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025パーティ最終日
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銀バラとの活動も終わり、銀バラとアーク、そして拓とで拓が一人前の魔導士になった祝いの場が設けられた。
一人前の魔導士と言っても、魔力制御が出来るようになっただけだったが。
「今日で拓とのパーティ最終日だ。今夜はジャンジャン飲むよ。」
アンジュの音頭で飲み会が始まった。
拓がアイテムボックスを使える事もあり、予想外の収入になったので豪華な料理が並んでいた。
「拓が良ければ、何時でも銀バラは歓迎するよ。」
アンジュは拓の肩に腕を回し、拓を乾杯を繰り返しながら饒舌になっていた。
アンジュの逞しく太い腕が男の腕だったらと思いながら、拓も楽しく話をする。
クリスティーヌは少し離れた席で拓を見ていた。
「ちょっとレオ。あの拓って何者なの。あんなに早く技術を習得する魔導士なんて聞いた事ないわ。
それに気になるのよね。拓の保有魔力ってとんでもなく多くないかしら。」
「どういう事だ。」
「実際に使う魔法は中級魔導士の威力なんだけど、もっと凄い魔法が使える気がするのよね。」
「そうか?俺と行動していた時も、中級魔導士レベルの魔法しか使ってなかったぞ。気のせいじゃないか。」
「そうなんだけど、女の感っていうやつかしら。何か違和感を感じるのよね。」
「女の感って、お前は男だろ。ドクス。」
「いや~ん、その名前で呼ばないで。」
クリスティーヌは笑いながらも、拓が弱い魔力だと制御が安静しないのは保有魔力量が多いためではないかと思っていた。
行動を共にしていると、拓があえて魔法が使えない様に振舞っている様にも見える。
正直、中級でも複数の魔法を使えるのは凄い事で、それが上級魔法となればただ事ではない。
冒険者にその辺の事を追求するのはタブーとされているので、話はここまでとなり、再び飲み始めたのだが
「ねぇ、レオ。女とばかり遊んでいないで、たまには私とどうかしら。
女では味わえない新しい世界を教えて、あ、げ、る。」
クリスティーヌがレオの腕を掴んで耳元で囁き、フッと息を吹きかけて来た。
ゾワッと鳥肌が立ち、腕を抜こうとするがクリスティーヌの馬鹿力で完全にホールドされている。
更に顔を近づけて来るクリスティーヌに向けてレモン汁で目潰しをして力が抜けた所で腕を抜き、距離を取った。
同じ男だと言うのに、なんで拓とこうも違う。拓なら鳥肌でなく別のが立つというのに・・・
「恥ずかしいからって、何てことをするのよ。」
「ドクス、お前 拓に変な事をしてねぇだろうな?」
「やだ、焼餅かしら。大丈夫よ、私が好きなのはレオみたいな逞しいオ、ト、コ。
正直、たまには可愛い子も良いかなって思っちゃったけどね。
今は、貴方だけのクリスティーヌよ。ねっ」
バチンとウィンクしてくるクリスティーヌから更に離れ、席を移動するレオに「本当に恥ずかしがり屋なんだから」というクリスティーヌの言葉が聞こえ頭が痛くなる。
時間が経ち、酔いが回って来ると飲み会の場はカオスとなっていた。
マッチョな男とマッチョな女の攻防。当然、襲い掛かるマッチョ女+クリスティーヌと貞操を守るマッチョ男の攻防だ。
レオとニコラは少し席を離れてその様子を見ていた。半分潰れている拓を間に挟み安全を確保する。
「ニコラは、良くこのパーティでやって行けるよな。」
「このパーティ内だと恋愛関係で揉めることが無いからな。」
ニコラはその容姿と中級魔導士としての腕も有り、女性からモテる。
その為、本人の意思に係わらず、パーティ内でもめ事が起きた事も有った。
しかし銀バラは、ニコラとは違う逞しい男を好きな肉食系のマッチョ女子+クリスティーヌ。
こうして羽目を外すときも有るが、仕事に対しては真面目で、恋愛問題も起きることも無く居心地が良いらしい。
「すまないが俺は先に退散して、拓を宿に送り届けるよ。」
レオは拓を背負うと、店を後にした。
一人前の魔導士と言っても、魔力制御が出来るようになっただけだったが。
「今日で拓とのパーティ最終日だ。今夜はジャンジャン飲むよ。」
アンジュの音頭で飲み会が始まった。
拓がアイテムボックスを使える事もあり、予想外の収入になったので豪華な料理が並んでいた。
「拓が良ければ、何時でも銀バラは歓迎するよ。」
アンジュは拓の肩に腕を回し、拓を乾杯を繰り返しながら饒舌になっていた。
アンジュの逞しく太い腕が男の腕だったらと思いながら、拓も楽しく話をする。
クリスティーヌは少し離れた席で拓を見ていた。
「ちょっとレオ。あの拓って何者なの。あんなに早く技術を習得する魔導士なんて聞いた事ないわ。
それに気になるのよね。拓の保有魔力ってとんでもなく多くないかしら。」
「どういう事だ。」
「実際に使う魔法は中級魔導士の威力なんだけど、もっと凄い魔法が使える気がするのよね。」
「そうか?俺と行動していた時も、中級魔導士レベルの魔法しか使ってなかったぞ。気のせいじゃないか。」
「そうなんだけど、女の感っていうやつかしら。何か違和感を感じるのよね。」
「女の感って、お前は男だろ。ドクス。」
「いや~ん、その名前で呼ばないで。」
クリスティーヌは笑いながらも、拓が弱い魔力だと制御が安静しないのは保有魔力量が多いためではないかと思っていた。
行動を共にしていると、拓があえて魔法が使えない様に振舞っている様にも見える。
正直、中級でも複数の魔法を使えるのは凄い事で、それが上級魔法となればただ事ではない。
冒険者にその辺の事を追求するのはタブーとされているので、話はここまでとなり、再び飲み始めたのだが
「ねぇ、レオ。女とばかり遊んでいないで、たまには私とどうかしら。
女では味わえない新しい世界を教えて、あ、げ、る。」
クリスティーヌがレオの腕を掴んで耳元で囁き、フッと息を吹きかけて来た。
ゾワッと鳥肌が立ち、腕を抜こうとするがクリスティーヌの馬鹿力で完全にホールドされている。
更に顔を近づけて来るクリスティーヌに向けてレモン汁で目潰しをして力が抜けた所で腕を抜き、距離を取った。
同じ男だと言うのに、なんで拓とこうも違う。拓なら鳥肌でなく別のが立つというのに・・・
「恥ずかしいからって、何てことをするのよ。」
「ドクス、お前 拓に変な事をしてねぇだろうな?」
「やだ、焼餅かしら。大丈夫よ、私が好きなのはレオみたいな逞しいオ、ト、コ。
正直、たまには可愛い子も良いかなって思っちゃったけどね。
今は、貴方だけのクリスティーヌよ。ねっ」
バチンとウィンクしてくるクリスティーヌから更に離れ、席を移動するレオに「本当に恥ずかしがり屋なんだから」というクリスティーヌの言葉が聞こえ頭が痛くなる。
時間が経ち、酔いが回って来ると飲み会の場はカオスとなっていた。
マッチョな男とマッチョな女の攻防。当然、襲い掛かるマッチョ女+クリスティーヌと貞操を守るマッチョ男の攻防だ。
レオとニコラは少し席を離れてその様子を見ていた。半分潰れている拓を間に挟み安全を確保する。
「ニコラは、良くこのパーティでやって行けるよな。」
「このパーティ内だと恋愛関係で揉めることが無いからな。」
ニコラはその容姿と中級魔導士としての腕も有り、女性からモテる。
その為、本人の意思に係わらず、パーティ内でもめ事が起きた事も有った。
しかし銀バラは、ニコラとは違う逞しい男を好きな肉食系のマッチョ女子+クリスティーヌ。
こうして羽目を外すときも有るが、仕事に対しては真面目で、恋愛問題も起きることも無く居心地が良いらしい。
「すまないが俺は先に退散して、拓を宿に送り届けるよ。」
レオは拓を背負うと、店を後にした。
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