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第1章第6話 スクールスリラーナイトin仮想現実
*6*
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クロードの許可を得たミゲルは重い口を開けた。
ミゲル
「……説明が難しいんだけど、あの箱に閉じ込められているのは……ある人にとっては天国だし、ある人にとっては地獄だ」
春一
「は?詳しく」
ミゲル
「あの箱には、開けた人物の理想の世界にこの世をまるっと変えてしまう魔物が入ってる。
だから開けた人によってこの世界は大きく変わる」
春一
「確かにそりゃパンドラの箱だわな」
クロードを見ると、こくっと頷いた。
ルイス
「どうしてそんな物を桜舞ヶ丘村の人が奪おうとしているの?」
ミゲル
「元々桜舞ヶ丘村の人間が生み出した物だから、奪い返すが正しいね」
ルイス
「ああ、箱の紋章が桜舞ヶ丘村の物だったものね。
でも、どうしてそんな物作ったのよ……!」
クロード
「……その昔、蛮族とは別に最も凶暴で知能が高く邪悪な魔族、魘魍族が居たという」
黙っていたクロードが口を開く。
クロード
「我々が生まれるずっと昔、魘魍族との戦争があった。
全滅したと思われていたが今でもどこかで子孫が暮らしている」
ルイス
「魘魍族が私達の先祖達を襲って、それを返り討ちにしたって歴史ね。
まさか生き残りが居たなんて、学校じゃ習わなかったわ……」
春一
「生き残りと桜舞ヶ丘村に何の関係が?」
ミゲル
「あの村は桜の木が常に咲いていてね、とっても綺麗な場所でさ。
だから桜舞ヶ丘と呼ばれているんだ。
だけどそれは表向き、桜舞ヶ丘は実は“逢魔ヶ丘”と書く。
魔と逢う場所なんだ、あそこは。
だから魘魍族が隠れていてもおかしくないって聖騎士団は踏んでいる、でしょ?」
ミゲルに言われ、クロードは頷いた。
春一
「じゃああの女は魘魍族の末裔で、復讐の為にあの箱を開けて世界を変えようとしているのか?
自分達魘魍族が生きやすい世界に」
ミゲル
「良いかい?春一君。
さっき言ったように正義の反対は悪じゃない。
彼らには彼らの信念があるんだよ、復讐なんて一言で片付けるのは良くない」
クロード
「復讐だ、奴らはそれだけだ。
お前の言うように正義と悪では無く2つの正義だと言うのなら、その2つは相容れない。
どちらかが滅び、どちらかが自由を得る。
それしか無いのだ」
ミゲル
「血で得た物はいずれ血で塗り返される。
争いからは何も生まれない、生まれるとしたら新たなる憎しみだ。
きっとお互い納得出来る妥協点があるはずだよ。
それが無い寂しい世界なら、そんな物滅んでしまえば良い」
春一
「温厚な奴だと思いきや、なかなかの過激派だなぁ」
ミゲル
「俺はあくまで平和主義者だよ」
ニコリとミゲルは微笑む。
クロード
「偽善者の間違いだろう?
全ての生き物が幸せになる世界などありえない。
私は自分の周りを守るのに精一杯で、蛮族やら魔族やらの幸せに構っていられない」
ミゲル
「聖騎士団はみんなの味方なんじゃないの?」
クロード
「聖騎士団は民を守るのが仕事。それ以外を守るのは業務外だ」
ミゲルはじっとクロードを見つめた。
クロードは睨む。
暫し沈黙が続く。
先に視線を逸らしたのはミゲルだった。
ミゲル
「……俺も行こうかな、桜舞ヶ丘村」
ニヤリと笑って、ビーカーに口を付けるミゲル。
クロードは何を考えているか読めない目の前の男が不気味だった。
クロード
「は?何故?」
ミゲル
「クロード君の仕事がそういう事なら、俺の仕事は平和的解決に導く事だからね」
クロード
「貴様の仕事は蛮族の研究だろう!?」
ミゲル
「それが嫌だから逃げてきたんでしょ?
だけどこんな所に引きこもって理想を語っても状況は変わらない。
クロード君の言う通り偽善者だよね。
だから俺も旅に連れて行ってよ」
クロード
「断る」
端的に拒否したクロードを、ミゲルはサラリと受け流す。
ミゲル
「2人はどう?俺を仲間に入れてくれる?」
春一
「俺は問題無い、お前とは気が合いそうだ!」
ルイス
「ア、アタシは……クロードさん次第、かな……」
ルイスは隣に座るクロードをチラッと見る。
クロード
「2対1で却下だ」
ミゲル
「2対2でドローだよ、後は詩乃ちゃん次第だ」
ルイス
「そ、そうだわ!詩乃ちゃん探しに行かなきゃ!」
春一
「きっとどこかでベソかいてるだろうな」
ミゲル
「よし!先に詩乃ちゃんを見つけた方の意見に従うっていうのはどう?」
クロード
「そんなの貴様が有利に決まっているだろう!?
大体、こんな迷路のような学校で見つけられる訳が無い!」
ミゲル
「分かったよ、じゃあ元に戻すからゲームしよ!」
ミゲルは立ち上がり、コーヒーを飲み干す。
ミゲル
「……あーあ、すっかり冷めきっちゃったよ」
ミゲル
「ほら、君らも早く飲んで!」
ミゲルに急かされ、3人も飲み干す。
ミゲル
「ハンデとして君達3人で探しな?
俺が指を鳴らしたら元の廃校に戻る。
そしたらスタートだよ」
言うや否や、ミゲルは顔の横で指を鳴らして素早く教室を飛び出た。
クロード
「なっ!唐突過ぎるだろう!?」
クロードも後に続いて教室を出る。
廊下には既にミゲルの姿は無かった。
春一
「ミゲル、パーティー入り確定か?」
クロード
「早く探すぞ!」
焦るクロードは2人を引き連れて、探し始めた。
いくつ目かの引き戸を開けた時、布団でスヤスヤと眠る詩乃が居た。
ミゲル
「……みーつけた」
ミゲルは眠る詩乃に近付き、片膝を付いて詩乃の肩を軽く揺すった。
顔が歪み、まだ寝ぼけている詩乃とミゲルは目が合った。
ミゲル
「おはよう、よく眠れた?」
最初何の事だか分からなかったが、徐々に頭が働きだして急いで飛び起きる。
詩乃
「あ、あなた誰!?」
布団を胸の前で握り、警戒する詩乃。
ミゲル
「ごめん、また驚かせちゃったね。俺はミゲル・アダムス。
君は東雲詩乃ちゃんだね?」
詩乃
「何で私の名前を?……え、また?またって?」
ミゲル
「君のお仲間とさっきまで話してて名前教えてもらったんだ。
その前に君とも会ったよ、肩を叩いたら逃げられちゃったけど」
詩乃
「あ!あの時あなただったの!?てっきりお化けかと……!
ごめんなさい!」
ミゲル
「大丈夫だよ謝らなくて、あんな状況じゃ怖いもんね」
優しく微笑むミゲルに少し警戒を解く詩乃。
詩乃
「……あ、あれ?メアリーは?」
周りをキョロキョロと見る。
ミゲル
「メアリー?仲間はあの3人以外にも居るんだ?」
詩乃
「いや、ここに住んでいる女の子で、一緒に寝ようって言われてさっきまでここで一緒に寝てたんですけど」
ミゲル
「女の子?ここに住んでるのは俺だけなんだけど……」
首を傾げるミゲルの言葉に背筋が凍る詩乃。
掴んでいた布団に目をやると、綺麗な白い布団がいつの間にか茶色く変色し、所々破けている古びた布団に変わり果てていた。
廊下に叫び声が響き、3人は振り返る。
クロード
「詩乃っ!!」
3人は慌てて声がした方へ走る。
教室から、ミゲルが詩乃をお姫様抱っこで抱きかかえながら出てくる所だった。
クロード
「遅かったか……」
春一
「ゲームにも負けたけど、人の運び方も負けてるからな?」
ミゲル
「お化けに会っちゃったみたいで、気失っちゃった」
ルイス
「え、お化け?え、居るの?」
ミゲル
「居るみたいだね~。
たまに笑い声聞こえてたけど、あれお化けだったのか~。
幽霊と同居してたんだね、俺」
悠長に笑うミゲルに3人は苦笑いをした。
ミゲル
「……説明が難しいんだけど、あの箱に閉じ込められているのは……ある人にとっては天国だし、ある人にとっては地獄だ」
春一
「は?詳しく」
ミゲル
「あの箱には、開けた人物の理想の世界にこの世をまるっと変えてしまう魔物が入ってる。
だから開けた人によってこの世界は大きく変わる」
春一
「確かにそりゃパンドラの箱だわな」
クロードを見ると、こくっと頷いた。
ルイス
「どうしてそんな物を桜舞ヶ丘村の人が奪おうとしているの?」
ミゲル
「元々桜舞ヶ丘村の人間が生み出した物だから、奪い返すが正しいね」
ルイス
「ああ、箱の紋章が桜舞ヶ丘村の物だったものね。
でも、どうしてそんな物作ったのよ……!」
クロード
「……その昔、蛮族とは別に最も凶暴で知能が高く邪悪な魔族、魘魍族が居たという」
黙っていたクロードが口を開く。
クロード
「我々が生まれるずっと昔、魘魍族との戦争があった。
全滅したと思われていたが今でもどこかで子孫が暮らしている」
ルイス
「魘魍族が私達の先祖達を襲って、それを返り討ちにしたって歴史ね。
まさか生き残りが居たなんて、学校じゃ習わなかったわ……」
春一
「生き残りと桜舞ヶ丘村に何の関係が?」
ミゲル
「あの村は桜の木が常に咲いていてね、とっても綺麗な場所でさ。
だから桜舞ヶ丘と呼ばれているんだ。
だけどそれは表向き、桜舞ヶ丘は実は“逢魔ヶ丘”と書く。
魔と逢う場所なんだ、あそこは。
だから魘魍族が隠れていてもおかしくないって聖騎士団は踏んでいる、でしょ?」
ミゲルに言われ、クロードは頷いた。
春一
「じゃああの女は魘魍族の末裔で、復讐の為にあの箱を開けて世界を変えようとしているのか?
自分達魘魍族が生きやすい世界に」
ミゲル
「良いかい?春一君。
さっき言ったように正義の反対は悪じゃない。
彼らには彼らの信念があるんだよ、復讐なんて一言で片付けるのは良くない」
クロード
「復讐だ、奴らはそれだけだ。
お前の言うように正義と悪では無く2つの正義だと言うのなら、その2つは相容れない。
どちらかが滅び、どちらかが自由を得る。
それしか無いのだ」
ミゲル
「血で得た物はいずれ血で塗り返される。
争いからは何も生まれない、生まれるとしたら新たなる憎しみだ。
きっとお互い納得出来る妥協点があるはずだよ。
それが無い寂しい世界なら、そんな物滅んでしまえば良い」
春一
「温厚な奴だと思いきや、なかなかの過激派だなぁ」
ミゲル
「俺はあくまで平和主義者だよ」
ニコリとミゲルは微笑む。
クロード
「偽善者の間違いだろう?
全ての生き物が幸せになる世界などありえない。
私は自分の周りを守るのに精一杯で、蛮族やら魔族やらの幸せに構っていられない」
ミゲル
「聖騎士団はみんなの味方なんじゃないの?」
クロード
「聖騎士団は民を守るのが仕事。それ以外を守るのは業務外だ」
ミゲルはじっとクロードを見つめた。
クロードは睨む。
暫し沈黙が続く。
先に視線を逸らしたのはミゲルだった。
ミゲル
「……俺も行こうかな、桜舞ヶ丘村」
ニヤリと笑って、ビーカーに口を付けるミゲル。
クロードは何を考えているか読めない目の前の男が不気味だった。
クロード
「は?何故?」
ミゲル
「クロード君の仕事がそういう事なら、俺の仕事は平和的解決に導く事だからね」
クロード
「貴様の仕事は蛮族の研究だろう!?」
ミゲル
「それが嫌だから逃げてきたんでしょ?
だけどこんな所に引きこもって理想を語っても状況は変わらない。
クロード君の言う通り偽善者だよね。
だから俺も旅に連れて行ってよ」
クロード
「断る」
端的に拒否したクロードを、ミゲルはサラリと受け流す。
ミゲル
「2人はどう?俺を仲間に入れてくれる?」
春一
「俺は問題無い、お前とは気が合いそうだ!」
ルイス
「ア、アタシは……クロードさん次第、かな……」
ルイスは隣に座るクロードをチラッと見る。
クロード
「2対1で却下だ」
ミゲル
「2対2でドローだよ、後は詩乃ちゃん次第だ」
ルイス
「そ、そうだわ!詩乃ちゃん探しに行かなきゃ!」
春一
「きっとどこかでベソかいてるだろうな」
ミゲル
「よし!先に詩乃ちゃんを見つけた方の意見に従うっていうのはどう?」
クロード
「そんなの貴様が有利に決まっているだろう!?
大体、こんな迷路のような学校で見つけられる訳が無い!」
ミゲル
「分かったよ、じゃあ元に戻すからゲームしよ!」
ミゲルは立ち上がり、コーヒーを飲み干す。
ミゲル
「……あーあ、すっかり冷めきっちゃったよ」
ミゲル
「ほら、君らも早く飲んで!」
ミゲルに急かされ、3人も飲み干す。
ミゲル
「ハンデとして君達3人で探しな?
俺が指を鳴らしたら元の廃校に戻る。
そしたらスタートだよ」
言うや否や、ミゲルは顔の横で指を鳴らして素早く教室を飛び出た。
クロード
「なっ!唐突過ぎるだろう!?」
クロードも後に続いて教室を出る。
廊下には既にミゲルの姿は無かった。
春一
「ミゲル、パーティー入り確定か?」
クロード
「早く探すぞ!」
焦るクロードは2人を引き連れて、探し始めた。
いくつ目かの引き戸を開けた時、布団でスヤスヤと眠る詩乃が居た。
ミゲル
「……みーつけた」
ミゲルは眠る詩乃に近付き、片膝を付いて詩乃の肩を軽く揺すった。
顔が歪み、まだ寝ぼけている詩乃とミゲルは目が合った。
ミゲル
「おはよう、よく眠れた?」
最初何の事だか分からなかったが、徐々に頭が働きだして急いで飛び起きる。
詩乃
「あ、あなた誰!?」
布団を胸の前で握り、警戒する詩乃。
ミゲル
「ごめん、また驚かせちゃったね。俺はミゲル・アダムス。
君は東雲詩乃ちゃんだね?」
詩乃
「何で私の名前を?……え、また?またって?」
ミゲル
「君のお仲間とさっきまで話してて名前教えてもらったんだ。
その前に君とも会ったよ、肩を叩いたら逃げられちゃったけど」
詩乃
「あ!あの時あなただったの!?てっきりお化けかと……!
ごめんなさい!」
ミゲル
「大丈夫だよ謝らなくて、あんな状況じゃ怖いもんね」
優しく微笑むミゲルに少し警戒を解く詩乃。
詩乃
「……あ、あれ?メアリーは?」
周りをキョロキョロと見る。
ミゲル
「メアリー?仲間はあの3人以外にも居るんだ?」
詩乃
「いや、ここに住んでいる女の子で、一緒に寝ようって言われてさっきまでここで一緒に寝てたんですけど」
ミゲル
「女の子?ここに住んでるのは俺だけなんだけど……」
首を傾げるミゲルの言葉に背筋が凍る詩乃。
掴んでいた布団に目をやると、綺麗な白い布団がいつの間にか茶色く変色し、所々破けている古びた布団に変わり果てていた。
廊下に叫び声が響き、3人は振り返る。
クロード
「詩乃っ!!」
3人は慌てて声がした方へ走る。
教室から、ミゲルが詩乃をお姫様抱っこで抱きかかえながら出てくる所だった。
クロード
「遅かったか……」
春一
「ゲームにも負けたけど、人の運び方も負けてるからな?」
ミゲル
「お化けに会っちゃったみたいで、気失っちゃった」
ルイス
「え、お化け?え、居るの?」
ミゲル
「居るみたいだね~。
たまに笑い声聞こえてたけど、あれお化けだったのか~。
幽霊と同居してたんだね、俺」
悠長に笑うミゲルに3人は苦笑いをした。
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