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104遺跡
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「ガラ、レオ、早速町の散策に行こうか。」
拓は窓を開けると、2人の手を掴んで空へと飛び出した。
星空と街の明かりを楽しんだ後、今回は塀の外まで飛んでみる。
「月明りが有っても、森は黒いよな。あそこには冒険者が野営でもしているのかな?」
拓が見る方には、森がひらけ焚火らしき明りがあり
その後ろには、そびえ立つ巨大な遺跡の影が見える。
「あれが明日から潜る遺跡か。ちょっと寄ってみようか。」
まるでピラミッド。生きているラムーの遺跡、ダンジョンだ。
周囲の焚火はこの遺跡に潜る冒険者達。
3人はピラミッドの頂上に降りたのだが「拓、ここでは禁止な。足元が危険だ。」抱き付こうとした拓をガラが止めていた。
ダンジョンの魔獣からとれる素材は外の魔獣より劣り、肉も不味い。
その代わり、安定して魔獣の素材を手に入れる事が出来る。更に、遺跡の内部では魔石の塊が作られることが有る。
「地道に魔獣の素材を集めても良いし、魔石の塊を見つけて一獲千金を狙うのも良しか。」
「拓は一獲千金を狙うのか。」
「それも良いけど、このダンジョンのコアを見てみたいね。勿論、一獲千金も狙うよ。」
「拓の野望は良いけどよ。3日間しか入ってられねぇぞ。コアまで辿り着けるのか?」
「ギリギリだな。小さい魔石なら見付けられると思うが、拓の言う一獲千金は無理だけどな。」
遺跡の調査は行われていて、ある程度の地図は出来上がり最新版をギルド会館で入手している。
生きている遺跡の内部は変化する為、ある程度までの地図しか作れない。
「ほら、一度町に戻るぞ。明日、夜明け前に出発するからな。」
ガラに言われ、再び空を飛んで町に戻ることにした。
エチゴやクリームのメンバーには話は通してあるので、ひっそりと出発し暗い内に空を飛んで移動時間を稼ぐ。
「先に、ここで遺跡に潜る準備をしないといけないな。」
拓の言葉にガラとレオが何を言っているのか分からずにいると、アイテムボックスから以前遺跡に潜るときに買った冒険者なりきりセットを取り出した。
「また、この格好をするのか。」
「ガラは良いだろ。俺なんてカツラだぞ。」
2人はためらっていたが、拓に押し切られてコスプレを行う事になった。
拓は眼鏡に髭面、髪の色や型も変え、ガラは眼帯と大きな傷跡に髪の色を変え、レオはカツラを被る。
納得いく格好になった所で、遺跡に向かって歩き始めた。
「下から改めて見ると、本当に巨大な遺跡だな。」
拓がダンジョンを見上げていた。
入口でギルドカードを見せて中に入ると、一本道の通路が広間まで続いている。
そして、壁は黒い物質で出来ていて表面には模様が刻まれている。ただ、前に入った遺跡とは違い壁が少し暖かくほんのりと光っている
他にも多くの冒険者が居て、各々自分達が魔獣と戦いやすい場所へと移動していった。
コアのある部屋は遺跡の最上部。
OZは地図を頼りに向かうが、至る所で魔獣からの攻撃を受ける。
「こう攻撃を受けては、まともに進めないな。」
「おい、道が変わっているみたいだぞ。これじゃ、時間がかかって仕方ねぇ。」
この程度の魔獣ならOZの戦力で問題ないが、魔獣の攻撃が多い上に通路も地図とは異なり若干変化していた。
拓は窓を開けると、2人の手を掴んで空へと飛び出した。
星空と街の明かりを楽しんだ後、今回は塀の外まで飛んでみる。
「月明りが有っても、森は黒いよな。あそこには冒険者が野営でもしているのかな?」
拓が見る方には、森がひらけ焚火らしき明りがあり
その後ろには、そびえ立つ巨大な遺跡の影が見える。
「あれが明日から潜る遺跡か。ちょっと寄ってみようか。」
まるでピラミッド。生きているラムーの遺跡、ダンジョンだ。
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3人はピラミッドの頂上に降りたのだが「拓、ここでは禁止な。足元が危険だ。」抱き付こうとした拓をガラが止めていた。
ダンジョンの魔獣からとれる素材は外の魔獣より劣り、肉も不味い。
その代わり、安定して魔獣の素材を手に入れる事が出来る。更に、遺跡の内部では魔石の塊が作られることが有る。
「地道に魔獣の素材を集めても良いし、魔石の塊を見つけて一獲千金を狙うのも良しか。」
「拓は一獲千金を狙うのか。」
「それも良いけど、このダンジョンのコアを見てみたいね。勿論、一獲千金も狙うよ。」
「拓の野望は良いけどよ。3日間しか入ってられねぇぞ。コアまで辿り着けるのか?」
「ギリギリだな。小さい魔石なら見付けられると思うが、拓の言う一獲千金は無理だけどな。」
遺跡の調査は行われていて、ある程度の地図は出来上がり最新版をギルド会館で入手している。
生きている遺跡の内部は変化する為、ある程度までの地図しか作れない。
「ほら、一度町に戻るぞ。明日、夜明け前に出発するからな。」
ガラに言われ、再び空を飛んで町に戻ることにした。
エチゴやクリームのメンバーには話は通してあるので、ひっそりと出発し暗い内に空を飛んで移動時間を稼ぐ。
「先に、ここで遺跡に潜る準備をしないといけないな。」
拓の言葉にガラとレオが何を言っているのか分からずにいると、アイテムボックスから以前遺跡に潜るときに買った冒険者なりきりセットを取り出した。
「また、この格好をするのか。」
「ガラは良いだろ。俺なんてカツラだぞ。」
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拓は眼鏡に髭面、髪の色や型も変え、ガラは眼帯と大きな傷跡に髪の色を変え、レオはカツラを被る。
納得いく格好になった所で、遺跡に向かって歩き始めた。
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OZは地図を頼りに向かうが、至る所で魔獣からの攻撃を受ける。
「こう攻撃を受けては、まともに進めないな。」
「おい、道が変わっているみたいだぞ。これじゃ、時間がかかって仕方ねぇ。」
この程度の魔獣ならOZの戦力で問題ないが、魔獣の攻撃が多い上に通路も地図とは異なり若干変化していた。
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