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211不意打ち
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しかし、このメンバー
せっかく遊びに来ているというのに、ゆっくりせず剣の稽古を始めてしまった。
アーネスに対しガラとゴンが2人で攻撃を仕掛けている。
それでも、アーネスには敵わずにいた。
「3人とも、せっかくの休暇だよ。これじゃ、剣の特訓の為に山籠もりだよ。」
拓が言うと
「拓も一緒にやるか。釣れない釣りをしているよりずっと良いだろ。」
アーネスに強制的に特訓参加を決められてしまった。
しかも、釣れないと決めつけられて・・・実際に釣れていないのだが。
ゴンには翼の事を話してあるので、立体的な攻撃を試してみる事にした。
「拓さん、何時でも良いですよ。」
「ゴンさん、全力で行かせてもらいます。」
ゴンは翼の腕輪の事は知っているが、これを使った攻撃までは予測していないだろう。
せこい手だが、拓は不意打ちを狙って1本取るつもりだ。
拓は闇魔法で気配を消すと、翼の腕輪で飛び上がり頭上からの攻撃を行った・・・のだが
ゴンは一瞬焦ったものの、ギリギリで攻撃を避けていた。
その後も、立体的な動きで翻弄するものの、拓の攻撃をゴンは何とか防いでいた。
更に拓は目潰しの光や火種、水球のフェイントを混ぜて追い詰めていたと思ったが
拓の隙をついて剣が突き付けていた。
「不意打ちが効かないとは。これでも全力だったんですけどね。」
拓が溜息を吐いていると
「いや、本当に驚いた。翼の腕輪を使って攻撃してくるとは。
もし、拓さんといきなり戦っていたら、完全に1本取られていましたよ。」
ゴンは本当に驚いていたようだが、結果としては拓は完敗だった。
稽古の後、ゴンに頼まれて、実際に拓と一緒に木の上を駆けまわってみた。
「凄い、羽が生えたみたいだ。拓さんって本当に規格外な魔導士ですね。」
ゴンは初めての体験が楽しすぎ、アーネスに注意されるまで時間を忘れて走り続けていた。
「やっぱり、ガラさんは拓さんと行動出来て良いですよね。
本当に考えられない事ばかりだ。」
ゴンの言葉に、ガラは頷く。
拓の奴隷になってから、信じられない事ばかりが起きる。
そして、拓と行動できることが本当に誇らしかった。
拓の魔力だと大人1人を一緒に連れて行くのが限度なので、
ゴンとの散歩が終わった後は改めてアーネスを連れて森の上を回った。
「こうして、飛び回るのは久しぶりだな。
拓と爺様が森の中で住んでいた時以来か。」
アーネスは昔を思い出しながらも、探索魔法で広範囲の状況を調べていた。
すると、戦っている気配が引っかかる。
魔獣と人・・・いや、人と人か
「拓、寄り道をするぞ。」
アーネスは戦っている方へ走り始めた。
せっかく遊びに来ているというのに、ゆっくりせず剣の稽古を始めてしまった。
アーネスに対しガラとゴンが2人で攻撃を仕掛けている。
それでも、アーネスには敵わずにいた。
「3人とも、せっかくの休暇だよ。これじゃ、剣の特訓の為に山籠もりだよ。」
拓が言うと
「拓も一緒にやるか。釣れない釣りをしているよりずっと良いだろ。」
アーネスに強制的に特訓参加を決められてしまった。
しかも、釣れないと決めつけられて・・・実際に釣れていないのだが。
ゴンには翼の事を話してあるので、立体的な攻撃を試してみる事にした。
「拓さん、何時でも良いですよ。」
「ゴンさん、全力で行かせてもらいます。」
ゴンは翼の腕輪の事は知っているが、これを使った攻撃までは予測していないだろう。
せこい手だが、拓は不意打ちを狙って1本取るつもりだ。
拓は闇魔法で気配を消すと、翼の腕輪で飛び上がり頭上からの攻撃を行った・・・のだが
ゴンは一瞬焦ったものの、ギリギリで攻撃を避けていた。
その後も、立体的な動きで翻弄するものの、拓の攻撃をゴンは何とか防いでいた。
更に拓は目潰しの光や火種、水球のフェイントを混ぜて追い詰めていたと思ったが
拓の隙をついて剣が突き付けていた。
「不意打ちが効かないとは。これでも全力だったんですけどね。」
拓が溜息を吐いていると
「いや、本当に驚いた。翼の腕輪を使って攻撃してくるとは。
もし、拓さんといきなり戦っていたら、完全に1本取られていましたよ。」
ゴンは本当に驚いていたようだが、結果としては拓は完敗だった。
稽古の後、ゴンに頼まれて、実際に拓と一緒に木の上を駆けまわってみた。
「凄い、羽が生えたみたいだ。拓さんって本当に規格外な魔導士ですね。」
ゴンは初めての体験が楽しすぎ、アーネスに注意されるまで時間を忘れて走り続けていた。
「やっぱり、ガラさんは拓さんと行動出来て良いですよね。
本当に考えられない事ばかりだ。」
ゴンの言葉に、ガラは頷く。
拓の奴隷になってから、信じられない事ばかりが起きる。
そして、拓と行動できることが本当に誇らしかった。
拓の魔力だと大人1人を一緒に連れて行くのが限度なので、
ゴンとの散歩が終わった後は改めてアーネスを連れて森の上を回った。
「こうして、飛び回るのは久しぶりだな。
拓と爺様が森の中で住んでいた時以来か。」
アーネスは昔を思い出しながらも、探索魔法で広範囲の状況を調べていた。
すると、戦っている気配が引っかかる。
魔獣と人・・・いや、人と人か
「拓、寄り道をするぞ。」
アーネスは戦っている方へ走り始めた。
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