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127高級コールガール?
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その日の夜に、魔獣討伐に出ている勇者達が帰ってくるという連絡が有ったので
サリナ姫の勧めで城に泊まることにしたのだが、城の人に迷惑を掛けるので騎士団の宿舎の空き部屋を使わせてもらう。
オリバー隊長が掃除はされていると言っていたので、問題はない。
流石に免責札を持つ人物に対しその様な対応は問題になると言われたが、拓としては突然訪ねてきて豪華な部屋を用意してもらうのは気が引ける。
何よりも、逞しい漢だらけの寄宿舎と綺麗なだけの城内の部屋。
拓がどちらを選ぶかは明白だった。
おまけに兵士達とシャワーを浴びる事が出来る特典付きだ。
「その辺は、兵士の人達から武技について色々と話を伺いたくて俺が頼んだとしてもらえますか。」
「貴族でもそんな気の使い方はしないわよ。拓らしいとは思うけど。」
サリナ姫はそう言いながらも、嬉しそうにメイドを呼ぶと拓が寄宿舎に泊まる事と理由を伝えた。
拓は夕食も騎士団の人達と取れば良いと思っていたが、それは却下された。
免責札を持つ者が城に居て、何も無いのに国王と食事をしないのは問題になるらしい。
連続で泊まる場合は、国王の予定も有るので毎日でなくても良いらしい。
国王との食事では、サリナ姫だけ同席していた。
話を伺うと、王子が2人居るが拓が落ち人だと報告をされていないらしい。
「勇者を見ていると、サリナには随分と気を許している。
拓殿も先ずはサリナと打ち解けて貰うのが良いと思ってな。いずれ紹介するので宜しく頼む。」
確かに拓にも分かる気がする。
勇者達と話して、サリナ姫がどれだけ3人に対して気を使ってくれているかが分かる。
浩司なんて、サリナ姫が好きみたいだからな・・・それでも、他の貴族の女性にフラッとしてしまうとは男の性か。
「そういえば、拓殿は武技について調べているらしいな。」
「はい、この間冒険者ギルドの昇級試験で、ギルド長に光波という武技を使われ完敗してしまいました。
冒険者を続けていくのであれば、魔導士だろうと武技の知識は必要だと思い知らされたので。」
「ギルド長が自ら試験を行うとは、拓殿は有望なのだな。その上、光波まで使わせるとは。」
国王によると光波を使える剣士は、この国でも数人しか居ないらしい。
それだけ最上位の武技になる。
「今日の手合わせで、光波を使ったオリバーと良い試合をしたと聞いているが、それでは足らないのか?」
「オリバーさんは本気を出していませんので、そこまで凄い事でないです。」
「はっはっは、それでも他の兵には問題なく勝っているのだろう。まぁ、努力するのは良い事だ。」
国王は話をしながらも、拓が問題なくこの世界で生活出来ている事に安心していた。
心配なのは拓が中級魔法しか使えないとはいえ、予想以上に優秀な魔導士だった事だった。
バラン将軍やオリバー隊長から話は聞いていたが、この短期間で光波を纏った剣士と対等に接近戦まで出来る様になるとは・・・
そもそも、騎士と接近戦で戦える魔導士という存在自体が異質だ。
貴族達も今は様子見だが、そろそろ手を出してくる者が出て来る頃だろう。
拓が免責札を持っていなければ、権力を振りかざして近寄って来る貴族が居てもおかしくない。
拓の様な人物には、自由に行動してもらった方が高い効果が得られるだろう。
念の為に渡した免責札が役に立ち安心するも、注意を促すことにした。
国王の心配事も知らず、拓は料理を堪能し礼を言って寄宿舎に向かった。
「失礼ですが、拓様で宜しかったでしょうか。」
既に道は分かっていたので、拓が一人で城の中を歩いていると綺麗な格好をした貴族の女性に話しかけられた。
「そうですが、どちら様でしょうか。」
貴族の礼儀作法は知らないので女性に対し普通に話しかけると、自己紹介をし妙に近づいて話をしてくる。
それも拓を褒めるお世辞ばかり。
普通の男なら好意を抱くのかもしれないが、初対面でこの接し方は拓にとって逆効果だった。
笑顔を保ちながら「この人、どこかの貴族が呼んだ高級コールガールなのか?」と考えていた。
サリナ姫の勧めで城に泊まることにしたのだが、城の人に迷惑を掛けるので騎士団の宿舎の空き部屋を使わせてもらう。
オリバー隊長が掃除はされていると言っていたので、問題はない。
流石に免責札を持つ人物に対しその様な対応は問題になると言われたが、拓としては突然訪ねてきて豪華な部屋を用意してもらうのは気が引ける。
何よりも、逞しい漢だらけの寄宿舎と綺麗なだけの城内の部屋。
拓がどちらを選ぶかは明白だった。
おまけに兵士達とシャワーを浴びる事が出来る特典付きだ。
「その辺は、兵士の人達から武技について色々と話を伺いたくて俺が頼んだとしてもらえますか。」
「貴族でもそんな気の使い方はしないわよ。拓らしいとは思うけど。」
サリナ姫はそう言いながらも、嬉しそうにメイドを呼ぶと拓が寄宿舎に泊まる事と理由を伝えた。
拓は夕食も騎士団の人達と取れば良いと思っていたが、それは却下された。
免責札を持つ者が城に居て、何も無いのに国王と食事をしないのは問題になるらしい。
連続で泊まる場合は、国王の予定も有るので毎日でなくても良いらしい。
国王との食事では、サリナ姫だけ同席していた。
話を伺うと、王子が2人居るが拓が落ち人だと報告をされていないらしい。
「勇者を見ていると、サリナには随分と気を許している。
拓殿も先ずはサリナと打ち解けて貰うのが良いと思ってな。いずれ紹介するので宜しく頼む。」
確かに拓にも分かる気がする。
勇者達と話して、サリナ姫がどれだけ3人に対して気を使ってくれているかが分かる。
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「そういえば、拓殿は武技について調べているらしいな。」
「はい、この間冒険者ギルドの昇級試験で、ギルド長に光波という武技を使われ完敗してしまいました。
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それだけ最上位の武技になる。
「今日の手合わせで、光波を使ったオリバーと良い試合をしたと聞いているが、それでは足らないのか?」
「オリバーさんは本気を出していませんので、そこまで凄い事でないです。」
「はっはっは、それでも他の兵には問題なく勝っているのだろう。まぁ、努力するのは良い事だ。」
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心配なのは拓が中級魔法しか使えないとはいえ、予想以上に優秀な魔導士だった事だった。
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そもそも、騎士と接近戦で戦える魔導士という存在自体が異質だ。
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それも拓を褒めるお世辞ばかり。
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