165 / 304
165山サソリ
しおりを挟む
アーネス一行の旅は、他に人の居ない道を進んでいた。
途中、魔獣に襲われることも有ったが、ガラとゴンで十分に退治出来ていた。
「アンデットの呪いが解けたとは聞いてましたが、ガラさんは随分と強くなりましたよね。」
「未だ未だだ。俺はもっと強くなりたい。」
「なら、俺達で特訓して、大将を倒してしまいましょうか。」
魔獣を倒した処理が終わり、一休みしてゴンとガラが話していると
「ほう、ゴンとガラが俺を倒すのか。
王都に帰ったら、俺が徹底的に鍛えて協力してやろう。」
アーネスが2人の背後から話し掛ける。
「嫌だな、大将。冗談に決まっているじゃないですか。」
ゴンが笑って流そうとしたが
「鍛えてください。お願いします。」
ガラは立ち上がり、アーネスにお願いしていた。
「ガラさんに置いて行かれるのも寂しいから、俺も参加させて貰いますよ。」
結局、ゴンも特訓に参加することになり、ついでにと拓の強制参加も決まった。
町に近づくと、アーネスの探索魔法に戦闘が行われている気配が引っ掛かった。
「もしかすると、森サソリが退治しきれていないのかもしれないな。
ゴン、このまま馬車を町の中へ。俺は少し手伝ってくる。」
アーネスが出て行こうとすると、
「小父さん待って、俺も行く。森サソリの肉や殻は美味しく調理できるみたい。」
「あの肉は苦くて食えたもんじゃないだろ。」
「記憶の腕輪に苦みを取る薬液が記録されていた。俺が麻痺させるから燃やさずに止めを刺して。」
「だったら、大量に素材を確保しないとな。」
拓がそう言うので、アーネス、拓、ガラで戦闘に参戦し、ゴンはスライムのダイフクを連れて そのまま町へ馬車を移動させることになった。
「げっ、地面が赤い。」
拓が驚くのも無理はない。1mは有る森サソリが地面を覆っていた。
戦っているのは、町を守る騎士団だろう。全員が同じ鎧を着ている。
拓は銃を取り出すとしびれ薬をセットし、森サソリに向かって撃ち始めた。
今回使った痺れ薬は球が破裂すると気化するもので、周囲まで痺れさせていた。
少し時間をずらして、アーネスとガラが止めを刺す。
拓のしびれ薬の力と、大きな流れは騎士団の方へと向かっていたので、殆ど危険はない。
襲ってくる森サソリもいるが、集団でない限り2人の敵ではなかった。
襲撃が終わるまで時間が掛かったが、大量の森サソリが倒されていた。
すると、騎士団の方から女の子と大男がやって来た。
大男は体が大きいだけでなく迫力が有り存在感が有るのだが、拓の視線は女の子に釘付けになっていた。
「ご助力ありがとうございました。
私はロマニュ領主の娘、シレーヌと申します。こちらは、騎士団長のデウスです。」
領主の娘と言った女性は、拓と同じ位の年齢。
そして、その髪は拓が漫画でしか見た事のない見事な金髪縦巻きロール。
途中、魔獣に襲われることも有ったが、ガラとゴンで十分に退治出来ていた。
「アンデットの呪いが解けたとは聞いてましたが、ガラさんは随分と強くなりましたよね。」
「未だ未だだ。俺はもっと強くなりたい。」
「なら、俺達で特訓して、大将を倒してしまいましょうか。」
魔獣を倒した処理が終わり、一休みしてゴンとガラが話していると
「ほう、ゴンとガラが俺を倒すのか。
王都に帰ったら、俺が徹底的に鍛えて協力してやろう。」
アーネスが2人の背後から話し掛ける。
「嫌だな、大将。冗談に決まっているじゃないですか。」
ゴンが笑って流そうとしたが
「鍛えてください。お願いします。」
ガラは立ち上がり、アーネスにお願いしていた。
「ガラさんに置いて行かれるのも寂しいから、俺も参加させて貰いますよ。」
結局、ゴンも特訓に参加することになり、ついでにと拓の強制参加も決まった。
町に近づくと、アーネスの探索魔法に戦闘が行われている気配が引っ掛かった。
「もしかすると、森サソリが退治しきれていないのかもしれないな。
ゴン、このまま馬車を町の中へ。俺は少し手伝ってくる。」
アーネスが出て行こうとすると、
「小父さん待って、俺も行く。森サソリの肉や殻は美味しく調理できるみたい。」
「あの肉は苦くて食えたもんじゃないだろ。」
「記憶の腕輪に苦みを取る薬液が記録されていた。俺が麻痺させるから燃やさずに止めを刺して。」
「だったら、大量に素材を確保しないとな。」
拓がそう言うので、アーネス、拓、ガラで戦闘に参戦し、ゴンはスライムのダイフクを連れて そのまま町へ馬車を移動させることになった。
「げっ、地面が赤い。」
拓が驚くのも無理はない。1mは有る森サソリが地面を覆っていた。
戦っているのは、町を守る騎士団だろう。全員が同じ鎧を着ている。
拓は銃を取り出すとしびれ薬をセットし、森サソリに向かって撃ち始めた。
今回使った痺れ薬は球が破裂すると気化するもので、周囲まで痺れさせていた。
少し時間をずらして、アーネスとガラが止めを刺す。
拓のしびれ薬の力と、大きな流れは騎士団の方へと向かっていたので、殆ど危険はない。
襲ってくる森サソリもいるが、集団でない限り2人の敵ではなかった。
襲撃が終わるまで時間が掛かったが、大量の森サソリが倒されていた。
すると、騎士団の方から女の子と大男がやって来た。
大男は体が大きいだけでなく迫力が有り存在感が有るのだが、拓の視線は女の子に釘付けになっていた。
「ご助力ありがとうございました。
私はロマニュ領主の娘、シレーヌと申します。こちらは、騎士団長のデウスです。」
領主の娘と言った女性は、拓と同じ位の年齢。
そして、その髪は拓が漫画でしか見た事のない見事な金髪縦巻きロール。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
177
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる