17 / 304
017奴隷商人
しおりを挟む
ヘルガは付き添いは自分1人で問題ないと考えていたが、ヘンデリックに言われトウも付き添う事になった。
「拓が奴隷を買うか。独りで森に行くより、その方が良いと思う。
少しの油断で命を落とす事なんて良くある話だからな。」
正直、トウは拓が1人で森に行かない事に安心した。
奴隷商人にこちらの要望を伝えて、部屋で待機していると5名の奴隷が連れて来られた。
初めにヘンデリック侯爵の名を出したからか、想定より高ランクの奴隷だ。
中には初級魔道師までいる。価格も想定しているより2桁は違うだろう。
「こちらの希望は先に伝えた通りだ。選び直してくれ。」
ヘルガの指示で3回入れ替えさせ、次の6人が連れて来られた。
奴隷商人の説明を聞いて3人に絞った。3人とも元冒険者で
1人目は、ギャンブルをして借金の為、奴隷になった。
力も有り、そこそこの魔獣と戦う事が出来る。
この中では一番値段の高い奴隷だ。
2人目は、ギルドの依頼に失敗し奴隷になっていた。
失敗の罰則金を取り戻そうと、無理な依頼に手を出して借金を重ねた結果だった。
それなりに自分の腕には自信があるみたいだが、1人目より強くは無い。
3人目は、両腕がアンデットの呪いを受けていた。
呪いで両腕が子供並みの力しか出なくなり、呪いを解呪しようとし借金を抱え奴隷なった。
両腕以外は問題無く、重い荷物だろうと背負う事が出来る。
但し、軽い剣しか持つ事が出来ず、冒険者時代の様に戦うことは出来ない。
攻撃力より力と言われて連れて来られたのだろう。
奴隷商人からの説明が終わった所で
「拓、どうだ。拓の希望に合いそうな人選だと思うが。」
ヘルガが、拓に話を振ると
「皆さん、俺が主人になります。
縁が有って、ヘンデリック侯爵には力添えをしてして頂いていますが、
実際の生活は侯爵とは関係ありません。」
拓が状況を説明した。すると
1人目の奴隷はあからさまに興味を無くし
2人目は子供が主人なのかと、少し見下した感じになっている。
これでは、拓の信頼出来る相手という訳にはいかない。
3人目の態度は変わらなかったが、呪いを受けている腕では厳しいだろう。
トウとしては、今回の3人も無理かと思っていたが
「俺が主人でも、貴方は良いですか。」
拓は、3人目の呪いを受けた腕の男に話しかけた。
「ガラと申します。私で良ければ宜しくお願いします。」
「そうですか。ガラさんにお願いします。」
と奴隷商人に告げていた。トウはヘルガが止めると思っていたが
「そうか、その男なら私も賛成だ。少し待っていてくれ、店主と話しをしてくる。」
ヘルガは店主と別の部屋に移動し、暫くして疲れた顔の奴隷商人と戻って来た。
「拓、金貨8枚で良いそうだ。」
元の値段が金貨13枚だったので、かなり強引に値引きをしたのだろう。
拓が金貨8枚を支払うと、その場で拓と奴隷に契約という呪いが掛けられ、ガラの左胸に奴隷紋と呼ばれる印が浮かび上がった。
「拓が奴隷を買うか。独りで森に行くより、その方が良いと思う。
少しの油断で命を落とす事なんて良くある話だからな。」
正直、トウは拓が1人で森に行かない事に安心した。
奴隷商人にこちらの要望を伝えて、部屋で待機していると5名の奴隷が連れて来られた。
初めにヘンデリック侯爵の名を出したからか、想定より高ランクの奴隷だ。
中には初級魔道師までいる。価格も想定しているより2桁は違うだろう。
「こちらの希望は先に伝えた通りだ。選び直してくれ。」
ヘルガの指示で3回入れ替えさせ、次の6人が連れて来られた。
奴隷商人の説明を聞いて3人に絞った。3人とも元冒険者で
1人目は、ギャンブルをして借金の為、奴隷になった。
力も有り、そこそこの魔獣と戦う事が出来る。
この中では一番値段の高い奴隷だ。
2人目は、ギルドの依頼に失敗し奴隷になっていた。
失敗の罰則金を取り戻そうと、無理な依頼に手を出して借金を重ねた結果だった。
それなりに自分の腕には自信があるみたいだが、1人目より強くは無い。
3人目は、両腕がアンデットの呪いを受けていた。
呪いで両腕が子供並みの力しか出なくなり、呪いを解呪しようとし借金を抱え奴隷なった。
両腕以外は問題無く、重い荷物だろうと背負う事が出来る。
但し、軽い剣しか持つ事が出来ず、冒険者時代の様に戦うことは出来ない。
攻撃力より力と言われて連れて来られたのだろう。
奴隷商人からの説明が終わった所で
「拓、どうだ。拓の希望に合いそうな人選だと思うが。」
ヘルガが、拓に話を振ると
「皆さん、俺が主人になります。
縁が有って、ヘンデリック侯爵には力添えをしてして頂いていますが、
実際の生活は侯爵とは関係ありません。」
拓が状況を説明した。すると
1人目の奴隷はあからさまに興味を無くし
2人目は子供が主人なのかと、少し見下した感じになっている。
これでは、拓の信頼出来る相手という訳にはいかない。
3人目の態度は変わらなかったが、呪いを受けている腕では厳しいだろう。
トウとしては、今回の3人も無理かと思っていたが
「俺が主人でも、貴方は良いですか。」
拓は、3人目の呪いを受けた腕の男に話しかけた。
「ガラと申します。私で良ければ宜しくお願いします。」
「そうですか。ガラさんにお願いします。」
と奴隷商人に告げていた。トウはヘルガが止めると思っていたが
「そうか、その男なら私も賛成だ。少し待っていてくれ、店主と話しをしてくる。」
ヘルガは店主と別の部屋に移動し、暫くして疲れた顔の奴隷商人と戻って来た。
「拓、金貨8枚で良いそうだ。」
元の値段が金貨13枚だったので、かなり強引に値引きをしたのだろう。
拓が金貨8枚を支払うと、その場で拓と奴隷に契約という呪いが掛けられ、ガラの左胸に奴隷紋と呼ばれる印が浮かび上がった。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
177
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる