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パフォーマンス
付け足される美味しさ
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最近なにも上手くいかない…今日だって、休みの日だからお店で食べようと家を出たら…玄関でつまづき、パンツが破れ、鍵を閉めるときに何度も鍵を落とし、通りかかる犬全てに吠えられ、糞は踏み、排水溝に落ちかけ、目の前にペンチが落ちてきて行こうとしてたとこ臨時休業だし警察に不審者と勘違いされたし…
コッペパン
始めから長々とすまなかった…私はたまたま、諦めた帰りに、雨が振り始めて、逃げた先のレストランに入ったんだ。
「いらっしゃい。今日は天気予報のせいであんまりの客が来なくてねぇ。」
そういえば昨日、Gのせいで寝付けず、つい夜更かしして日課の朝のニュースを見逃していたな…
「まぁすわんな。その悲しそうな顔を変えてやるよ。」
きんな綺麗事さえ輝かしく思える。今思えばイタイ店長だ。
まぁしかし、その時の私は、そこそこストレス限界でね。藁にもすがりたい気持ちだったんだよ。
「本当か…」
「本当だ。」
私は近くの席についた。店長は隣に立って、
「今、パッと思いついた料理は?」
私は本当に疲れていたのだろう。
「コッペパン…」
「コッペパン。OK。いいものを選んだな。」
正直これの何がいいのか全くわからなかったし、わかろうともしなかった。
数分して、店長はコッペパンと、様々なジャムや惣菜を持ってきた。
「コッペパンはある一つで何にでもなれる。試してみな。」
なんでかわからなかったが、その言葉がなんとなくグッときた。俺はいくつもあったコッペパンに様々な味をつけていった。ソーセージ、チーズ、ケチャップ、サラダ、焼きそば。いちご、ブルーベリー、チョコ、ピーナッツ、三温糖。
私は全種を長めのコッペパン3つを使って食べきった。少しきつかったが、とても美味しかった。
その中でも特段気に入ったのがあった。
「それ食ったときの顔が一番良かったぞ。」
マカロニグラタンパン。コッペパンにマカロニグラタンを挟んだものだ。とろとろホワイトソースとマカロニ、コッペパン、そしてチーズの相性はなんとも言えぬうまさが出ていた。私はそれの虜になり、追加でマカロニグラタンとコッペパンを2本分追加。
自分でも驚いたが、全く苦しまず、ペロリと平らげてしまった。普段は少食であまり食べなかったのだが、こんなにも食べれるとは思わなかった。
「好きなものが見つかったな。すごい集中力だった。カフェで読書でもしてみな。案外それがいいかもだぜ。」
「ありがとう…」
私はその後、古本屋で気になった本を取り、近くのカフェでコーヒーを飲みながらくつろいでいたのだが、それの気分が良くてね~!その日から運が悪いと思ったことはないよ。
「お前も行ってみたらどうだ?」
「なんか怪しく思えてきたよ。やめとく。」
「そうか…まぁ、気が向いたらでいいさ。あのレストランは年中無休らしいしな。」
「すごいとこだな~。」
「一人でやっていた。」
「ま…まじですげぇな~…」
コッペパン
始めから長々とすまなかった…私はたまたま、諦めた帰りに、雨が振り始めて、逃げた先のレストランに入ったんだ。
「いらっしゃい。今日は天気予報のせいであんまりの客が来なくてねぇ。」
そういえば昨日、Gのせいで寝付けず、つい夜更かしして日課の朝のニュースを見逃していたな…
「まぁすわんな。その悲しそうな顔を変えてやるよ。」
きんな綺麗事さえ輝かしく思える。今思えばイタイ店長だ。
まぁしかし、その時の私は、そこそこストレス限界でね。藁にもすがりたい気持ちだったんだよ。
「本当か…」
「本当だ。」
私は近くの席についた。店長は隣に立って、
「今、パッと思いついた料理は?」
私は本当に疲れていたのだろう。
「コッペパン…」
「コッペパン。OK。いいものを選んだな。」
正直これの何がいいのか全くわからなかったし、わかろうともしなかった。
数分して、店長はコッペパンと、様々なジャムや惣菜を持ってきた。
「コッペパンはある一つで何にでもなれる。試してみな。」
なんでかわからなかったが、その言葉がなんとなくグッときた。俺はいくつもあったコッペパンに様々な味をつけていった。ソーセージ、チーズ、ケチャップ、サラダ、焼きそば。いちご、ブルーベリー、チョコ、ピーナッツ、三温糖。
私は全種を長めのコッペパン3つを使って食べきった。少しきつかったが、とても美味しかった。
その中でも特段気に入ったのがあった。
「それ食ったときの顔が一番良かったぞ。」
マカロニグラタンパン。コッペパンにマカロニグラタンを挟んだものだ。とろとろホワイトソースとマカロニ、コッペパン、そしてチーズの相性はなんとも言えぬうまさが出ていた。私はそれの虜になり、追加でマカロニグラタンとコッペパンを2本分追加。
自分でも驚いたが、全く苦しまず、ペロリと平らげてしまった。普段は少食であまり食べなかったのだが、こんなにも食べれるとは思わなかった。
「好きなものが見つかったな。すごい集中力だった。カフェで読書でもしてみな。案外それがいいかもだぜ。」
「ありがとう…」
私はその後、古本屋で気になった本を取り、近くのカフェでコーヒーを飲みながらくつろいでいたのだが、それの気分が良くてね~!その日から運が悪いと思ったことはないよ。
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「なんか怪しく思えてきたよ。やめとく。」
「そうか…まぁ、気が向いたらでいいさ。あのレストランは年中無休らしいしな。」
「すごいとこだな~。」
「一人でやっていた。」
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