欲にまみれた楽しい冒険者生活

008治癒魔法

冒険者だろうか、体格の良いスキンヘッドの男が水を浴びていた。
額に傷まで有り確実に危険な人間として分類されるが、特に恐怖を感じず拓は欲望に忠実に行動する。
水を浴びるときは衝立を立てて、建物から見えない様に目隠しをするのだが、浴びている人同士は丸見えだ。
拓は挨拶をしてその男の横に衝立を立てて水浴びを始めたのだが、意識は男の体に集中してしまう。

「兄さんは、随分と元気じゃねぇか。」

水浴びを終えたスキンヘッドの男がふてぶてしいサイズのモノを隠すこともなく体を拭きながら話しかけて来た。
男の視線は拓の股間に・・・勃起していた。思わず手で隠すが男は笑っていた。
男の裸を見ただけで立ってしまうとは・・・。

「こんな早い時間に水浴びに来る奴は居ねぇぞ。
　一発抜いてスッキリしちまえ。何なら手伝ってやろうか。」

スキンヘッドの男は、ニヤリとして自分のを握って抜く真似をすると大きくなっていた。

「参ったな、最近出してねぇから俺も我慢できなくなってきた。どうせなら一緒に抜こうぜ。」

スキンヘッドの男は激しく擦り上げると、肉棒が完全にそそり立つ。
「ほら、兄さんもスッキリしろよ。」と言われ、拓はスキンヘッドの男の体を見ながら自分の肉棒を掴んで抜き始める。
危険な風貌に逞しい体。こんな男が目の前で自慰をする行為なんて初めて見た。
男臭さがむんむんと漂い拓は興奮して肉棒を摩る手に力が入る。
「うっ」スキンヘッドの男が喘ぎ声を上げると、大量のザーメンを衝立に向かって放つ。
拓はその姿に興奮し、男に向かってザーメンを放ってしまった。

「すっ、すみません。」
「はっはっは、兄さんが元気過ぎてザーメンまみれになっちまった。
　兄さんのを見てたら、何だかムラムラしちまう。って言ってもこれ以上抜いたら疲れちまうしな。」

スキンヘッドの男はザーメンを洗い流し、再び硬くなった肉棒を押し込め素早く服を着ると、「またな」と言って衝立を戻して部屋に戻っていった。
一人残った拓は、スキンヘッドの男の肉厚の裸体、逞しい肉棒を思い浮かべながら、もう一発抜いてから部屋に戻った。


次の日、朝早く冒険者ギルドに向かうと、ホールは大勢の人でごった返してた。
拓は依頼を受けずにギルド内で魔法や薬草についての本を読んでみる。
中級魔法までの魔法書があり、どの様な魔法が使えるのかが書いてあった。
午後は町を見て魔道具等を眺めていた。
こんな魔獣の居る世界にもかかわらず、意外と文明レベルは高い。
ただ、魔道具を見ていると戦いに使えそうな魔道具は有るが、娯楽関係は殆ど無い。
無線機やカメラも有るが、情報収集用なのだろう。
一通り見たら外に出て魔法の訓練と薬草採取。
ある程度以上の大きな魔法は使えるが、弱い魔法は上手く扱えずにいた。ガラには慣れと言われたが、なかなか難しい。
薬草に関しては適当にアイテムボックスに入れておく。依頼が有れば取り出して対応する予定だった。

魔獣を１体倒し素材を手に入れたので、帰りにギルド会館に寄って換金してもらっていると

「誰か、誰か治癒魔法を使える魔導士は居ないか。仲間を助けてくれ。」

ギルド会館に冒険者が走り込んできた。そして少し遅れて宿で会ったスキンヘッドの男が怪我人を背負って他の仲間とやって来た。
拓は怪我人に駆け寄ると、スキンヘッドの男は怪我人を下ろし床に横たえた。

「兄さんは魔導士だったのか。頼めるか。」

拓が治癒魔法を発動させる。魔法はイメージ、血管や肉をつなぎ合わせる様に傷を塞いでいく。
怪我人の傷は塞がり一命を取り留めたが、終わった時には拓は気力の限界だった。
治療された男を見て拓に礼を言うと持っていた金を渡すが、これだけの怪我を治療するには安すぎる金額だった。

「本当に助かった。ありがとう。俺はロウガ。アークというパーティのリーダをしている。
　すまないが、手持ちはこれしかない。残りは後で必ず支払わせてもらう。」
「俺は拓。金は用意できてからで問題ない。それよりも、その人を早く宿に運んで休ませた方が良い。」

アークのメンバーは拓に礼を言うと、冒険者ギルドに借金証明書を発行してもらい治療した人を抱えてギルド会館を後にした。