20 / 27
最強ネクロマンサー、竜王と出会う
しおりを挟む
「ふむぅ…この魔道具…不思議なのじゃ。こんな貴重な魔道具をエルフハンター達は一体どこで手に入れたのか? こういった魔道具は普通なら、何かしら出自がわかるような紋章やら何やらが刻まれていることがあるのじゃが…一体どこの誰がこんなものをエルフハンターに与えたのじゃろう。それより気になることがもう一つあるのじゃ…シオン殿!私をいつまでたっても魔王様呼びで、名前で呼んでくれないのじゃがどう思う、シルフィ!?」
「あら、そんなことですか?」
魔王のメイド、シルフィがくすりと笑う。
「…そんなこととはなんじゃ!」
「まぁ、礼儀正しい少年でいいじゃないですか。魔王様のことを尊重してくださっているんですよ。逆に考えてください。名前で呼んで良いと言われて、次から気安く呼び捨てにするぶしつけな性格だとそれはそれで魔王様の好みではないのでは?」
「うむぅ、たしかになのじゃ…あの奥ゆかしい感じのシオン殿が…可愛いのじゃ」
「ならば、いいではないですか。そのうち本当に仲良くなった時にきっと名前で呼んでくれますよ。それにしても…シオン様は凄いですね。あのプライドが高く警戒心が強いカタリナ森の一族のエルフ達がまとめて、この魔王城にくるとは…。カタリナ一族は、力がそれほどない分、凄く臆病で警戒心が強いのですよ。いくら命を助けたとは言え、あれほど無防備に信頼されるシオン様というのは一体どういうことなのか…」
「きっと可愛いからなのじゃ」
「確かにシオン様は可愛いですが、それだけとは思えませんね…」
こんこんとドアをノックする音がした。
「世間話中、失礼する。入っていいか?」
「…その声は…まさかなのじゃ…」
「なんだいるではないか!いるなら返事をしろ!久しぶりだなアンリ!」
扉を開けて、入ってきたのは灼熱のように燃える赤髪の美少女。竜王ロンロン。正直今は会いたくない相手だったのじゃ。
「ロンロン…!な、何をしにきたのじゃ!?」
「もちろん姉上を返してもらいにきた!アンリひどいな。何故あの姉上が復活したのを教えてくれなかった。友人としてひどい裏切りだ」
「…確かにロンロンと私は友達なのじゃ…だけどちょっと今回は伝えない方がいいと思ったのじゃ。親しき仲にも秘密ありという言葉もあるなのじゃ」
「とにかく姉上に会わせろ!どこにいる?」
「い、今は旅行中なのじゃ」
「そうなのか、まぁ、姉上も復活してちょっと遊びたくなる気持ちもわかる。帰ってくるまで待つよ。それでいつ帰ってくる?」
「さ、三年ぐらいかな~なのじゃ」
「長過ぎる!!そんなに待つ時間はない!」
「そ、そんなこと言われても…いつ帰ってくるかどうかはレイン様次第なのじゃ…三年ぐらいの可能性もあるのじゃ」
「アンリ貴様…怪しいな…本当に姉上は旅行に行ってるのか?」
じ~っと私の顔を見つめるロンロン。思わずひたいから汗がぽつりと流れる。それをくんくんと嗅ぐロンロン。
「この汗の…嘘をついてる匂いだな…」
「うぅ、相変わらず獣人並みに臭いに敏感な奴なのじゃ…」
「やはり、姉上はまだこの街にいるようだな!姉上のいるとこに連れていけ!!連れて行かないと人化を解除して暴れるぞ!」
そう言って、口からボフっと火を吐くロンロン。
「…わかったのじゃ。はぁ~困ったのじゃ…ロンロンときたら力こそすべての力至上主義のわがまま竜人…シオン殿を困らせないといいのじゃけど…」
「シオン!!そいつが姉上を復活させたネクロマンサーだな!そいつに話がある!」
「シオン殿に危害を加えるのだけはやめてくれなのじゃ!頼むのじゃ!」
一応先に牽制しておくのじゃ。もしもロンロンのせいで、シオン殿が魔王軍を抜けるなんてことになったら、とんでもない迷惑なのじゃ。
「アンリ、安心しろ!これでも竜人の長だ。竜王ロンロンとしてふさわしいふるまいをする!」
「現在進行形であんまり長にふさわしいふるまいはできてないと思うのじゃ」
「そんなことないだろう!」
◇◆◇
「いや~今日もいい天気だな~」
屋敷の庭で体を伸ばす。ネクロマンサーって部屋に引きこもりがちな根暗なイメージを持たれていたけど。僕は毎朝こうやって朝の光を浴びるようにしてる。
なんだか気分がよくなるよね。
「それにしても…みんな僕を過大評価しすぎな気がするなぁ…」
この間のエルフハンターの一件でもすごく褒められてしまった。僕は何もしてないからいらないというのに、金一封の褒章までもらってしまった。ただ、その後は特に何もない。魔王軍の幹部って暇だなぁ。ここまで攻めてくる勇者なんてめったにいないみたいだし。
これからも基本的にギルドで困ってる人を助けるのを活動にしていくことになるのかなぁ。そんなことを考えていると。目の前に勝気そうな吊り目の美少女が一人立っていた。
近所の子かな? なんか、だれかに似てるような気がする。
「貴様がシオンか…?」
「そうだけど…僕に何か用かな?」
「やはりか!噂通りなかなか貧弱そうで可愛い見た目だではないか!その見た目で保護欲をくすぐり姉上をたぶらかしたのだな…」
「…それはありがとう。僕からすれば君の方がよっぽどかわいらしい見た目だけど…それにたぶらかしたって誰のことかな?」
「わ、私がかわいいだと…!? な、なんということ…ひどい侮辱だ!この私に向かって可愛いなんて…!怒り心頭だ!貴様は今私の逆鱗に触れてる!」
目の前の美少女が頬を真っ赤にして急に悶えだした。怒っているというよりは恥ずかしがってるように見えるけれど。
「う~ん…ごめんね。怒らせるつもりじゃなかったんだけど」
「もっと誠意ある謝罪を要求する!」
「…どうすればいいんだろう」
「それはもち…うぅ、アンリなにする…」
魔王様がその子を押しのけるようにして、ずいっと前にでてきた。魔王様も来てたのか。
「シオン殿、謝る必要はないのじゃ」
「そうかな?」
「…シオン殿はその者は竜人の長ロンロンなのじゃ。シオン殿に話があるそうなのじゃ。ちょっと理不尽な子じゃから気を付けてほしいのじゃ」
魔王様がささやくように言った。
「竜人の長…?こんな可愛い子が?じゃあ、ロンロンさんって呼べばいいのかな…?それともロンロン様?」
「敬称で呼ばれるのは好きではない!ロンロンと呼べ!」
言われてみれば頭の角とか背中にぴょこっと生えてる翼とかレインさんと似てる。そういえば、顔だちも何となくレインさんと似てるなぁ。ちょっとまだ幼いけども。
「ふわぁ…あるじ様…今日も早起きだねぇ…」
噂をすればなんとやらで、レインさんが起きて庭に出てきた。レインさんはアンデッドになってるけど、寝るのが好きだ。
「あ、あねうえぇえ!!」
レインさんの胸へ体当たりするように飛び込むロンロン。すごい勢いだ。僕だったら吹っ飛ばされそう。そんな体当たりをふわっと優しく受け止めるレインさん。
「む、ロンロンではないか。懐かしいな…相変わらずだな。こんな突進、普通なら死んでるぞ?」
「あねうえぇ!!!懐かしいな!!アンデッドになって復活したと聞いて多少腐ってて臭うかと思ったけど、すごくいい匂いだ!生きてるときと全然変わらない姿でびっくりしたぞ!」
「ふふ、そこは私のあるじ様のおかげかな」
「なるほど…どうやら噂通りシオンというやつはすごいネクロマンサーのようだな!姉上をこんな綺麗に復活させてくれて礼を言う!貴様は大した奴だ…!礼を言おう!」
ぺこりと頭を下げるロンロン。
「いえいえ、そんな…」
「これまでいろいろお世話になったな!姉上は私の花嫁として、竜人の里に連れて帰るぞ!」
「…え?花嫁?」
「あら、そんなことですか?」
魔王のメイド、シルフィがくすりと笑う。
「…そんなこととはなんじゃ!」
「まぁ、礼儀正しい少年でいいじゃないですか。魔王様のことを尊重してくださっているんですよ。逆に考えてください。名前で呼んで良いと言われて、次から気安く呼び捨てにするぶしつけな性格だとそれはそれで魔王様の好みではないのでは?」
「うむぅ、たしかになのじゃ…あの奥ゆかしい感じのシオン殿が…可愛いのじゃ」
「ならば、いいではないですか。そのうち本当に仲良くなった時にきっと名前で呼んでくれますよ。それにしても…シオン様は凄いですね。あのプライドが高く警戒心が強いカタリナ森の一族のエルフ達がまとめて、この魔王城にくるとは…。カタリナ一族は、力がそれほどない分、凄く臆病で警戒心が強いのですよ。いくら命を助けたとは言え、あれほど無防備に信頼されるシオン様というのは一体どういうことなのか…」
「きっと可愛いからなのじゃ」
「確かにシオン様は可愛いですが、それだけとは思えませんね…」
こんこんとドアをノックする音がした。
「世間話中、失礼する。入っていいか?」
「…その声は…まさかなのじゃ…」
「なんだいるではないか!いるなら返事をしろ!久しぶりだなアンリ!」
扉を開けて、入ってきたのは灼熱のように燃える赤髪の美少女。竜王ロンロン。正直今は会いたくない相手だったのじゃ。
「ロンロン…!な、何をしにきたのじゃ!?」
「もちろん姉上を返してもらいにきた!アンリひどいな。何故あの姉上が復活したのを教えてくれなかった。友人としてひどい裏切りだ」
「…確かにロンロンと私は友達なのじゃ…だけどちょっと今回は伝えない方がいいと思ったのじゃ。親しき仲にも秘密ありという言葉もあるなのじゃ」
「とにかく姉上に会わせろ!どこにいる?」
「い、今は旅行中なのじゃ」
「そうなのか、まぁ、姉上も復活してちょっと遊びたくなる気持ちもわかる。帰ってくるまで待つよ。それでいつ帰ってくる?」
「さ、三年ぐらいかな~なのじゃ」
「長過ぎる!!そんなに待つ時間はない!」
「そ、そんなこと言われても…いつ帰ってくるかどうかはレイン様次第なのじゃ…三年ぐらいの可能性もあるのじゃ」
「アンリ貴様…怪しいな…本当に姉上は旅行に行ってるのか?」
じ~っと私の顔を見つめるロンロン。思わずひたいから汗がぽつりと流れる。それをくんくんと嗅ぐロンロン。
「この汗の…嘘をついてる匂いだな…」
「うぅ、相変わらず獣人並みに臭いに敏感な奴なのじゃ…」
「やはり、姉上はまだこの街にいるようだな!姉上のいるとこに連れていけ!!連れて行かないと人化を解除して暴れるぞ!」
そう言って、口からボフっと火を吐くロンロン。
「…わかったのじゃ。はぁ~困ったのじゃ…ロンロンときたら力こそすべての力至上主義のわがまま竜人…シオン殿を困らせないといいのじゃけど…」
「シオン!!そいつが姉上を復活させたネクロマンサーだな!そいつに話がある!」
「シオン殿に危害を加えるのだけはやめてくれなのじゃ!頼むのじゃ!」
一応先に牽制しておくのじゃ。もしもロンロンのせいで、シオン殿が魔王軍を抜けるなんてことになったら、とんでもない迷惑なのじゃ。
「アンリ、安心しろ!これでも竜人の長だ。竜王ロンロンとしてふさわしいふるまいをする!」
「現在進行形であんまり長にふさわしいふるまいはできてないと思うのじゃ」
「そんなことないだろう!」
◇◆◇
「いや~今日もいい天気だな~」
屋敷の庭で体を伸ばす。ネクロマンサーって部屋に引きこもりがちな根暗なイメージを持たれていたけど。僕は毎朝こうやって朝の光を浴びるようにしてる。
なんだか気分がよくなるよね。
「それにしても…みんな僕を過大評価しすぎな気がするなぁ…」
この間のエルフハンターの一件でもすごく褒められてしまった。僕は何もしてないからいらないというのに、金一封の褒章までもらってしまった。ただ、その後は特に何もない。魔王軍の幹部って暇だなぁ。ここまで攻めてくる勇者なんてめったにいないみたいだし。
これからも基本的にギルドで困ってる人を助けるのを活動にしていくことになるのかなぁ。そんなことを考えていると。目の前に勝気そうな吊り目の美少女が一人立っていた。
近所の子かな? なんか、だれかに似てるような気がする。
「貴様がシオンか…?」
「そうだけど…僕に何か用かな?」
「やはりか!噂通りなかなか貧弱そうで可愛い見た目だではないか!その見た目で保護欲をくすぐり姉上をたぶらかしたのだな…」
「…それはありがとう。僕からすれば君の方がよっぽどかわいらしい見た目だけど…それにたぶらかしたって誰のことかな?」
「わ、私がかわいいだと…!? な、なんということ…ひどい侮辱だ!この私に向かって可愛いなんて…!怒り心頭だ!貴様は今私の逆鱗に触れてる!」
目の前の美少女が頬を真っ赤にして急に悶えだした。怒っているというよりは恥ずかしがってるように見えるけれど。
「う~ん…ごめんね。怒らせるつもりじゃなかったんだけど」
「もっと誠意ある謝罪を要求する!」
「…どうすればいいんだろう」
「それはもち…うぅ、アンリなにする…」
魔王様がその子を押しのけるようにして、ずいっと前にでてきた。魔王様も来てたのか。
「シオン殿、謝る必要はないのじゃ」
「そうかな?」
「…シオン殿はその者は竜人の長ロンロンなのじゃ。シオン殿に話があるそうなのじゃ。ちょっと理不尽な子じゃから気を付けてほしいのじゃ」
魔王様がささやくように言った。
「竜人の長…?こんな可愛い子が?じゃあ、ロンロンさんって呼べばいいのかな…?それともロンロン様?」
「敬称で呼ばれるのは好きではない!ロンロンと呼べ!」
言われてみれば頭の角とか背中にぴょこっと生えてる翼とかレインさんと似てる。そういえば、顔だちも何となくレインさんと似てるなぁ。ちょっとまだ幼いけども。
「ふわぁ…あるじ様…今日も早起きだねぇ…」
噂をすればなんとやらで、レインさんが起きて庭に出てきた。レインさんはアンデッドになってるけど、寝るのが好きだ。
「あ、あねうえぇえ!!」
レインさんの胸へ体当たりするように飛び込むロンロン。すごい勢いだ。僕だったら吹っ飛ばされそう。そんな体当たりをふわっと優しく受け止めるレインさん。
「む、ロンロンではないか。懐かしいな…相変わらずだな。こんな突進、普通なら死んでるぞ?」
「あねうえぇ!!!懐かしいな!!アンデッドになって復活したと聞いて多少腐ってて臭うかと思ったけど、すごくいい匂いだ!生きてるときと全然変わらない姿でびっくりしたぞ!」
「ふふ、そこは私のあるじ様のおかげかな」
「なるほど…どうやら噂通りシオンというやつはすごいネクロマンサーのようだな!姉上をこんな綺麗に復活させてくれて礼を言う!貴様は大した奴だ…!礼を言おう!」
ぺこりと頭を下げるロンロン。
「いえいえ、そんな…」
「これまでいろいろお世話になったな!姉上は私の花嫁として、竜人の里に連れて帰るぞ!」
「…え?花嫁?」
0
お気に入りに追加
4,530
あなたにおすすめの小説
鶴と修羅〜助けられた鶴ですが、恩人の少年がトラックに轢かれて異世界へ!?え?私も行くの?〜
二階堂吉乃
ファンタジー
鶴の妖である千鶴は、ある日釣り糸に絡まっていたところを少年に助けられた。「少年に嫁げ。恩を返さなければ、天罰で死ぬ」と長老達は言う。しかし少年はトラックに轢かれて死んでしまった。絶望する千鶴。だが彼は異世界に転生していることが分かり、彼女は渋々異世界に行く。少年はケンという名の美形の農夫に生まれ変わっていた。一目惚れした千鶴は妻にしてくれと頼んだが、あっさり断られてしまった。結局、押しかけ女房となる。ケンの下には、なぜか次々と妖がやって来る。江戸時代の狐やモンゴルの白馬と千鶴は徐々に家族となっていく。ある日、ケンに召集令状が届く。千鶴に横恋慕した王子の陰謀だった。心配性で甘えん坊の鶴がチートな妖術で奮闘するお話。全30話。

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。

何でも奪っていく妹が森まで押しかけてきた ~今更私の言ったことを理解しても、もう遅い~
秋鷺 照
ファンタジー
「お姉さま、それちょうだい!」
妹のアリアにそう言われ奪われ続け、果ては婚約者まで奪われたロメリアは、首でも吊ろうかと思いながら森の奥深くへ歩いて行く。そうしてたどり着いてしまった森の深層には屋敷があった。
ロメリアは屋敷の主に見初められ、捕らえられてしまう。
どうやって逃げ出そう……悩んでいるところに、妹が押しかけてきた。
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!

家の全仕事を請け負っていた私ですが「無能はいらない!」と追放されました。
水垣するめ
恋愛
主人公のミア・スコットは幼い頃から家の仕事をさせられていた。
兄と妹が優秀すぎたため、ミアは「無能」とレッテルが貼られていた。
しかし幼い頃から仕事を行ってきたミアは仕事の腕が鍛えられ、とても優秀になっていた。
それは公爵家の仕事を一人で回せるくらいに。
だが最初からミアを見下している両親や兄と妹はそれには気づかない。
そしてある日、とうとうミアを家から追い出してしまう。
自由になったミアは人生を謳歌し始める。
それと対象的に、ミアを追放したスコット家は仕事が回らなくなり没落していく……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる