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113昇級試験
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エチゴは多くの村を回り4つの町を寄った所で王都へ戻って来た。
「皆さま、本当にご苦労様でした。報酬はギルド経由で支払いますので後で受け取ってください。
また、依頼させて頂きたいと考えていますので、その時は宜しくお願いします。」
OZ、クリームは護衛任務完了となり、次の日にギルド会館で達成の報酬を受け取ったのだが
「エチゴ様より、報酬金の上乗せが行われています。お確かめください。」
当初の予定より高い金額になっていた。
「さて、次はレオと拓の用事を済ませてしまおうか。」
ジークに言われて、何のことか分からずに居る2人だったが
「お前達の昇級試験の話だよ。レオはAランク、拓はCランクの試験を受けるんだろ。
俺達クリームが推薦するんだから、必ず受かれよ。」
言われてやっと思い出した。
そのまま、受付で冒険者ランク上げの試験について確認した所、次の試験は2週間後に開催される予定だった。
早速、受けたい意思を伝え、今までの活動を確認される。
「レオさんは問題ありません。
拓さんは正直早いと思いますが、Aランク冒険者クリームの5名の他にエチゴ商会からも推薦状を受け取っています。
冒険者に成って1年も経っていませんが、特別に許可が出ました。」
こうして、レオと拓は2週間後の冒険者昇級試験を受ける事が決まった。
その日の夜は、OZとクリームで打ち上げを行って騒いだが、次の日からは試験の追い込みが始まった。
拓は筆記試験の為の勉強を中心に行い、レオはギルド会館に有る練習場でガラと剣の打ち合いを行っていた。
時々、アークが時間を作ってはレオの剣、拓の魔法の特訓に付き合ってくれていた。
特に拓の場合、他の冒険者が見ればCランク昇給の為の訓練だとは思えなかっただろう。
試験は午前中に筆記が有り、午後に実技。それが通った者に対し護衛任務が行われる。
「試験開始」
ギルド職員の合図で、試験が始まった。
拓は余りにも簡単な試験内容で、何か裏が有るのではないかと何度も見直す事になったが、満足な回答を書くことが出来た。
午後の実技は先ずはCランク受講の冒険者から行われたのだが
「・・・」
自分が受けて来た特訓が何だったのかと思うほど簡単な試験が続く。
もしかして試験会場を間違えてしまったのではないかと不安になり、挙動不審として注意まで受けてしまう。
「あの、こちらはCランク冒険者の昇級試験で合っていますよね?」
「何だ、自信が無いのなら退場して構わないぞ。」
「いえ、そういう事ではないのですが・・・失礼しました。」
とりあえず、拓の居る場所は間違えではなかった。
拓は攻撃魔法を使う魔導士として登録したので、的当てから始まり、実際の冒険者を相手に攻撃を当てる程度の試験で問題なくクリアー。
レオに関しては、審査委員となった冒険者との剣の打ち合いを行ったが、相手はガラやジークほどの腕は無くレオが倒して終了した。
拓は顔には出さないが、不安で仕方がない。
余りにも皆から受けていた特訓との差が有り過ぎ、何か根本的に間違いを犯しているのではないかと考え込んでいた。
「皆さま、本当にご苦労様でした。報酬はギルド経由で支払いますので後で受け取ってください。
また、依頼させて頂きたいと考えていますので、その時は宜しくお願いします。」
OZ、クリームは護衛任務完了となり、次の日にギルド会館で達成の報酬を受け取ったのだが
「エチゴ様より、報酬金の上乗せが行われています。お確かめください。」
当初の予定より高い金額になっていた。
「さて、次はレオと拓の用事を済ませてしまおうか。」
ジークに言われて、何のことか分からずに居る2人だったが
「お前達の昇級試験の話だよ。レオはAランク、拓はCランクの試験を受けるんだろ。
俺達クリームが推薦するんだから、必ず受かれよ。」
言われてやっと思い出した。
そのまま、受付で冒険者ランク上げの試験について確認した所、次の試験は2週間後に開催される予定だった。
早速、受けたい意思を伝え、今までの活動を確認される。
「レオさんは問題ありません。
拓さんは正直早いと思いますが、Aランク冒険者クリームの5名の他にエチゴ商会からも推薦状を受け取っています。
冒険者に成って1年も経っていませんが、特別に許可が出ました。」
こうして、レオと拓は2週間後の冒険者昇級試験を受ける事が決まった。
その日の夜は、OZとクリームで打ち上げを行って騒いだが、次の日からは試験の追い込みが始まった。
拓は筆記試験の為の勉強を中心に行い、レオはギルド会館に有る練習場でガラと剣の打ち合いを行っていた。
時々、アークが時間を作ってはレオの剣、拓の魔法の特訓に付き合ってくれていた。
特に拓の場合、他の冒険者が見ればCランク昇給の為の訓練だとは思えなかっただろう。
試験は午前中に筆記が有り、午後に実技。それが通った者に対し護衛任務が行われる。
「試験開始」
ギルド職員の合図で、試験が始まった。
拓は余りにも簡単な試験内容で、何か裏が有るのではないかと何度も見直す事になったが、満足な回答を書くことが出来た。
午後の実技は先ずはCランク受講の冒険者から行われたのだが
「・・・」
自分が受けて来た特訓が何だったのかと思うほど簡単な試験が続く。
もしかして試験会場を間違えてしまったのではないかと不安になり、挙動不審として注意まで受けてしまう。
「あの、こちらはCランク冒険者の昇級試験で合っていますよね?」
「何だ、自信が無いのなら退場して構わないぞ。」
「いえ、そういう事ではないのですが・・・失礼しました。」
とりあえず、拓の居る場所は間違えではなかった。
拓は攻撃魔法を使う魔導士として登録したので、的当てから始まり、実際の冒険者を相手に攻撃を当てる程度の試験で問題なくクリアー。
レオに関しては、審査委員となった冒険者との剣の打ち合いを行ったが、相手はガラやジークほどの腕は無くレオが倒して終了した。
拓は顔には出さないが、不安で仕方がない。
余りにも皆から受けていた特訓との差が有り過ぎ、何か根本的に間違いを犯しているのではないかと考え込んでいた。
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