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おっさんも結局ゲスい Bパート
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「お待ちしていました工場長」
「そういわれましてもこっちは勝手に呼び出されただけなんですが、あなた達はどうやって私を知ってどうやって呼んでるんでしょうか?いい加減そこが気になってきましたよ・・・」
「それは・・・」
「ドラゴン隊長!」
目の前のでっかめなドラゴンがしゃべり出そうとしたら、手下っぽいドラゴンが話しをさえぎってきた
そっか、あのでっかめドラゴンは隊長なんだ
「え?なんだって?デブゴンが?そうか、わかった・・・試しに見てみるか・・・」
「どうかしましたか?」
「すまない工場長、こちらに手違いというかイレギュラーというか・・・もう一人呼んでしまったようだ、工場長を」
「すいません、ちょっとなにを言ってるかわからないので詳しくお願いします」
話をじっくり聞いたところ、デブのドラゴン、通称デブゴンが私とは別にもう一人工場長と呼ばれている人間を召喚してしまったそうだ
つまり工場長がバッティングしてしまったのだそうだ
「おいデブゴン!なにをやっているんだ!」
「ごめんよドラゴン隊長、オイラだってなにか役に立ちたかったんだ」
「工場長は工場長一人だ、偽者の工場長などいらん!」
「そんなこと言ってもさぁ・・・そいつも工場長だって言うんだ」
「・・・まあいい、そのもう一人の工場長を呼んでこい」
「わかったよぉ」
工場長に偽者も本物もあるんだろうか?
むしろ私の代わりに仕事してくれるなら私のほうが偽者のほうがいいのですけどね・・・
「ドラゴン隊長、もう一人の工場長を呼んできたよ」
「そうか、ご苦労」
「オレを呼んだのはお前達か!工場長であるこのオレ!縁切寺岳人の力を所望か!」
おお・・・なんか勢いのいい奴が現れた・・・
「ん?なんだそこの裸ザルは?」
「ああ、私もあなたと同じ工場長として呼び出された者です」
「なんだその格好は!服を着ろ!」
「そう言われましても、着替えは工場のロッカーですし・・・」
と、どうしたものかと考えていたら・・・あ、来てくれたようですね
「工場長、服を持ってきたのです」
「ラミエールさん、助かりました」
「ん?なんだその幼女は?」
「私は特級天使ラミエールですがあなたは?」
「オレか?オレは縁切寺岳人!オレこそが真の工場長だ!」
「なにを言ってるのです?真の工場長は工場長なのです」
「バカを言うな!俺が真の工場長だ!」
「バカっていうほうがバカなのです、工場長もなにか言ってやってくださいです!」
「いえ、別に真の工場長がどっちかとかどうでもいいのですが・・・」
「貴様・・・バカにしてるのか!名を名乗れ!」
「そういえば工場長って名前なんです?聞いたことなかったです」
「工場長は工場長と書いて工場長ですよ」
「なんだと・・・まさか工場長と書いてたくみかづちたける・・・くっ・・・負けた!」
「いえ、なにも負けてませんから!」
このテンション高めの工場長、縁切寺さんみたいにやる気がある人がいれば
私はもう変てこな世界に呼ばれなくても済むのでは?
この人に仕事を押し付けて私は帰りたいのですが、どうすれば・・・
「二人の工場長、もういいでしょうか?」
おっと、ドラゴン隊長・・・私の疑問に答えてもらわねば・・・
「おいドラゴン隊長とやら!さっさと用件を言え!」
「ちょっ・・・私の質問のほうが先・・・」
「お願いしたいことというのはですね、私らドラゴンは虫歯に悩まされることが多くて・・・」
おい!工場長の疑問スルーされるの!?
「そこで工場長には治療をしてもらいたいのです」
歯の治療・・・知性あるドラゴンといえど姿かたちは恐竜と似たようなものですからね
岸大武郎の「恐竜大紀行」でも恐竜が歯にゴミが詰まるとかってやってたような・・・
しかし治療といわれてもなぁ
「いきなりそんなこと言われましても・・・このグラインダーくらいしかありませんよ?」
「グラインダー!?それで歯を磨けるんですね!?」
「さすが工場長なのです!やっぱり真の工場長は工場長しかないのです!」
「き、貴様ぁ・・・どうしてそんなものを都合よく・・・」
機械の修理をしてるとこ手にたまたま持ってたわけですが
むしろ私はあまりやりたくないので縁切寺さんに渡してしまいましょう
「縁切寺さん私の代わりに使ってください」
「これをオレに渡したら貴様はなにもできないだろう!ふざけるな!」
「いえ・・・私はやりたくないので・・・」
「工場長バトルを愚弄するつもりか!」
工場長バトル?なにやらおかしなことを言い出したぞ・・・
どうもこの人のノリに着いていくと私のほうが大怪我をしそうな気がしてなりませんが・・・
「ではこうするのです!グラインダーをコピーするです」
そう言ってラミエールは左手でグラインダーをさわり、右手からみゅるみゅるっと出てきたものはもう一つのグラインダー・・・
「すごいですね、ハンター×ハンターのコルトピみたいな能力ですね」
「これで工場長バトルスタートなのです!」
まさかラミエールさんまでこのおかしなノリに着いていくとは思いませんでした
しかし私はそんなものに着いていきませんよ、縁切寺さんがここで活躍すれば
ひょっとしたら私はもう変てこ世界に呼ばれることはなくなるかもしれませんからね
「では勝った工場長にはドラゴン隊長から素敵な景品を贈呈します」
ま、なんでもいいんですけどね、景品とかどうでもいいです
さっさと帰りたいのですこっちは
「こちらが景品のキン消しです」
(なんやてっ!?)
「ふんっ、くだらん俺達は景品などではない工場長としてのプライドを賭けて戦うのだ!そうだろうたくみかづちたけるよ!」
「ちょ、ちょっと見せてください!」
「どうぞどうぞ」
(うわ、カナディアンマンとかマイナーなやつからスニゲーター全形態揃ってるぅ!?やっべこれ超欲しいわ!)
「おい!聞いているのか!」
「え?あ、ああ・・・すいません、あなたの言うとおりです・・・工場長としてのプライドを賭けて全力でお相手しましょう!」
―――
――
―
「第一回チキチキ真の工場長はどっちだ!龍の歯医者たいけつ~~!!パチパチパチパチ!」
「おい幼女よ、あの男こんなテンション高いやつだったか?」
「工場長はキン消・・・げふんげふんっ!あなたとの対決にプライドを賭けているのです」
「面白い、ようやくオレも本気が出せそうだぜ!」
「ルールはより多くのドラゴンの歯をキレイにしたほうが勝ち!ではよーいスタート!」
さてこれに勝てばキン消しを大量にゲットです、ぐへへ・・・
「ドラゴンさんお口をあ~んしてくださいね」
「は、はい・・・痛くしないでくださいね」
「大丈夫ですよ、私を信じてください」
ギュィィィィン!ガリガリガリガリ!
「やはり歯石ができちゃってますね・・・これをうまく壊していかねばなりま・・・臭ぁっ!」
く、臭い・・・こいつら肉食なのか・・・しかしこんな臭さに負けている場合ではありません!
「ふはははは!どうした工場長よ!手が止まっているでは・・・臭ぁぁぁああああっ!」
「すいません、すいません臭くてすいません!」
あっちも匂いにやられて手こずっているようですね・・・今のうちに引き離し・・・くっさああああああああ!!!
「どうしました?あ、自分臭いッスか・・・すいません」
「い、いえ・・・このくらいの臭さどうってこと・・・くっせえええええええええ!!!」
「肉食獣の口が臭いとは知っていたがこれほどとはな・・・」
「この勝負匂いを克服したもの方が勝つようです」
「望むところだ!」
くっさ!くっせええええええええ!!臭ええええええ!!くっさあああああい!
二人の工場長は悶え叫び続けた・・・
そして遂に
「くっせえんだよこのクソドラゴンが!肉ばっか食ってねえで野菜を食え野菜を!」
「す、すいません・・・ぐすっ・・・」
「吐く息がドブ臭えんだよ!お前ら全員ドブゴンだろ!」
「ぐぅ・・・あんまりだ・・・」
ギュィィィィン!ガリガリガリガリ!
工場長はキレながらもドラゴンの歯の歯石を次々と落としていった
キレることで臭さを我慢する作戦だ!
「なんだと!?工場長め・・・なんていう大胆な作戦だ!」
――そして
「勝者工場長!」
「よっしゃあああああ!」
「――と、言いたいところですがドラゴン達がひどく傷つけられたとのクレームが来てるので両者引き分け!」
「なんですとぉ!?で、ではキン消しは?」
「引き分けなので二人で分けてください」
「なるほど、そういうことならば・・・あの~縁切寺さん?」
「貴様の言いたいことは読めるぞ、キン消しの取り分を全部よこせということだな?」
「はい!お願いします!」
「オレにとってこのキン消しはいらないものだし、今日の勝負実質貴様の勝ちだ」
「じゃ、じゃあ!」
「次の勝負で本気で戦うためにこのキン消しはオレが預かるとしよう」
「ええ~!?」
「また会おう!」
「ちょ・・・待っ・・・!」
そう言って縁切寺は消えていった・・・
また会おうって言われてもそう都合よく会えるのだろうか?
名前からして次会えなさそうだけどな、なにせ縁切りだしなぁ
「工場長、本当にありがとう、これお弁当なんだけど・・・」
「ありがたいのですが・・・ちょっと食欲が・・・」
「あ・・・すいません・・・臭くてすいません」
「などという工場長だと思ったか!食うよ!食えるときに食う!」
(食うんかい・・・)
「デブゴン特製、あばれブタステーキ弁当です」
「ではありがたくいただきます」
「工場長はいろんな世界に飛ばされてるそうですが?」
「そうですね、ここがはじめてじゃありません、そこでドラゴン隊長に聞きたいのですが」
「ああ、どうやって知ったのか?という質問ですね」
「そうです」
「うまく言えないのですが、我々が虫歯で困っていたところ真っ黒いオーラをまとった人間がやってきて」
「顔はみましたか?」
「フードでよく見えなかったんですが・・・工場長を呼べと教わり、この石に願えと」
ドラゴン隊長は宝石のようなものを出した、これに願ったことで私が呼び出された?
というとなんらかの強制力が働くと考えるべきでしょうか・・・
しかも黒幕付きときたもんだ・・・それがいいものか悪いものかすら今はわからないときたもんだ
私にとっては迷惑なので悪い者確定ですけどね
なんにしても情報が少なすぎるので考えてもしょうがないでしょう
「ごちそうさまでした、私はこれで帰ります」
「ありがとうございました工場長、そうだこれを渡しておきます」
ドラゴン隊長に筒状のものを渡された
「これは?」
「これでドラゴンを呼び出せますボディガードにしてください」
「ああ、ダイの大冒険の読みきりの『デルパイルイル』の筒みたいなものですね」
「デル?よくわかりませんが多分あってます」
「ですが私の世界でドラゴンを呼び出したら大惨事ですので使えませんよこれは」
「安心してください、出てすぐのとき大きさは人間と同じです」
「そうなんですか、ではせっかくなのでいただいていきます」
「きっと役に立ちます」
これはいいものをもらいました、なぜならばウルトラセブンのカプセル怪獣みたいでかっこいい!
もどったら早速呼び出してみましょう、ゲスススス・・・
「工場長笑い方がゲスになってるのです」
「そういわれましてもこっちは勝手に呼び出されただけなんですが、あなた達はどうやって私を知ってどうやって呼んでるんでしょうか?いい加減そこが気になってきましたよ・・・」
「それは・・・」
「ドラゴン隊長!」
目の前のでっかめなドラゴンがしゃべり出そうとしたら、手下っぽいドラゴンが話しをさえぎってきた
そっか、あのでっかめドラゴンは隊長なんだ
「え?なんだって?デブゴンが?そうか、わかった・・・試しに見てみるか・・・」
「どうかしましたか?」
「すまない工場長、こちらに手違いというかイレギュラーというか・・・もう一人呼んでしまったようだ、工場長を」
「すいません、ちょっとなにを言ってるかわからないので詳しくお願いします」
話をじっくり聞いたところ、デブのドラゴン、通称デブゴンが私とは別にもう一人工場長と呼ばれている人間を召喚してしまったそうだ
つまり工場長がバッティングしてしまったのだそうだ
「おいデブゴン!なにをやっているんだ!」
「ごめんよドラゴン隊長、オイラだってなにか役に立ちたかったんだ」
「工場長は工場長一人だ、偽者の工場長などいらん!」
「そんなこと言ってもさぁ・・・そいつも工場長だって言うんだ」
「・・・まあいい、そのもう一人の工場長を呼んでこい」
「わかったよぉ」
工場長に偽者も本物もあるんだろうか?
むしろ私の代わりに仕事してくれるなら私のほうが偽者のほうがいいのですけどね・・・
「ドラゴン隊長、もう一人の工場長を呼んできたよ」
「そうか、ご苦労」
「オレを呼んだのはお前達か!工場長であるこのオレ!縁切寺岳人の力を所望か!」
おお・・・なんか勢いのいい奴が現れた・・・
「ん?なんだそこの裸ザルは?」
「ああ、私もあなたと同じ工場長として呼び出された者です」
「なんだその格好は!服を着ろ!」
「そう言われましても、着替えは工場のロッカーですし・・・」
と、どうしたものかと考えていたら・・・あ、来てくれたようですね
「工場長、服を持ってきたのです」
「ラミエールさん、助かりました」
「ん?なんだその幼女は?」
「私は特級天使ラミエールですがあなたは?」
「オレか?オレは縁切寺岳人!オレこそが真の工場長だ!」
「なにを言ってるのです?真の工場長は工場長なのです」
「バカを言うな!俺が真の工場長だ!」
「バカっていうほうがバカなのです、工場長もなにか言ってやってくださいです!」
「いえ、別に真の工場長がどっちかとかどうでもいいのですが・・・」
「貴様・・・バカにしてるのか!名を名乗れ!」
「そういえば工場長って名前なんです?聞いたことなかったです」
「工場長は工場長と書いて工場長ですよ」
「なんだと・・・まさか工場長と書いてたくみかづちたける・・・くっ・・・負けた!」
「いえ、なにも負けてませんから!」
このテンション高めの工場長、縁切寺さんみたいにやる気がある人がいれば
私はもう変てこな世界に呼ばれなくても済むのでは?
この人に仕事を押し付けて私は帰りたいのですが、どうすれば・・・
「二人の工場長、もういいでしょうか?」
おっと、ドラゴン隊長・・・私の疑問に答えてもらわねば・・・
「おいドラゴン隊長とやら!さっさと用件を言え!」
「ちょっ・・・私の質問のほうが先・・・」
「お願いしたいことというのはですね、私らドラゴンは虫歯に悩まされることが多くて・・・」
おい!工場長の疑問スルーされるの!?
「そこで工場長には治療をしてもらいたいのです」
歯の治療・・・知性あるドラゴンといえど姿かたちは恐竜と似たようなものですからね
岸大武郎の「恐竜大紀行」でも恐竜が歯にゴミが詰まるとかってやってたような・・・
しかし治療といわれてもなぁ
「いきなりそんなこと言われましても・・・このグラインダーくらいしかありませんよ?」
「グラインダー!?それで歯を磨けるんですね!?」
「さすが工場長なのです!やっぱり真の工場長は工場長しかないのです!」
「き、貴様ぁ・・・どうしてそんなものを都合よく・・・」
機械の修理をしてるとこ手にたまたま持ってたわけですが
むしろ私はあまりやりたくないので縁切寺さんに渡してしまいましょう
「縁切寺さん私の代わりに使ってください」
「これをオレに渡したら貴様はなにもできないだろう!ふざけるな!」
「いえ・・・私はやりたくないので・・・」
「工場長バトルを愚弄するつもりか!」
工場長バトル?なにやらおかしなことを言い出したぞ・・・
どうもこの人のノリに着いていくと私のほうが大怪我をしそうな気がしてなりませんが・・・
「ではこうするのです!グラインダーをコピーするです」
そう言ってラミエールは左手でグラインダーをさわり、右手からみゅるみゅるっと出てきたものはもう一つのグラインダー・・・
「すごいですね、ハンター×ハンターのコルトピみたいな能力ですね」
「これで工場長バトルスタートなのです!」
まさかラミエールさんまでこのおかしなノリに着いていくとは思いませんでした
しかし私はそんなものに着いていきませんよ、縁切寺さんがここで活躍すれば
ひょっとしたら私はもう変てこ世界に呼ばれることはなくなるかもしれませんからね
「では勝った工場長にはドラゴン隊長から素敵な景品を贈呈します」
ま、なんでもいいんですけどね、景品とかどうでもいいです
さっさと帰りたいのですこっちは
「こちらが景品のキン消しです」
(なんやてっ!?)
「ふんっ、くだらん俺達は景品などではない工場長としてのプライドを賭けて戦うのだ!そうだろうたくみかづちたけるよ!」
「ちょ、ちょっと見せてください!」
「どうぞどうぞ」
(うわ、カナディアンマンとかマイナーなやつからスニゲーター全形態揃ってるぅ!?やっべこれ超欲しいわ!)
「おい!聞いているのか!」
「え?あ、ああ・・・すいません、あなたの言うとおりです・・・工場長としてのプライドを賭けて全力でお相手しましょう!」
―――
――
―
「第一回チキチキ真の工場長はどっちだ!龍の歯医者たいけつ~~!!パチパチパチパチ!」
「おい幼女よ、あの男こんなテンション高いやつだったか?」
「工場長はキン消・・・げふんげふんっ!あなたとの対決にプライドを賭けているのです」
「面白い、ようやくオレも本気が出せそうだぜ!」
「ルールはより多くのドラゴンの歯をキレイにしたほうが勝ち!ではよーいスタート!」
さてこれに勝てばキン消しを大量にゲットです、ぐへへ・・・
「ドラゴンさんお口をあ~んしてくださいね」
「は、はい・・・痛くしないでくださいね」
「大丈夫ですよ、私を信じてください」
ギュィィィィン!ガリガリガリガリ!
「やはり歯石ができちゃってますね・・・これをうまく壊していかねばなりま・・・臭ぁっ!」
く、臭い・・・こいつら肉食なのか・・・しかしこんな臭さに負けている場合ではありません!
「ふはははは!どうした工場長よ!手が止まっているでは・・・臭ぁぁぁああああっ!」
「すいません、すいません臭くてすいません!」
あっちも匂いにやられて手こずっているようですね・・・今のうちに引き離し・・・くっさああああああああ!!!
「どうしました?あ、自分臭いッスか・・・すいません」
「い、いえ・・・このくらいの臭さどうってこと・・・くっせえええええええええ!!!」
「肉食獣の口が臭いとは知っていたがこれほどとはな・・・」
「この勝負匂いを克服したもの方が勝つようです」
「望むところだ!」
くっさ!くっせええええええええ!!臭ええええええ!!くっさあああああい!
二人の工場長は悶え叫び続けた・・・
そして遂に
「くっせえんだよこのクソドラゴンが!肉ばっか食ってねえで野菜を食え野菜を!」
「す、すいません・・・ぐすっ・・・」
「吐く息がドブ臭えんだよ!お前ら全員ドブゴンだろ!」
「ぐぅ・・・あんまりだ・・・」
ギュィィィィン!ガリガリガリガリ!
工場長はキレながらもドラゴンの歯の歯石を次々と落としていった
キレることで臭さを我慢する作戦だ!
「なんだと!?工場長め・・・なんていう大胆な作戦だ!」
――そして
「勝者工場長!」
「よっしゃあああああ!」
「――と、言いたいところですがドラゴン達がひどく傷つけられたとのクレームが来てるので両者引き分け!」
「なんですとぉ!?で、ではキン消しは?」
「引き分けなので二人で分けてください」
「なるほど、そういうことならば・・・あの~縁切寺さん?」
「貴様の言いたいことは読めるぞ、キン消しの取り分を全部よこせということだな?」
「はい!お願いします!」
「オレにとってこのキン消しはいらないものだし、今日の勝負実質貴様の勝ちだ」
「じゃ、じゃあ!」
「次の勝負で本気で戦うためにこのキン消しはオレが預かるとしよう」
「ええ~!?」
「また会おう!」
「ちょ・・・待っ・・・!」
そう言って縁切寺は消えていった・・・
また会おうって言われてもそう都合よく会えるのだろうか?
名前からして次会えなさそうだけどな、なにせ縁切りだしなぁ
「工場長、本当にありがとう、これお弁当なんだけど・・・」
「ありがたいのですが・・・ちょっと食欲が・・・」
「あ・・・すいません・・・臭くてすいません」
「などという工場長だと思ったか!食うよ!食えるときに食う!」
(食うんかい・・・)
「デブゴン特製、あばれブタステーキ弁当です」
「ではありがたくいただきます」
「工場長はいろんな世界に飛ばされてるそうですが?」
「そうですね、ここがはじめてじゃありません、そこでドラゴン隊長に聞きたいのですが」
「ああ、どうやって知ったのか?という質問ですね」
「そうです」
「うまく言えないのですが、我々が虫歯で困っていたところ真っ黒いオーラをまとった人間がやってきて」
「顔はみましたか?」
「フードでよく見えなかったんですが・・・工場長を呼べと教わり、この石に願えと」
ドラゴン隊長は宝石のようなものを出した、これに願ったことで私が呼び出された?
というとなんらかの強制力が働くと考えるべきでしょうか・・・
しかも黒幕付きときたもんだ・・・それがいいものか悪いものかすら今はわからないときたもんだ
私にとっては迷惑なので悪い者確定ですけどね
なんにしても情報が少なすぎるので考えてもしょうがないでしょう
「ごちそうさまでした、私はこれで帰ります」
「ありがとうございました工場長、そうだこれを渡しておきます」
ドラゴン隊長に筒状のものを渡された
「これは?」
「これでドラゴンを呼び出せますボディガードにしてください」
「ああ、ダイの大冒険の読みきりの『デルパイルイル』の筒みたいなものですね」
「デル?よくわかりませんが多分あってます」
「ですが私の世界でドラゴンを呼び出したら大惨事ですので使えませんよこれは」
「安心してください、出てすぐのとき大きさは人間と同じです」
「そうなんですか、ではせっかくなのでいただいていきます」
「きっと役に立ちます」
これはいいものをもらいました、なぜならばウルトラセブンのカプセル怪獣みたいでかっこいい!
もどったら早速呼び出してみましょう、ゲスススス・・・
「工場長笑い方がゲスになってるのです」
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