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129開会式

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1ヶ月ほどして全ての薬草をポーションにすることが出来た。
そして、ポーションを飲み続けガラの腕に浮かんだ呪いの模様は少しづつ薄くなっていた。
ただ、ガラの腕の力は改善されていない。
解読した古文書を何度も読み直したが、呪いが解除されるまでの状態は書かれてなく
今の状態が正しいのかも分からず、拓は焦っていた。

「ポーションは効いている。最後まで続けない限り力は戻らないのかも知れない。」

そんな拓をフォスターが何度も窘めていた。

その他にも

「拓なら、森の中でもポーション作りが出来るだろ」
「もっと薬草が必要だと言っても問題ないぞ。いや、むしろ言ってくれ。
 また行くと思ってハンモックまで購入したんだぞ。」
「そうだよ。あの生活をたった4回で終わりにするなんて酷いよ。」

トウ、バン、ジャンが拓に詰め寄る事も有ったが、ヘルガの拳が頭に3人の頭に落ちて直ぐに事態は収束した。
そして、拓のテント型の小屋から3人のベット等、諸々の物が取り去られた。


拓達がポーション作りをしている間、アーネスとゴンはゲートボールの準備を完成させ、3日後には公開される事になった。
皆が一息つける状態になったので、公開前に、実際に遊ばせてもらうことになった。

ヘンデリック侯爵一家やヘルガやユンク、トウ、バン、ジャン達も集まって3面用意したコートで全員で1日遊ぶことに
盛り上がったのは、拓、フォスター、ドクス、ヘルガの4人
かなり拮抗した戦いだったが、優勝者は拓、次はフォスター、ドクス、ヘルガの順。
アーネスの依頼で、4人はオープンの日に試合を行うことになった。

そして、拓とフォスターがマスクをして登場した話をすると
何故かドクスとヘルガがヘンデリック侯爵に許可を貰い、セバスとロッテンマイヤーの所へと向かった。


辺境地でも、王都で流行っているゲートボールの噂は広がり、オープン当日は、凄い人が集まっていた。
ヘンデリック侯爵、アーネスの挨拶が終わると
事前に試合を見せる為、先ずは拓とフォスターは王都でも見せたマスクをした格好で登場。
王都での謎のマスクマンの話が伝わっているみたいで、会場からは騒めきと歓声が上がった。

その歓声が収まると、次はドクスとヘルガが会場に現れた。
ドクスは真っ白なシルクハットにタキシード、夏なのにマントまで身に着け、顔にも白を基調としたマスク
ヘルガは真っ赤なドレスに羽の付いた帽子、そして顔には黒を基調としたマスク
更には自分の周囲を光魔法で光らせている。
拓はドン引きしていたが、観客からは先程以上の大歓声。2人は手を振って観客に応えていた。


そして、試合が始まった。

1試合目は拓とフォスターの試合で拓の勝ち
2試合目はドクスとヘルガの試合でドクスの勝ち

どちらも接戦で、観客から大きな歓声と拍手。そして最後に

拓とヘルガ、フォスターとドクスの2ペア戦を行い1点差でフォスターとドクスのチームが勝った。

その後は、当日のチケットを手に入れた人達の試合が始まった。
チケットを手に入れられなかった人達は観客に回り応援を始めた。
勿論、子供用の的当てゲームも行われ、大人も子供も楽しんでくれていた。
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