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107プロポーズ?
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その日の夜、無事にアーネスは無事に契約を交わし、拓の小屋の横にテント型の小屋を出してもらって泊まることになった。
「拓のお陰で良い商売になった。これは今回の仕事代だ。」
アーネスは金を渡すと、拓の料理をつまみに酒を飲み始めた。
「拓さん、この料理 本当に美味い。
寝心地の良いベットに風呂まで付いて。本当に感謝です。」
ゴンも料理を摘まみながら、美味しそうに酒を飲む。
ゲートボールについては、ヘンデリック侯爵が場所を用意し、アーネスが夏過ぎに魔道具を持ってくる。
「ゲームが流行ると良いね。」
「流行るに決まっているだろ。
本当はもっと早くに設置したい所だが、夏に大会を開催するからな。」
アーネスは嬉しそうに話す。
今、ゲートボールをやっている人達の中では、オープンの日にマスクをしていた2人は誰だ?
と話題になっていて、大会での優勝候補として挙げられているらしい。
「拓が王都に居れば、謎のマスクマンとして参加して盛り上がったんだがな。」
少し残念そうだったが、そればかりは どうしようもない。
アーネスとゴンは忙しそうに動き回り、夜はヘンデリック侯爵と打ち合わせを続け
当初の滞在予定をオーバーして王都へ帰ることになった。
「アーネス小父さん、これ帰りの旅で食べて。」
拓が渡したのは、水魔法で水分を抜いた乾麺や野菜、そして瓶に入った数種類のソースと粉状にしたスープの素。
簡単に使い方を教えると
「これは助かる。正直、帰りの食事をどうしたものかと思っていた所だった。
拓との旅は楽しいが、居なくなった後の差が激しくてな。」
アーネスはそう言うと、受け取った食材を空間魔法で収納した。
「夏が過ぎたらまた来る。大丈夫だと思うが、しっかりやれよ。」
朝早く、アーネス達は王都へと出発した。
馬車に揺られて街道を進むアーネスとゴン。
「そろそろ、野宿の準備だ。ゴン、さっそく拓の用意した食材を使ってみるぞ。」
馬車を止めてテントを用意し、晩飯の準備を行う。
麺を茹でる隣で、瓶に入ったソースを温め、乾燥した野菜とスープの素をお湯に入れるだけだが・・・
「大将、このスパゲティ美味過ぎ。
この汁も、お湯に混ぜただけとは思えない。」
ゴンが嬉しそうに食べている。
旅の食事と言えば、硬いパンに乾燥肉が一般的だと言うのに
拓が居なくても、これだけの食事が出来るなら十分だろう。
「しかし、拓さんは何で売り物にしようとしないんですかね。
これだけの技術なら、引手数多でしょうに。」
「拓は知識や技術の公開については、身内とそれ以外で完全に線を引いている。
あいつが商品にする気が無いなら、それで良いと思っている。」
その理由をフォスターも知っているみたいだが、アーネスはあえて聞く気は無い。
拓が、自分の事を身内として見てくれているのなら、それで良い。
「俺も拓さんに受け入れられたって事ですね。
こうなったら、一気に拓さんにプロポーズをするしかないかな。」
ゴンの言葉にアーネスが口に入れていた汁を噴き出してしまった。
「嫌だな、大将。冗談ですよ。大丈夫ですか。」
笑っているゴンを冷ややかな目で見るアーネスだった。
「拓のお陰で良い商売になった。これは今回の仕事代だ。」
アーネスは金を渡すと、拓の料理をつまみに酒を飲み始めた。
「拓さん、この料理 本当に美味い。
寝心地の良いベットに風呂まで付いて。本当に感謝です。」
ゴンも料理を摘まみながら、美味しそうに酒を飲む。
ゲートボールについては、ヘンデリック侯爵が場所を用意し、アーネスが夏過ぎに魔道具を持ってくる。
「ゲームが流行ると良いね。」
「流行るに決まっているだろ。
本当はもっと早くに設置したい所だが、夏に大会を開催するからな。」
アーネスは嬉しそうに話す。
今、ゲートボールをやっている人達の中では、オープンの日にマスクをしていた2人は誰だ?
と話題になっていて、大会での優勝候補として挙げられているらしい。
「拓が王都に居れば、謎のマスクマンとして参加して盛り上がったんだがな。」
少し残念そうだったが、そればかりは どうしようもない。
アーネスとゴンは忙しそうに動き回り、夜はヘンデリック侯爵と打ち合わせを続け
当初の滞在予定をオーバーして王都へ帰ることになった。
「アーネス小父さん、これ帰りの旅で食べて。」
拓が渡したのは、水魔法で水分を抜いた乾麺や野菜、そして瓶に入った数種類のソースと粉状にしたスープの素。
簡単に使い方を教えると
「これは助かる。正直、帰りの食事をどうしたものかと思っていた所だった。
拓との旅は楽しいが、居なくなった後の差が激しくてな。」
アーネスはそう言うと、受け取った食材を空間魔法で収納した。
「夏が過ぎたらまた来る。大丈夫だと思うが、しっかりやれよ。」
朝早く、アーネス達は王都へと出発した。
馬車に揺られて街道を進むアーネスとゴン。
「そろそろ、野宿の準備だ。ゴン、さっそく拓の用意した食材を使ってみるぞ。」
馬車を止めてテントを用意し、晩飯の準備を行う。
麺を茹でる隣で、瓶に入ったソースを温め、乾燥した野菜とスープの素をお湯に入れるだけだが・・・
「大将、このスパゲティ美味過ぎ。
この汁も、お湯に混ぜただけとは思えない。」
ゴンが嬉しそうに食べている。
旅の食事と言えば、硬いパンに乾燥肉が一般的だと言うのに
拓が居なくても、これだけの食事が出来るなら十分だろう。
「しかし、拓さんは何で売り物にしようとしないんですかね。
これだけの技術なら、引手数多でしょうに。」
「拓は知識や技術の公開については、身内とそれ以外で完全に線を引いている。
あいつが商品にする気が無いなら、それで良いと思っている。」
その理由をフォスターも知っているみたいだが、アーネスはあえて聞く気は無い。
拓が、自分の事を身内として見てくれているのなら、それで良い。
「俺も拓さんに受け入れられたって事ですね。
こうなったら、一気に拓さんにプロポーズをするしかないかな。」
ゴンの言葉にアーネスが口に入れていた汁を噴き出してしまった。
「嫌だな、大将。冗談ですよ。大丈夫ですか。」
笑っているゴンを冷ややかな目で見るアーネスだった。
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