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270日常
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サーシャからアークと銀狼の話を聞いて、拓とガラはとりあえずギルド職員のマイケルとアンジーに話しておけば連絡が取れると思っていたが、ギルド会館に入った途端
「拓、ガラ、やっと帰って来たな。元気にしていたのか。」
「拓、早速 依頼をさせて貰いたいんだが、今は忙しいのか?」
待ち構えていたアークと銀狼のメンバーに取り囲まれた。
せっかくなので、合同でギルドの依頼を受けながら話をしようとなり、薬草採取の依頼を受けることにした。
薬草が取れる場所まで移動する間、早速、話に上がったのは焼肉のタレやドレッシングについて。
拓もその話が出て来るとは思っていたので、町に戻ったら渡す事を伝えると
「おっしゃ~、やっとあの味を楽しめる。」
銀狼のリーダ、マリガンが拳を握って喜んでいた。
薬草採取の依頼だったが、このメンバーはしっかりと魔獣を退治し、しっかりと野菜や魔導コンロや網まで用意していた。
期待を持った目で拓を見て来るので拓がタレを取り出して、昼はバーベキューが始まった。
「最近の町の様子ってどんな感じですか?」
食事をしながら拓が冒険者から見た町の様子を聞いてみると、
「無線通信の魔道具と見張塔が出来てな。俺達冒険者は盛り上がっているぞ。
オーヘン様が見張塔を作ることを冒険者ギルドに提案してきた時は凄かったな。
冬だと言う事も有って暇を持て余していた奴が多いと言うことも有ったが、多くの冒険者が警備を行ったんだ。」
その時は、サーシャも町の方で食事の配給等の手伝いを行い、一部の冒険者達から天使と呼ばれているらしい。
アークや銀狼は拓から名前を聞いていたので、初めて会った時
「もしかして、拓やガラさんの知り合いですか?」
とサーシャから声を掛けられ特に仲良くさせてもらっていた。
どちらのパーティも実力が有るので配給時のサーシャの護衛を兼ねた人整理を行っていた。
「サーシャも頑張っているんだな。アークや銀狼と仲良くなれて良かった。」
「・・・なぁ、拓。サーシャ様を敬称もつけずに呼んでいるが、どういう関係なんだ?」
ジークがニヤついて聞いてくるが、
「友達として接して欲しいと言われているのでフランクに話しているだけですって。
凄く良い子なんで、楽しいですよ。ただ、ちょっとドジっ子で心配になる時も有りますけどね。」
拓の言葉に全員が溜息を吐き、ガラは苦笑いをしていた。
拓は何故皆が溜息を吐いているのか分からず、話を続ける。
「それにしても、このひと冬で信じられないほどの変化が有りましたね。」
「何を言っている。王都の方が凄いことになっているだろ。辺境地にもギリス教の話が伝わってきているぞ。」
感心していた拓に、ジークが突っ込みを入れる。
それまでギリス教の信者はギリス教の服を着て普及活動をしていたが、今では全く見かけなくなり別の町に移動したみたいだった。
嬉しそうに聞いている拓を見てジークが拓の頭を突く。
「拓は本当にギリス教が嫌いなんだな。顔に出過ぎだ。」
「王都の騒動に、拓が関わっているんじゃないだろうな。
色々と悪評を流されているとらしいから、その位はやっていそうだよな。」
マリガンが笑いながら言うが、それ以上の事、いや、今回の騒動の発端になっているとは言えない拓は「そんな事しませんよ。」と笑って答えていた。
居なくなったギリス教の信者。
確かに、ペンデルトン侯爵領に居た信者は他の町へと移っていった。
しかし、他の町に居た一部の信者が一般人としてペンデルトン侯爵領にやってきていた。
「拓、ガラ、やっと帰って来たな。元気にしていたのか。」
「拓、早速 依頼をさせて貰いたいんだが、今は忙しいのか?」
待ち構えていたアークと銀狼のメンバーに取り囲まれた。
せっかくなので、合同でギルドの依頼を受けながら話をしようとなり、薬草採取の依頼を受けることにした。
薬草が取れる場所まで移動する間、早速、話に上がったのは焼肉のタレやドレッシングについて。
拓もその話が出て来るとは思っていたので、町に戻ったら渡す事を伝えると
「おっしゃ~、やっとあの味を楽しめる。」
銀狼のリーダ、マリガンが拳を握って喜んでいた。
薬草採取の依頼だったが、このメンバーはしっかりと魔獣を退治し、しっかりと野菜や魔導コンロや網まで用意していた。
期待を持った目で拓を見て来るので拓がタレを取り出して、昼はバーベキューが始まった。
「最近の町の様子ってどんな感じですか?」
食事をしながら拓が冒険者から見た町の様子を聞いてみると、
「無線通信の魔道具と見張塔が出来てな。俺達冒険者は盛り上がっているぞ。
オーヘン様が見張塔を作ることを冒険者ギルドに提案してきた時は凄かったな。
冬だと言う事も有って暇を持て余していた奴が多いと言うことも有ったが、多くの冒険者が警備を行ったんだ。」
その時は、サーシャも町の方で食事の配給等の手伝いを行い、一部の冒険者達から天使と呼ばれているらしい。
アークや銀狼は拓から名前を聞いていたので、初めて会った時
「もしかして、拓やガラさんの知り合いですか?」
とサーシャから声を掛けられ特に仲良くさせてもらっていた。
どちらのパーティも実力が有るので配給時のサーシャの護衛を兼ねた人整理を行っていた。
「サーシャも頑張っているんだな。アークや銀狼と仲良くなれて良かった。」
「・・・なぁ、拓。サーシャ様を敬称もつけずに呼んでいるが、どういう関係なんだ?」
ジークがニヤついて聞いてくるが、
「友達として接して欲しいと言われているのでフランクに話しているだけですって。
凄く良い子なんで、楽しいですよ。ただ、ちょっとドジっ子で心配になる時も有りますけどね。」
拓の言葉に全員が溜息を吐き、ガラは苦笑いをしていた。
拓は何故皆が溜息を吐いているのか分からず、話を続ける。
「それにしても、このひと冬で信じられないほどの変化が有りましたね。」
「何を言っている。王都の方が凄いことになっているだろ。辺境地にもギリス教の話が伝わってきているぞ。」
感心していた拓に、ジークが突っ込みを入れる。
それまでギリス教の信者はギリス教の服を着て普及活動をしていたが、今では全く見かけなくなり別の町に移動したみたいだった。
嬉しそうに聞いている拓を見てジークが拓の頭を突く。
「拓は本当にギリス教が嫌いなんだな。顔に出過ぎだ。」
「王都の騒動に、拓が関わっているんじゃないだろうな。
色々と悪評を流されているとらしいから、その位はやっていそうだよな。」
マリガンが笑いながら言うが、それ以上の事、いや、今回の騒動の発端になっているとは言えない拓は「そんな事しませんよ。」と笑って答えていた。
居なくなったギリス教の信者。
確かに、ペンデルトン侯爵領に居た信者は他の町へと移っていった。
しかし、他の町に居た一部の信者が一般人としてペンデルトン侯爵領にやってきていた。
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