ホワイトジャックが自分の体の方を見ているのでパンツを履く。

「で、用件は何だ。俺達を覗きに来た訳ではないんだろ。」
「この私、ホワイトジャックがやって来た理由は説明するより見せた方が早いな。
 ちなみに、さっきここで見た事は他言しないので安心してくれ。」

ホワイトジャックがゴルゴに近づいて引きずっていた方の足を掴み患部を指で押す。

「思った以上に悪い状態だな。まぁ、やってみるか。」

顔をしかめるゴルゴに対し、治癒魔法を施した。
ホワイトジャックの治癒魔法はかなり上達したと思っていたが、古傷だからか想像以上に精神的負担が大きい。
一瞬足元がふらついてサブに支えられる事になったが、治癒は完了した。

「どうだ。痛みは有るか?」
「無い、痛みが消えている。」
「兄貴、本当っすか。」
「あぁ、本当に何も問題ない。」

過去に色々な魔導士に治療を依頼したが治ることが無かった足の痛みが無くなっていた。
ゴルゴがゆっくりと自分の足だけで立ち上がった。
そして感覚を確かめるかのように足を動かして歩き始めると

「兄貴が、兄貴が歩いてる。」

サブがゴルゴに抱き付くと泣き出してしまった。

「兄貴の足を治してくれて、本当にありがとう。」

そしてホワイトジャックの手を握ると、力一杯握りしめてきた。

「喜んでいる所悪いが、他に悪い所が無いか確認する必要がある。」

ホワイトジャックはサブの馬鹿力から手を解放させると、ゴルゴを裸のまま仰向けにし全身を手で撫でまわし始めた。
その手付きが妙にやらしい。
身体に掛かったままのザーメンを伸ばすように撫でては、厚い胸板を揉む様に触り、乳首を親指で擦っていた。

「た、いやホワイトジャック。こんな風に撫で回す治療は知らないのだが。」
「このホワイトジャックを他の治癒魔導士と一緒にされては困る。」

ゴルゴも他の治癒魔導士には治せなかった足を回復させるのに、どれだけ凄い事かを分かっている上、
体が温かくなり治療を施されているのは感じていたので従う事にした。

確かにホワイトジャックは他の魔導士とは違う。
一番異なるのは男好きのどうしようもない位スケベな魔導士だという事だ。
ホワイトジャックは悪い所が無いかと確認なんてしていない・・・と言うよりそんな事は出来ない。
逞しい身体を撫でる為だけに全身に治癒魔法を施し続けているだけだった。

仮面が無ければニヤついて酷い状態だっただろう。
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