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154地下
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「きゃ~」
サーシャは、天井から地面の上に落ちた。
天井まで3m位だろうか。堕ちた拍子に足の骨を折ったみたいだ。
痛みを堪えて周りを見ると、クリスティーヌ、拓、ユンクも居る。
直ぐに、拓がポーションを皆に飲ませて怪我を直し、ダイフクにもポーションを飲ませていた
「肌寒いわね。ここは一体何処なの。」
「もしかすると、祭壇の下かも知れないね。」
「祭壇画光った瞬間に、床を突き抜け落ちて来たって事か。」
クリスティーヌ、拓、ユンクが状況を考えていると
「ごめんなさい。私が不注意に指示したから、こんな事になって。」
サーシャが3人に謝った。
「サーシャだけの責任じゃないよ。俺も気にせず魔力を流したし。」
「拓の言う通り、俺も気にせず魔力を流したしな。」
「そうよ、私だって、それを止めようとしなかったし。」
3人がサーシャに話し掛けるが、サーシャが思いつめた様な顔をしている。
「サーシャ、さっきは魔力の流れを見ていたのか。」
状況を整理するために拓が聞くと
祭壇の周囲の魔法陣に魔力が流れ込んでいたらしい。
窪みの部分にも魔力が溜まっては消えるという事を繰り返していた。
それが、スイッチの様に思えたので、2つの窪みに同時に魔力が溜まったタイミングで魔力を流してみたら、今の状態になったそうだ。
「凄いよ、緑の髪の子の物語そのものじゃないか。
これは、本当の冒険が始まったんじゃないか。」
拓が一人で興奮するのを見て、クリスティーヌとユンクは逆に気持ちが落ち着き
サーシャも、落ち込みから少し復活出来た。
「ねぇ、拓。先ずはガラさんに無事だと伝えられないかしら。
後、ここが祭壇の下になるのか確認したいわ。」
クリスティーヌに言われ、拓は奴隷という契約の呪いを介してガラに無事だと伝え、
自分達が祭壇から数十m地下の洞窟に居る事を確認した。
自分達が立っている場所は祭壇と同じ様な円形の台の上で祭壇と同じ大きさだと思われる。
魔法陣が書いてあるが、サーシャが確認しても魔力の流れは全く見えなかった。
本来なら、ただ落ちるのではなく、受けとめる働きが有ったのかもしれない。
4人で周囲を調べてみたが、何も無い。
上から下へ落ちるだけの一方通行の様だった。
「どうやら、この穴を進んでいくしか無いわね。」
クリスティーヌは奥まで光が届かない先を指していた。
「その前に、ここで一休みしよう。
皆 自分で思っている以上に疲れているだろうから。」
拓がそう言うが、クリスティーヌは厳しそうな顔をする。
「そうかもしれないけど、どうしたらいいの。
寒さ対策なんてしてきてないし、洞窟で火を焚くのも危険よ。」
拓は、これからすることは秘密にする様に言って、奥への道を塞ぐ形でテント型の小屋を2つ取り出す。
驚くクリスティーヌとユンクに自分の保有魔力と全属性の魔法が使える事を説明した。ただ
「何で2つも有るのよ。それなら、谷に落ちた時 別々のテントに泊まれたじゃない。」
サーシャから想定外の突込みが入ったので、王都に戻った時に追加で購入したと説明した。
今回出したのは、新たに購入した個室の2つなので、嘘ではない。
拓としてはサーシャが不安にならないよう護衛を兼ねていたのだが、確かに子供とはいえ女の子に対してもう少し気を使った方が良かったかもしれない反省する。
正直、寝相が悪そうなサーシャがベットから落ちて自分が下敷きにならないかと心配していたし・・・
ユンクがテーブルをセットし、暖かい食事を取り、テント型の小屋で休むことにした。
サーシャは、天井から地面の上に落ちた。
天井まで3m位だろうか。堕ちた拍子に足の骨を折ったみたいだ。
痛みを堪えて周りを見ると、クリスティーヌ、拓、ユンクも居る。
直ぐに、拓がポーションを皆に飲ませて怪我を直し、ダイフクにもポーションを飲ませていた
「肌寒いわね。ここは一体何処なの。」
「もしかすると、祭壇の下かも知れないね。」
「祭壇画光った瞬間に、床を突き抜け落ちて来たって事か。」
クリスティーヌ、拓、ユンクが状況を考えていると
「ごめんなさい。私が不注意に指示したから、こんな事になって。」
サーシャが3人に謝った。
「サーシャだけの責任じゃないよ。俺も気にせず魔力を流したし。」
「拓の言う通り、俺も気にせず魔力を流したしな。」
「そうよ、私だって、それを止めようとしなかったし。」
3人がサーシャに話し掛けるが、サーシャが思いつめた様な顔をしている。
「サーシャ、さっきは魔力の流れを見ていたのか。」
状況を整理するために拓が聞くと
祭壇の周囲の魔法陣に魔力が流れ込んでいたらしい。
窪みの部分にも魔力が溜まっては消えるという事を繰り返していた。
それが、スイッチの様に思えたので、2つの窪みに同時に魔力が溜まったタイミングで魔力を流してみたら、今の状態になったそうだ。
「凄いよ、緑の髪の子の物語そのものじゃないか。
これは、本当の冒険が始まったんじゃないか。」
拓が一人で興奮するのを見て、クリスティーヌとユンクは逆に気持ちが落ち着き
サーシャも、落ち込みから少し復活出来た。
「ねぇ、拓。先ずはガラさんに無事だと伝えられないかしら。
後、ここが祭壇の下になるのか確認したいわ。」
クリスティーヌに言われ、拓は奴隷という契約の呪いを介してガラに無事だと伝え、
自分達が祭壇から数十m地下の洞窟に居る事を確認した。
自分達が立っている場所は祭壇と同じ様な円形の台の上で祭壇と同じ大きさだと思われる。
魔法陣が書いてあるが、サーシャが確認しても魔力の流れは全く見えなかった。
本来なら、ただ落ちるのではなく、受けとめる働きが有ったのかもしれない。
4人で周囲を調べてみたが、何も無い。
上から下へ落ちるだけの一方通行の様だった。
「どうやら、この穴を進んでいくしか無いわね。」
クリスティーヌは奥まで光が届かない先を指していた。
「その前に、ここで一休みしよう。
皆 自分で思っている以上に疲れているだろうから。」
拓がそう言うが、クリスティーヌは厳しそうな顔をする。
「そうかもしれないけど、どうしたらいいの。
寒さ対策なんてしてきてないし、洞窟で火を焚くのも危険よ。」
拓は、これからすることは秘密にする様に言って、奥への道を塞ぐ形でテント型の小屋を2つ取り出す。
驚くクリスティーヌとユンクに自分の保有魔力と全属性の魔法が使える事を説明した。ただ
「何で2つも有るのよ。それなら、谷に落ちた時 別々のテントに泊まれたじゃない。」
サーシャから想定外の突込みが入ったので、王都に戻った時に追加で購入したと説明した。
今回出したのは、新たに購入した個室の2つなので、嘘ではない。
拓としてはサーシャが不安にならないよう護衛を兼ねていたのだが、確かに子供とはいえ女の子に対してもう少し気を使った方が良かったかもしれない反省する。
正直、寝相が悪そうなサーシャがベットから落ちて自分が下敷きにならないかと心配していたし・・・
ユンクがテーブルをセットし、暖かい食事を取り、テント型の小屋で休むことにした。
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