12 / 18
機械を操る男
機械に強い人
しおりを挟む
この時代、機械に触ったことがない人はほとんどいないだろう。
今や、スマホやパソコンテレビなど、沢山の機械に囲まれて生活している。
しかし、機械に強い人弱い人がいることも確かだ。
ある日、街である男が歩いていた。会社員で、ある程度若い人だった。
休日にのんびり歩いて店を回っていた時、(この人の趣味である)ふとトイレに行きたくなった。この時に限って、路地裏にいた。ここは自販機以外何もない。表に出なくては、と走った。
しかし、ますます迷ってしまい、出られなくなった。
すると、路地裏の落ち着いた雰囲気に合った店があった。ランプが外に何個も掛けてあった。それは、火が点いており、風が起こるたび、左右に揺れていた。
彼は、そんなランプをじっくり見ることなく、ガランととを開けて、中へ入った。
~~コレガ、人生を変えるきっかけだった。それが良いか、悪いか分からない。なぜなら、私は話を書くだけなのだから。運命を決めるのは、その人。
「すみません。トイレありますか?」
入って早々、トイレへの看板を見つけ、走って中にこもった。
「お客様ですか…」
厨房から出てきたのは、年を少しとった女の人だった。
彼女に気がついたのは、トイレから出てきた後だった。
「すみません。急に、入っちゃって。」
「いいんですよ。それより、お腹は空いてませんか?是非、食べていってくださいな。」
優しく微笑む顔を見たとき、男は嫌な気持ちはしなかった。
「分かりました。ちょうど、昼は食べてなかったものですから。」
そして、カウンター席へ座った。
「誰もいないな。」
お客らしき人は、全くいなかった。シーンとしていて、昔の曲が店内で優しく流れる。懐かしさを感じる時間だった。
店の人は、すぐにメニュー表を持ってきた。しかし、全て値段が書いてなかった。これは、ぼったくられると仮定し、財布を見た。五千円しか、持ってきてない。
「あの、値段は?」
「あ、それは心配しなくていいですよ。」
店の人は、それしか言わなかった。
とても、心配だった。それを紛らわすために、メニューを見た。できるだけ、安そうなものを探した。
しかし…
あるメニューが、目から離れなくなった。それは、
「あ、すみません。この“未来予兆”にします。」
気がついたら、興味津々で、頼んでいた。
「はいはい。少々お待ち下さい。」
そして、すっと厨房へと入っていった。
あまり、時間はかからなかった。
「お待たせしました。」
て出てきたのは、コーヒーと、フランスパン、そしてカルボナーラ。あまり量はなかった、丁度いいぐらいだった。
まず、フランスパンを食べた。久々に、パンを食べた。全然パサパサしない。不思議なことに、食べやすかった。パンなのに、水分をほとんど持っていかれずに、全部食べきった。
そして、それからのコーヒーはより美味しかった。
この人は、ミルクを入れる。すると、ミルクは形作った。
「これは?どうしたものか。」
女の人は近づいてきた。
「これはこれは。あなたは、機械は弱いですか?」
急な質問に戸惑ったが、
「あまり、使わないですね。」
「そうですか。では、明日あなたの人生は変わります。
明日から、触った機械は全て思ったとおりに動きます。どんなことでも。」
もっと戸惑った。何?そんな事があるわけ無い。きっとこの人は、からかっているのだ。
「そんな事があるわけないですよ。もしそうだったら、良いですけど。」
「まぁ、明日が来れば分かりますよ。楽しみにしてくださいね。でも、ハメは外さないように。これは、忠告ですよ。」
それから、彼女はいなくなった。ぱっと消えたのだ。
「あれ?どこに?まぁいいや。」
コーヒーに入ってるミルクは、数字の羅列から、三角形になっていた。その真ん中には、‘!’がついていた。
今や、スマホやパソコンテレビなど、沢山の機械に囲まれて生活している。
しかし、機械に強い人弱い人がいることも確かだ。
ある日、街である男が歩いていた。会社員で、ある程度若い人だった。
休日にのんびり歩いて店を回っていた時、(この人の趣味である)ふとトイレに行きたくなった。この時に限って、路地裏にいた。ここは自販機以外何もない。表に出なくては、と走った。
しかし、ますます迷ってしまい、出られなくなった。
すると、路地裏の落ち着いた雰囲気に合った店があった。ランプが外に何個も掛けてあった。それは、火が点いており、風が起こるたび、左右に揺れていた。
彼は、そんなランプをじっくり見ることなく、ガランととを開けて、中へ入った。
~~コレガ、人生を変えるきっかけだった。それが良いか、悪いか分からない。なぜなら、私は話を書くだけなのだから。運命を決めるのは、その人。
「すみません。トイレありますか?」
入って早々、トイレへの看板を見つけ、走って中にこもった。
「お客様ですか…」
厨房から出てきたのは、年を少しとった女の人だった。
彼女に気がついたのは、トイレから出てきた後だった。
「すみません。急に、入っちゃって。」
「いいんですよ。それより、お腹は空いてませんか?是非、食べていってくださいな。」
優しく微笑む顔を見たとき、男は嫌な気持ちはしなかった。
「分かりました。ちょうど、昼は食べてなかったものですから。」
そして、カウンター席へ座った。
「誰もいないな。」
お客らしき人は、全くいなかった。シーンとしていて、昔の曲が店内で優しく流れる。懐かしさを感じる時間だった。
店の人は、すぐにメニュー表を持ってきた。しかし、全て値段が書いてなかった。これは、ぼったくられると仮定し、財布を見た。五千円しか、持ってきてない。
「あの、値段は?」
「あ、それは心配しなくていいですよ。」
店の人は、それしか言わなかった。
とても、心配だった。それを紛らわすために、メニューを見た。できるだけ、安そうなものを探した。
しかし…
あるメニューが、目から離れなくなった。それは、
「あ、すみません。この“未来予兆”にします。」
気がついたら、興味津々で、頼んでいた。
「はいはい。少々お待ち下さい。」
そして、すっと厨房へと入っていった。
あまり、時間はかからなかった。
「お待たせしました。」
て出てきたのは、コーヒーと、フランスパン、そしてカルボナーラ。あまり量はなかった、丁度いいぐらいだった。
まず、フランスパンを食べた。久々に、パンを食べた。全然パサパサしない。不思議なことに、食べやすかった。パンなのに、水分をほとんど持っていかれずに、全部食べきった。
そして、それからのコーヒーはより美味しかった。
この人は、ミルクを入れる。すると、ミルクは形作った。
「これは?どうしたものか。」
女の人は近づいてきた。
「これはこれは。あなたは、機械は弱いですか?」
急な質問に戸惑ったが、
「あまり、使わないですね。」
「そうですか。では、明日あなたの人生は変わります。
明日から、触った機械は全て思ったとおりに動きます。どんなことでも。」
もっと戸惑った。何?そんな事があるわけ無い。きっとこの人は、からかっているのだ。
「そんな事があるわけないですよ。もしそうだったら、良いですけど。」
「まぁ、明日が来れば分かりますよ。楽しみにしてくださいね。でも、ハメは外さないように。これは、忠告ですよ。」
それから、彼女はいなくなった。ぱっと消えたのだ。
「あれ?どこに?まぁいいや。」
コーヒーに入ってるミルクは、数字の羅列から、三角形になっていた。その真ん中には、‘!’がついていた。
0
あなたにおすすめの小説
独占欲強めの最強な不良さん、溺愛は盲目なほど。
猫菜こん
児童書・童話
小さな頃から、巻き込まれで絡まれ体質の私。
中学生になって、もう巻き込まれないようにひっそり暮らそう!
そう意気込んでいたのに……。
「可愛すぎる。もっと抱きしめさせてくれ。」
私、最強の不良さんに見初められちゃったみたいです。
巻き込まれ体質の不憫な中学生
ふわふわしているけど、しっかりした芯の持ち主
咲城和凜(さきしろかりん)
×
圧倒的な力とセンスを持つ、負け知らずの最強不良
和凜以外に容赦がない
天狼絆那(てんろうきずな)
些細な事だったのに、どうしてか私にくっつくイケメンさん。
彼曰く、私に一目惚れしたらしく……?
「おい、俺の和凜に何しやがる。」
「お前が無事なら、もうそれでいい……っ。」
「この世に存在している言葉だけじゃ表せないくらい、愛している。」
王道で溺愛、甘すぎる恋物語。
最強不良さんの溺愛は、独占的で盲目的。
児童絵本館のオオカミ
火隆丸
児童書・童話
閉鎖した児童絵本館に放置されたオオカミの着ぐるみが語る、数々の思い出。ボロボロの着ぐるみの中には、たくさんの人の想いが詰まっています。着ぐるみと人との間に生まれた、切なくも美しい物語です。
隣のじいさん
kudamonokozou
児童書・童話
小学生の頃僕は祐介と友達だった。空き家だった隣にいつの間にか変なじいさんが住みついた。
祐介はじいさんと仲良しになる。
ところが、そのじいさんが色々な騒動を起こす。
でも祐介はじいさんを信頼しており、ある日遠い所へ二人で飛んで行ってしまった。
ぼくの家族は…内緒だよ!!
まりぃべる
児童書・童話
うちの家族は、ふつうとちょっと違うんだって。ぼくには良く分からないけど、友だちや知らない人がいるところでは力を隠さなきゃならないんだ。本気で走ってはダメとか、ジャンプも手を抜け、とかいろいろ守らないといけない約束がある。面倒だけど、約束破ったら引っ越さないといけないって言われてるから面倒だけど仕方なく守ってる。
それでね、十二月なんて一年で一番忙しくなるからぼく、いやなんだけど。
そんなぼくの話、聞いてくれる?
☆まりぃべるの世界観です。楽しんでもらえたら嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる