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95 公爵令嬢は料理大会を開催する 1
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最近ふと思ったんだけど、私、食べ物のことばっかり考えてる気がした。
何を今更、とか言わないでよ、リッカ。
悪いことじゃないと思うよ?
だって、この世界を美味しい食べ物でいっぱいにするのが私の夢なんだから。
でも、ちょっと皆んな私に頼りすぎてない?
たまには自分で美味しいものを作ってご覧なさいよ!
男爵領には、砂糖、卵、南国フルーツが沢山あるし、小麦粉、加工フルーツ、チョコレートは私の権力を持ってすれば大量輸入可能なんだから!
ちょっと、チョコレートはリッカだけのものじゃないからね!
それに今、養蜂場を作って契約の話まで進めてるから、今後蜂蜜だって今より安価で手に入れやすくなるし、ゼラチンの加工場だって完成したんだから、どんどん使ってくれていいのよ!
これだけ素材があるのに、なんで誰も作ろうとしないのかしら。
という訳で、第一回料理大会開催決定。
今回のお題は『スイーツ』。
開催日は来月、それまでに、オリジナルのスイーツのレシピを考えてくる事。
当日は、みんなの前でスイーツを作ってもらいます。
優勝賞金、金貨十枚!
優秀者は、私プロデュースのスイーツ店で働いてもらいます。
もちろん、辞退して自分でお店を構えることも可能、その際には、私のお墨付きをあげましょう。
さぁ皆んなで頑張ってくれたまえ!
「フランちゃん、私も参加してもいい?」
「もちろんよ、レベッカちゃん。
私の専属料理人として出るからには、絶対に優勝してもらうわよ。」
「ぜ、絶対に……」
「私はレシピを教えないわよ、頑張って美味しいスイーツを作ってちょうだい。」
「は、はい!」
「あ、昆虫を使ったスイーツを作っても、私絶対に食べないからね。」
「は、はい……」
かなり緊張しておられるレベッカちゃん。
ちょっとプレッシャーかけすぎたかな?
「絶対に負けられない戦いがそこにはある。」
いや、いい感じに気合い入ったね。
この世界のスイーツ、洋菓子系がメインなんだけど、ケーキは日本のショートケーキみたいなフワフワスポンジのケーキじゃなくて、どちらかと言ったらスコーンのような硬い生地や、パウンドケーキみたいなもったりとした生地が多い。
そして、私がチョコレートを開発するまで、混ぜたり乗せたりするのは殆どドライフルーツやジャムで、生クリームをホイップした物を使うこともなかった。
更に、タルトもパイも惣菜パンの様な感覚で食べられていて、乗せたり挟んであるのは肉や野菜や卵。
クッキーは庶民から貴族まで愛されているスイーツだけど、庶民に一番食べられているのはジャムサンド。
まぁ、砂糖や蜂蜜が貴重なこの世界だから、こんな状態でも特に誰も何も思わなかったのかな?
アイスクリーム、コーラ、あんこ菓子、チョコレートが出来て、この世界のこの国民はきっともう元に戻れなくなってしまっただろう。
私ったら、罪な女……
大会当日、会場はお祭りのメインステージになる大広場。
観客が凄いことになった。
参加希望者が結構多くて、予選をしないといけなくなった。
まぁ元々二品ずつ考えてくるを条件にしてたから、問題なかったんだけど。
審査員は国王陛下、お父様、騎士団長様、ヤークン侯爵と王宮料理長。
もう、相談する相手を間違えたんだよ。
国王陛下に「パティシエ選手権するから、審査員を集めて欲しい」って言ったら、本人来ちゃうんだもん。
いや、公務がなければ来ると思ってたけど、公務なかったんだね。
おじさん達凄いワクワクしてるし。
そしてロナウド王子、セシル様、ポスカ君もちゃっかり参加者。
まぁ、君らは実績あるからね。
そう言えば、ケンは参加しないの?
「俺はフラン様に口直しのポテチとコーラを用意しないと行けないので。」
ホントに君はブレないな!
そして、誰よりも気合いの入っているレベッカちゃん。
「絶対に負けられない戦いがそこにはある。」
もうこれしか言ってない。
何を作ったのか見てないから、楽しみにしていよう。
予選は二ブロックに別れて、上位半数が決勝に進める。
最初にイチオシを持ってくるか、決勝まで取っておくかは、結構重要な駆け引きだね。
キッチンや水や氷、一通りの材料はこちらで用意しておいたけど、調理器具は持参。
こだわりの材料も自分で用意してもらった。
ここから何が出来上がるのか、楽しみだねぇ!
何を今更、とか言わないでよ、リッカ。
悪いことじゃないと思うよ?
だって、この世界を美味しい食べ物でいっぱいにするのが私の夢なんだから。
でも、ちょっと皆んな私に頼りすぎてない?
たまには自分で美味しいものを作ってご覧なさいよ!
男爵領には、砂糖、卵、南国フルーツが沢山あるし、小麦粉、加工フルーツ、チョコレートは私の権力を持ってすれば大量輸入可能なんだから!
ちょっと、チョコレートはリッカだけのものじゃないからね!
それに今、養蜂場を作って契約の話まで進めてるから、今後蜂蜜だって今より安価で手に入れやすくなるし、ゼラチンの加工場だって完成したんだから、どんどん使ってくれていいのよ!
これだけ素材があるのに、なんで誰も作ろうとしないのかしら。
という訳で、第一回料理大会開催決定。
今回のお題は『スイーツ』。
開催日は来月、それまでに、オリジナルのスイーツのレシピを考えてくる事。
当日は、みんなの前でスイーツを作ってもらいます。
優勝賞金、金貨十枚!
優秀者は、私プロデュースのスイーツ店で働いてもらいます。
もちろん、辞退して自分でお店を構えることも可能、その際には、私のお墨付きをあげましょう。
さぁ皆んなで頑張ってくれたまえ!
「フランちゃん、私も参加してもいい?」
「もちろんよ、レベッカちゃん。
私の専属料理人として出るからには、絶対に優勝してもらうわよ。」
「ぜ、絶対に……」
「私はレシピを教えないわよ、頑張って美味しいスイーツを作ってちょうだい。」
「は、はい!」
「あ、昆虫を使ったスイーツを作っても、私絶対に食べないからね。」
「は、はい……」
かなり緊張しておられるレベッカちゃん。
ちょっとプレッシャーかけすぎたかな?
「絶対に負けられない戦いがそこにはある。」
いや、いい感じに気合い入ったね。
この世界のスイーツ、洋菓子系がメインなんだけど、ケーキは日本のショートケーキみたいなフワフワスポンジのケーキじゃなくて、どちらかと言ったらスコーンのような硬い生地や、パウンドケーキみたいなもったりとした生地が多い。
そして、私がチョコレートを開発するまで、混ぜたり乗せたりするのは殆どドライフルーツやジャムで、生クリームをホイップした物を使うこともなかった。
更に、タルトもパイも惣菜パンの様な感覚で食べられていて、乗せたり挟んであるのは肉や野菜や卵。
クッキーは庶民から貴族まで愛されているスイーツだけど、庶民に一番食べられているのはジャムサンド。
まぁ、砂糖や蜂蜜が貴重なこの世界だから、こんな状態でも特に誰も何も思わなかったのかな?
アイスクリーム、コーラ、あんこ菓子、チョコレートが出来て、この世界のこの国民はきっともう元に戻れなくなってしまっただろう。
私ったら、罪な女……
大会当日、会場はお祭りのメインステージになる大広場。
観客が凄いことになった。
参加希望者が結構多くて、予選をしないといけなくなった。
まぁ元々二品ずつ考えてくるを条件にしてたから、問題なかったんだけど。
審査員は国王陛下、お父様、騎士団長様、ヤークン侯爵と王宮料理長。
もう、相談する相手を間違えたんだよ。
国王陛下に「パティシエ選手権するから、審査員を集めて欲しい」って言ったら、本人来ちゃうんだもん。
いや、公務がなければ来ると思ってたけど、公務なかったんだね。
おじさん達凄いワクワクしてるし。
そしてロナウド王子、セシル様、ポスカ君もちゃっかり参加者。
まぁ、君らは実績あるからね。
そう言えば、ケンは参加しないの?
「俺はフラン様に口直しのポテチとコーラを用意しないと行けないので。」
ホントに君はブレないな!
そして、誰よりも気合いの入っているレベッカちゃん。
「絶対に負けられない戦いがそこにはある。」
もうこれしか言ってない。
何を作ったのか見てないから、楽しみにしていよう。
予選は二ブロックに別れて、上位半数が決勝に進める。
最初にイチオシを持ってくるか、決勝まで取っておくかは、結構重要な駆け引きだね。
キッチンや水や氷、一通りの材料はこちらで用意しておいたけど、調理器具は持参。
こだわりの材料も自分で用意してもらった。
ここから何が出来上がるのか、楽しみだねぇ!
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