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192薬
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アーネス、フォスター達が王都に帰り、拓のアンデットの呪いを解くためのポーション作りも何とかゴールが見えて来た。
「何だが日常が戻って来たよ。こうしてサーシャ達と一緒に居るのも久しぶり。」
外にテーブルを出して、皆でお茶をしている。
拓もそこまでポーション作りを行う必要は無かったが、一気に終わらせて途中で治療が止まってしまう危険を減らしたかった。
「そう言えば、そろそろバタフライ公爵夫人が来られるのよね。準備は大丈夫なの。」
「一応、準備は終わっているよ。ただ、実際に試してみないと効果が出るか分からないのが問題だよね。」
「そう言えば、お母様も一緒に拓の治療に立ち会うそうね。」
「公爵夫人相手だから、気を使ってくれるみたい。」
ただサーシャの話だと、最近のナターシャは肌チェックに余念が無いらしい。
バタフライ公爵夫人に気を使って立ち会うのに本当だと思うが・・・
拓としては2人が美容談義を始めてしまったら、どう逃げるかだが、
ガラを見るとスッと視線を逸らされてしまい、ドクスを見れば本を読み始める。
「・・・意外と冷たいよね。」
拓が2人に言うと
「安心しろ、拓の為に私も立ち会う事にしよう。」
「そうね。私も顔見知りだから拓の為にも一緒に居た方が良いかしら。」
ヘルガとシルビアまで参加する気でいた。
この2人も美容に対して結構気を使っている。
「拓の為」という言葉は、参加するための呪文なのだろうか?
余計な面倒が増えた様な気がするが、誰も拓を助ける事は無かった。
バタフライ公爵夫人がやって来た。
ヘンデリック侯爵に挨拶をすると、早速バタフライ公爵夫人、ナターシャ、シルビア、ヘルガと4人がそろって拓の所へやって来る。
ヘンデリック侯爵も小屋まで一緒に来たが、拓への引き渡しが終わると直ぐに屋敷へと戻ってしまう。
女性陣が来るのと同時に、ガラとドクスは挨拶をしてヘンデリック侯爵と一緒に屋敷へと逃げる。
今回、バタフライ公爵夫人は拓の小屋に滞在することになる。
暫くの間は拓の用意する食事を食べて貰うことになるのと、バタフライ公爵夫人がスッピンを見られたくないだろうと気遣っての事だ。
その間、ガラとドクスは屋敷の方で世話になる。
そうなるとは思っていたがダイフクはガラと一緒に屋敷へと行ってしまった。
ダイフクは拓と契約している魔獣のはずなのだが・・・
それ以前に、スライムはどうやって周囲の状況を把握しているのか不思議に思う拓だった。
「バタフライ様は、こちらの部屋を使ってください。
客室は2部屋しかないので、お付きの方2人は同室でお願いします。」
荷物を置いた所で、先ずはクレンジング剤を渡して化粧を落としてもらうことにする。
バタフライ公爵夫人が他の3人にスッピンを見られるのを嫌がると思ったが、気にしない様だった。
「これが拓さんのクレンジング剤なのね。」
「本当に化粧が綺麗に落ちるのね。」
「肌が突っ張らないし、良い感じだ。」
ナターシャ、シルビア、ヘルガまでクレンジング剤を試し、自分達も購入したいと考えていた。
メイドの2人も興味深そうに見ているので、同じものをプレゼントしておく。
次に拓が出したのは、ドロッとした紫色の液体。
「これは体内に溜まった毒素や老廃物も出してくれます。
味の保証は出来ませんが、暫くの間 毎朝飲んでもらいます。」
拓はメイドの2人にも勧めてみると、2人とも嬉しそうに受け取った。
この薬はアゼルド侯爵領に行ったときに採取した薬草を使って作ってある。
「苦いですね。」
全員がそう言いながらも、全て飲み干していた。
その後は、ヘルガが中心になって体を動かし汗をかいてもらう。
その間に拓は食事の準備をするのだが、バタフライ公爵夫人のお付きの2人も手伝ってくれる。
ナターシャ、シルビア、ヘルガも一緒に食事をするので、量が有るので助かる。
この2人は料理も得意で、拓が少し言うだけで問題なく調理をしてくれる。
「2人とも手際が良いですね。良く料理をされるのですか。」
「料理をする様になったのは、こちらに来る事が決まってからです。」
「この日の為に、特訓を受けてきましたので。」
今回の件で拓は2人に迷惑を掛けたと思ったが、料理を作れるようになって良かったと言ってくれる。
2人には別の料理を用意する予定だったが、同じ料理を食べたいと言われてしまった。
「何だが日常が戻って来たよ。こうしてサーシャ達と一緒に居るのも久しぶり。」
外にテーブルを出して、皆でお茶をしている。
拓もそこまでポーション作りを行う必要は無かったが、一気に終わらせて途中で治療が止まってしまう危険を減らしたかった。
「そう言えば、そろそろバタフライ公爵夫人が来られるのよね。準備は大丈夫なの。」
「一応、準備は終わっているよ。ただ、実際に試してみないと効果が出るか分からないのが問題だよね。」
「そう言えば、お母様も一緒に拓の治療に立ち会うそうね。」
「公爵夫人相手だから、気を使ってくれるみたい。」
ただサーシャの話だと、最近のナターシャは肌チェックに余念が無いらしい。
バタフライ公爵夫人に気を使って立ち会うのに本当だと思うが・・・
拓としては2人が美容談義を始めてしまったら、どう逃げるかだが、
ガラを見るとスッと視線を逸らされてしまい、ドクスを見れば本を読み始める。
「・・・意外と冷たいよね。」
拓が2人に言うと
「安心しろ、拓の為に私も立ち会う事にしよう。」
「そうね。私も顔見知りだから拓の為にも一緒に居た方が良いかしら。」
ヘルガとシルビアまで参加する気でいた。
この2人も美容に対して結構気を使っている。
「拓の為」という言葉は、参加するための呪文なのだろうか?
余計な面倒が増えた様な気がするが、誰も拓を助ける事は無かった。
バタフライ公爵夫人がやって来た。
ヘンデリック侯爵に挨拶をすると、早速バタフライ公爵夫人、ナターシャ、シルビア、ヘルガと4人がそろって拓の所へやって来る。
ヘンデリック侯爵も小屋まで一緒に来たが、拓への引き渡しが終わると直ぐに屋敷へと戻ってしまう。
女性陣が来るのと同時に、ガラとドクスは挨拶をしてヘンデリック侯爵と一緒に屋敷へと逃げる。
今回、バタフライ公爵夫人は拓の小屋に滞在することになる。
暫くの間は拓の用意する食事を食べて貰うことになるのと、バタフライ公爵夫人がスッピンを見られたくないだろうと気遣っての事だ。
その間、ガラとドクスは屋敷の方で世話になる。
そうなるとは思っていたがダイフクはガラと一緒に屋敷へと行ってしまった。
ダイフクは拓と契約している魔獣のはずなのだが・・・
それ以前に、スライムはどうやって周囲の状況を把握しているのか不思議に思う拓だった。
「バタフライ様は、こちらの部屋を使ってください。
客室は2部屋しかないので、お付きの方2人は同室でお願いします。」
荷物を置いた所で、先ずはクレンジング剤を渡して化粧を落としてもらうことにする。
バタフライ公爵夫人が他の3人にスッピンを見られるのを嫌がると思ったが、気にしない様だった。
「これが拓さんのクレンジング剤なのね。」
「本当に化粧が綺麗に落ちるのね。」
「肌が突っ張らないし、良い感じだ。」
ナターシャ、シルビア、ヘルガまでクレンジング剤を試し、自分達も購入したいと考えていた。
メイドの2人も興味深そうに見ているので、同じものをプレゼントしておく。
次に拓が出したのは、ドロッとした紫色の液体。
「これは体内に溜まった毒素や老廃物も出してくれます。
味の保証は出来ませんが、暫くの間 毎朝飲んでもらいます。」
拓はメイドの2人にも勧めてみると、2人とも嬉しそうに受け取った。
この薬はアゼルド侯爵領に行ったときに採取した薬草を使って作ってある。
「苦いですね。」
全員がそう言いながらも、全て飲み干していた。
その後は、ヘルガが中心になって体を動かし汗をかいてもらう。
その間に拓は食事の準備をするのだが、バタフライ公爵夫人のお付きの2人も手伝ってくれる。
ナターシャ、シルビア、ヘルガも一緒に食事をするので、量が有るので助かる。
この2人は料理も得意で、拓が少し言うだけで問題なく調理をしてくれる。
「2人とも手際が良いですね。良く料理をされるのですか。」
「料理をする様になったのは、こちらに来る事が決まってからです。」
「この日の為に、特訓を受けてきましたので。」
今回の件で拓は2人に迷惑を掛けたと思ったが、料理を作れるようになって良かったと言ってくれる。
2人には別の料理を用意する予定だったが、同じ料理を食べたいと言われてしまった。
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