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第1章第3話 かそキャン△どうでしょう
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クロードの指示により、明るい内にテントを張るとの事で私達は2つのテントを張る。
夜ご飯には少し早いけど、準備に時間が掛かりそうとの事で明るい内から準備する事になった。
ルイス
「せっかくのキャンプなんだし、持ってる食材でご飯食べるより現地調達した物で作った方が楽しいかもね!」
クロード
「なるほど良い案だ。近くに湖がある、魚を釣るのはどうだろうか」
春一
「良いじゃん!シンプルに塩かけて食おうぜ!」
詩乃
「わ!Theキャンプ飯って感じだね!」
ルイスさんの名案に私達は盛り上がる。
串に刺して焚き火で焼いて丸かじり……ちょっとロマンだよね~!
野宿は嫌だけどそういうのは嫌いじゃない。
春一
「釣竿持ってるし、俺釣ってくる。その間焚き火の準備とかしといてくれ。行くぞ」
そう言って私の腕を掴む春一。
詩乃
「へ?私も?」
春一
「どうせ釣りもした事無いんだろ?教えてやっから!」
得意気に春一は言う。
確かにした事無いけど、教えてなんて頼んじゃいないんですけど!?
と思ったけどこれも良い機会だ。
私は春一に黙って連れられる事にした。
そんなに遠くない所に結構大きい湖があった。
春一は自分のリュックから折り畳みの釣竿を取り出した。
ペン位のサイズなのに伸ばすと結構長い。
詩乃
「へー、すごいな。さすがファンタジー」
春一
「こんなん俺らの世界にも売ってるけどな」
詩乃
「マジ!?知らなかった……!」
意外と元の世界もファンタジー要素あるのかも。
VRだって初めて聞いた時はファンタジーだなぁって思ったし。
春一は組み立てた釣竿を私に渡すと、もう1つ組み立てた。
春一
「現実だと餌付けたりルアーって呼ばれる疑似餌を付けたりするんだけどさすがはファンタジー、ここじゃ釣り糸垂らしてるだけで釣れちまう」
詩乃
「へぇ!超簡単だね!」
春一
「だろ?……その代わり魚以外のもんが釣れる可能性があるんだけどな」
ん?今なんか小声で言った?
聞き返す間も無く春一の釣り講座が始まった。
水際に立ち、私に振り向く。
春一
「良いか、よく見てろよ。竿をこう持って遠くに投げる感じで、よっと!」
春一は竿を振り、湖に針の付いた釣り糸を垂らす。
春一
「しばらく待ってるとつんつん突かれる感覚があるけど、まだ引いちゃダメだ。
一気にグンッと持ってかれたら竿を立てて釣り上げる!」
春一が竿を引くと、その先にはサンマサイズの魚が釣り糸を咥えていた。
詩乃
「へぇ!すっごーい!」
私は素直に感動した。
春一
「ま、俺にかかればこんなもんだな!お前もやってみ?」
私は春一の隣に立ち、見様見真似で竿を振り投げた。
釣竿を通して手につんつんされる感覚が伝わる。
早!もう!?
でもまだ引かないんだよね。
待って待って、ここだってところで引くんだ。
……!!
竿が思い切り引っ張られ、私は湖に飛び込みそうになる程。
これ、大物の予感!!
私は懸命に竿を持って引っ張りあげようとする。
詩乃
「おりゃあぁぁぁ!!!」
体を傾け、力任せに引っ張る。
穏やかな湖に荒波が立ち、水しぶきを上げ特大の魚影が姿を現す。
夜ご飯には少し早いけど、準備に時間が掛かりそうとの事で明るい内から準備する事になった。
ルイス
「せっかくのキャンプなんだし、持ってる食材でご飯食べるより現地調達した物で作った方が楽しいかもね!」
クロード
「なるほど良い案だ。近くに湖がある、魚を釣るのはどうだろうか」
春一
「良いじゃん!シンプルに塩かけて食おうぜ!」
詩乃
「わ!Theキャンプ飯って感じだね!」
ルイスさんの名案に私達は盛り上がる。
串に刺して焚き火で焼いて丸かじり……ちょっとロマンだよね~!
野宿は嫌だけどそういうのは嫌いじゃない。
春一
「釣竿持ってるし、俺釣ってくる。その間焚き火の準備とかしといてくれ。行くぞ」
そう言って私の腕を掴む春一。
詩乃
「へ?私も?」
春一
「どうせ釣りもした事無いんだろ?教えてやっから!」
得意気に春一は言う。
確かにした事無いけど、教えてなんて頼んじゃいないんですけど!?
と思ったけどこれも良い機会だ。
私は春一に黙って連れられる事にした。
そんなに遠くない所に結構大きい湖があった。
春一は自分のリュックから折り畳みの釣竿を取り出した。
ペン位のサイズなのに伸ばすと結構長い。
詩乃
「へー、すごいな。さすがファンタジー」
春一
「こんなん俺らの世界にも売ってるけどな」
詩乃
「マジ!?知らなかった……!」
意外と元の世界もファンタジー要素あるのかも。
VRだって初めて聞いた時はファンタジーだなぁって思ったし。
春一は組み立てた釣竿を私に渡すと、もう1つ組み立てた。
春一
「現実だと餌付けたりルアーって呼ばれる疑似餌を付けたりするんだけどさすがはファンタジー、ここじゃ釣り糸垂らしてるだけで釣れちまう」
詩乃
「へぇ!超簡単だね!」
春一
「だろ?……その代わり魚以外のもんが釣れる可能性があるんだけどな」
ん?今なんか小声で言った?
聞き返す間も無く春一の釣り講座が始まった。
水際に立ち、私に振り向く。
春一
「良いか、よく見てろよ。竿をこう持って遠くに投げる感じで、よっと!」
春一は竿を振り、湖に針の付いた釣り糸を垂らす。
春一
「しばらく待ってるとつんつん突かれる感覚があるけど、まだ引いちゃダメだ。
一気にグンッと持ってかれたら竿を立てて釣り上げる!」
春一が竿を引くと、その先にはサンマサイズの魚が釣り糸を咥えていた。
詩乃
「へぇ!すっごーい!」
私は素直に感動した。
春一
「ま、俺にかかればこんなもんだな!お前もやってみ?」
私は春一の隣に立ち、見様見真似で竿を振り投げた。
釣竿を通して手につんつんされる感覚が伝わる。
早!もう!?
でもまだ引かないんだよね。
待って待って、ここだってところで引くんだ。
……!!
竿が思い切り引っ張られ、私は湖に飛び込みそうになる程。
これ、大物の予感!!
私は懸命に竿を持って引っ張りあげようとする。
詩乃
「おりゃあぁぁぁ!!!」
体を傾け、力任せに引っ張る。
穏やかな湖に荒波が立ち、水しぶきを上げ特大の魚影が姿を現す。
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