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021銀バラ
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レオに教わりながら町に戻ったのは夕方。
ギルドで討伐した魔獣の素材を売った後、拓はレオに連れられ飲み屋へ。
「この度は、本当にありがとうございました。」
既にアークのメンバーが来ていて、拓を見ると立ち上がり礼を言う。
怪我人もこの1週間で完全に完治し明日からアーク5人として活動を再開する。
「レオが1人で手伝うといって心配していたが、問題なかったみたいだな。」
「えぇ、お陰で冒険者ランクも上がりましたし、色々と教えてもらい勉強にもなりました。」
アークは大柄な男ばかりだが、その中でレオが一番危険人物に見える。スキンヘッドというのが一番の問題なのだろう。
当初、休暇とした1週間は拓の手伝をしようと話していたのだが、レオが1人で手伝いをすると主張し手が足りなかったら他のメンバーも手を貸すことになったらしい。
これは、拓がレオと初めてセックスをした後に行われた話し合いで決めたのだが、そういう目的だったのかと拓がレオを見ると少し顔を赤らめて視線を逸らしていた。
暫くアークの冒険談を聞いていると、女性3人と男2人の冒険者がやって来た。
「レオ、来てやったよ。紹介したいと言うのはこの子かい。」
拓に紹介したいと言っていた中級魔導士だろうか。
女性3人は筋肉隆々で男の1人はスマートな長い紫の髪をした美形、もう一人は体格の良い毛深い大男。
「可愛いじゃない。タイプとは違うけど悪くないわ。」
毛深い大男が体をクネクネとしながら話し始めると筋肉隆々の女性が止めた。
「その位にしておきな。先ずは話を伺おうか。私はこのパーティ銀バラのリーダ、アンジュ。」
「俺は拓です。宜しくお願いします。」
「礼儀正しい子は好きだよ。今夜、お姉さんとどうだい。」
筋肉隆々のアンジュに言われて拓が後ろに下がると「冗談だよ」と笑われてしまった。
この銀バラは余りにもキャラクターが濃すぎる。
「アンジュ、先ずは座ってくれないか。
紹介したい魔導士ってのは拓だ。そして銀バラの男2人、ニコラとドクスが中級魔導士になる。
拓に魔法について教えてやって欲しい。」
「ちょっとレオ。私はドクスじゃなくて、クリスティーヌよクリスティーヌ。」
レオに紹介されたドクス・・・クリスティーヌが名前を訂正して拓にウィンクを投げかける。
「ギルド会館で治療をしたのを見ていたけど、立派な魔導士だと思うけどね。」
「俺もそう思うが、知識と経験が足らなくてな。俺では教えきれないんだ。」
「ふ~ん、レオには世話になったこともあるしね。拓、暫く私達のパーティに入る気は有るかい?
行動を共にしながら知識と経験を学んだ方が効率が良いだろ。
ただ、実力を試させてもらうけどね。」
「ありがとうございます。宜しくお願いします。」
アンジュは拓の治療魔法を見ていたが、パーティとして行動するのに問題ないか確認する必要があった。
拓が他の魔法が使えるのかを確認していると、クリスティーヌがダイフクを撫でながら質問をしてくる。
「このスライムって拓の従魔で良いのよね。それから治癒魔法に攻撃魔法、防御魔法。色々と使っているけど大丈夫?」
「えっ?特に問題ないですけど。」
「それなら良いけど、多才な道を選んだのね。」
複数の魔法が使えた方が便利なので制限しないでいたが、やはり魔導士としては例外的なのかも知れない。
「色々な魔法を使えるなんて凄いじゃないか。」
アンジュに背中を叩かれ話はそこまでとなり、明日実力テストをして問題が無ければ2週間ほど拓が銀バラと行動を共にする事が決まった。
「当然、今夜はレオの驕りだよね。どんどん飲むよ。」改めて乾杯をしアンジュが一気にジョッキを空にしていた。
アークと拓は明日の事を考えて控えていたが、銀バラの女性陣3人は水の様にジョッキを開けていく。
皆と別れて拓とレオの2人が宿へと歩きながら、今回の事に対し拓が改めて礼を言う。
「色々と対応してくれてありがとう。」
「役に立てて良かった。頑張れよ。」
「あぁ、良い魔導士になるよ。ただ、俺はレオみたいな逞しく男らしい人がタイプなんだよな。」
レオがニッコリと微笑むと、拓のほほを思いっきり引っ張った。
「このスケベが。」
「痛い、痛い、冗談。冗談に決まっているだろ。」
「拓が言うと、冗談に聞こえねぇぞ。全く。」
ほほを撫でる拓を見て、レオは笑いながら軽くキスをした。
ギルドで討伐した魔獣の素材を売った後、拓はレオに連れられ飲み屋へ。
「この度は、本当にありがとうございました。」
既にアークのメンバーが来ていて、拓を見ると立ち上がり礼を言う。
怪我人もこの1週間で完全に完治し明日からアーク5人として活動を再開する。
「レオが1人で手伝うといって心配していたが、問題なかったみたいだな。」
「えぇ、お陰で冒険者ランクも上がりましたし、色々と教えてもらい勉強にもなりました。」
アークは大柄な男ばかりだが、その中でレオが一番危険人物に見える。スキンヘッドというのが一番の問題なのだろう。
当初、休暇とした1週間は拓の手伝をしようと話していたのだが、レオが1人で手伝いをすると主張し手が足りなかったら他のメンバーも手を貸すことになったらしい。
これは、拓がレオと初めてセックスをした後に行われた話し合いで決めたのだが、そういう目的だったのかと拓がレオを見ると少し顔を赤らめて視線を逸らしていた。
暫くアークの冒険談を聞いていると、女性3人と男2人の冒険者がやって来た。
「レオ、来てやったよ。紹介したいと言うのはこの子かい。」
拓に紹介したいと言っていた中級魔導士だろうか。
女性3人は筋肉隆々で男の1人はスマートな長い紫の髪をした美形、もう一人は体格の良い毛深い大男。
「可愛いじゃない。タイプとは違うけど悪くないわ。」
毛深い大男が体をクネクネとしながら話し始めると筋肉隆々の女性が止めた。
「その位にしておきな。先ずは話を伺おうか。私はこのパーティ銀バラのリーダ、アンジュ。」
「俺は拓です。宜しくお願いします。」
「礼儀正しい子は好きだよ。今夜、お姉さんとどうだい。」
筋肉隆々のアンジュに言われて拓が後ろに下がると「冗談だよ」と笑われてしまった。
この銀バラは余りにもキャラクターが濃すぎる。
「アンジュ、先ずは座ってくれないか。
紹介したい魔導士ってのは拓だ。そして銀バラの男2人、ニコラとドクスが中級魔導士になる。
拓に魔法について教えてやって欲しい。」
「ちょっとレオ。私はドクスじゃなくて、クリスティーヌよクリスティーヌ。」
レオに紹介されたドクス・・・クリスティーヌが名前を訂正して拓にウィンクを投げかける。
「ギルド会館で治療をしたのを見ていたけど、立派な魔導士だと思うけどね。」
「俺もそう思うが、知識と経験が足らなくてな。俺では教えきれないんだ。」
「ふ~ん、レオには世話になったこともあるしね。拓、暫く私達のパーティに入る気は有るかい?
行動を共にしながら知識と経験を学んだ方が効率が良いだろ。
ただ、実力を試させてもらうけどね。」
「ありがとうございます。宜しくお願いします。」
アンジュは拓の治療魔法を見ていたが、パーティとして行動するのに問題ないか確認する必要があった。
拓が他の魔法が使えるのかを確認していると、クリスティーヌがダイフクを撫でながら質問をしてくる。
「このスライムって拓の従魔で良いのよね。それから治癒魔法に攻撃魔法、防御魔法。色々と使っているけど大丈夫?」
「えっ?特に問題ないですけど。」
「それなら良いけど、多才な道を選んだのね。」
複数の魔法が使えた方が便利なので制限しないでいたが、やはり魔導士としては例外的なのかも知れない。
「色々な魔法を使えるなんて凄いじゃないか。」
アンジュに背中を叩かれ話はそこまでとなり、明日実力テストをして問題が無ければ2週間ほど拓が銀バラと行動を共にする事が決まった。
「当然、今夜はレオの驕りだよね。どんどん飲むよ。」改めて乾杯をしアンジュが一気にジョッキを空にしていた。
アークと拓は明日の事を考えて控えていたが、銀バラの女性陣3人は水の様にジョッキを開けていく。
皆と別れて拓とレオの2人が宿へと歩きながら、今回の事に対し拓が改めて礼を言う。
「色々と対応してくれてありがとう。」
「役に立てて良かった。頑張れよ。」
「あぁ、良い魔導士になるよ。ただ、俺はレオみたいな逞しく男らしい人がタイプなんだよな。」
レオがニッコリと微笑むと、拓のほほを思いっきり引っ張った。
「このスケベが。」
「痛い、痛い、冗談。冗談に決まっているだろ。」
「拓が言うと、冗談に聞こえねぇぞ。全く。」
ほほを撫でる拓を見て、レオは笑いながら軽くキスをした。
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